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熊抗議という日本の民度の変化

神奈川県の相模原市緑区で11月11日午前、
住宅近くの林に設置された罠に、熊が
かかっているのが見つかり、その後、捕殺
されたが、11月に入って2件目だという。
相模原といっても、湖の方なので、かなり
山の方ではあるが、神奈川県にも熊の出没
が始まり、人ごとではなくなってきた。

報道によると、熊による今年度の人的被害
が統計開始以降過去最悪ペースで、全国で
100人を大幅に上回り、東北地方では50人
を超えているという。
とくに被害が多い秋田県では、市街地にも
多くのツキノワグマが出没。
10月19日には北秋田市の住宅街で10代
から80代までの男女5名が熊に襲われ
大怪我を負うなど、県民の命と安全が
脅かされる非常事態だという。

そのため各自治体は地元の猟友会などに
熊の駆除を依頼、駆除をしているそうだ。
で、その地域の方々の熊の恐怖はどれ程
だったか?という事でニュースが報じる訳
だが、ここからが皆さんご存知の通り、
その後、全国からは「熊がかわいそう」
「熊を殺すな」などと抗議が殺到なのだが、
これ、今年に入って全国から抗議が殺到
しているのかと思いきや、2、3年前から
熊を駆除したと報道されると如実に抗議が
来るようになっているのだそうだ。
なので、自治体から「クマを射殺した」
という結末までは報じないで欲しいと
いう要請をするという。

全く・・コイツらは自分の大切な人が熊に
傷つけられたり、傷つけられそうになった
時に

「かわいそうだから駆除しないでくれ!」

と主張し、その後暴れ出し、大切な人が
殺された・・なんて結末でも

「仕方がない熊の命の方が大切だったから」

と親族や身近な人達に胸を張って言える
のかね?

また厄介なのが「地元から」ではなく
「全国から」という部分。
恐らくは今現在、熊とは無縁の生活を送って
いて、これからも「自分には無縁」という
前提があり、自分の電話抗議の行為が違法
だとしても、まぁ大した犯罪じゃないし、
家まで特定されて捕まる事もないだろうと
いう輩だから無責任な抗議ができるんだよな。

ただ個人的にヤバいと思うのが、日本も
段々と外国の「ビーガン運動」的な

「自己中心な主張を周りにも押し付ける」

形になってきている事。
今はまだ電話レベルだから良いが、こうした
輩の次のステージは役所に抗議活動に来る、
ハンターの家を特定し連日抗議活動に来る、
更にはハンターや家族の仕事場にも抗議に
来る・・と「家で動かずに」から「行動する」
に感覚が変化して行く事。

幸い日本は国を揺るがすレベル以外の出来事
では、面倒なのと恥ずかしいのとで「行動」
までは中々いかないお国柄。
フランスでは地下鉄の定期代の値上げで
デモ&暴動になるが、日本ではそんな事で
デモや暴動を起こしたら

「頭おかしいんじゃね?」

である(笑)
ただ10年もすれば価値観も変わってくる。
間違った方向へいかないでくれと、日本の
民度に祈るばかりだ・・。