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東芝参入で考える【ブルーレイ】と【CBHD】

もう半年以上も前になるが、今年の1月14日、東芝は
国内【ブルーレイ】ディスクレコーダー市場に参入
すると発表した・・。
東芝といえば【ブルーレイ】と敵対した規格である
【HD DVD】の開発&旗振りだった訳ですから仕方
ありませんが、東芝の【ブルーレイ】参入により、
日本のほとんどのメーカーが【ブルーレイ】参入に
なったという事で、日本では【ブルーレイ】主軸の
流れが決定したのだが、うかうかしていられない
事が急成長している隣の中国で起こっている・・。
そう、先進国の【ブルーレイ】の流れに対抗するか
のように、独自規格

【CBHD】

が主流を狙っている・・。
実際【CBHD】はディスクの価格が【ブルーレイ】の
3分の1だったりするので、今の中国の富裕層でなく、
一般の人間が飛びつくには【ブルーレイ】では
値段が高すぎるという実情がある・・となると、
中国国内のシェアは間違いなく【CBHD】が広がって
いく可能性の方が高い訳だ・・。
また、中国はDVDでは日本、アメリカ、ヨーロッパに
お金を払わなくてはいけないが、ハイビジョンの方は
出遅れたもののまだ中国国内の方は広がっていない訳だ。
まだ【CBHD】のシェアは30%と低い水準だが、価格の
圧倒的な優位は抜群だ。

でも、この【CBHD】の規格のバックボーン・・実は
東芝が争いに負けた【HD-DVD】である。(笑)
仮に中国全体でこの独自企画が圧倒的な主流になった
場合、他国の【ブルーレイ】のシェアに匹敵して
しまう可能性すらあるそうだ・・。
そもそも、東芝が掲げていた【HD-DVD】は、DVDの
工場に少し手を加えればいいのと、そんなに広い設備が
いらないので、スペース効率的にも投資効果は高いと
いう事が大きな売りだった・・。
となると、ハイビジョン後発である中国においては、
新規に【ブルーレイ】への投資するよりも【CBHD】
への投資の方が加速する可能性は高い・・。
さらには、その風に乗って東芝も違った方向が出て
くるかもしれない訳だ・・。

このままいくと、中国は人口総数のお陰で、10年後
にもアメリカをGDPで余裕で抜き、世界一になるだけ
でなく、アメリカの2倍になるとさえ言われている・・。
その事は何を意味するのか?
今はまだ、富裕層というか良くマスコミを騒がせる来日
している中国人は13億人のうちの1億人と言われている。
しかし、その数の拡大も時間の問題であろう・・。
ありえないと個人的には思っているが、仮に中国国民全員
が受け入れたばあい、中国の独自規格は世界標準になって
しまう程のシェアになる恐ろしさ・・。
このように軍事的にも経済的にも圧倒的な差になった時、
日本は存在するのだろうか?