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プロペシア錠(フィナステリド)

さあ、2003年3月から厚生労働省へ認可申請中、ついに万有製薬株式
会社が2005年10月11日輸入承認を取得し、日本でも12/14から
発売開始となった

「プロペシア錠(フィナステリド)」!!
 
マスコミを通すと
 
「60%の人が改善!」「夢の飲むハゲ薬!」
 
などと大騒ぎだ。
もともとは「前立腺肥大症」の薬として開発されたもので、そもそも
体にある男性ホルモンの「ジヒドロテストステロン(DHT)」と毛根に
ある還元酵素の「5α-リダクターゼ」がくっつくと、強力に活性化した
「5α-ジヒドロテストステロン(5α-DHT)」というものに変わり、
脱毛を活性化してしまう事がわかっています。
その2つがくっつくの時の還元酵素の「5α-リダクターゼ」を阻害する
のが「プロペシア(フィナステロイド)」なのです。
(正確には「2型5α-リダクターゼ」の阻害剤です。詳しくは当HPの
 「髪と肌の話」参照)
しかし、あくまでも「薬」で抑えるだけであり、脱毛の原因の根本改善
は全く行わないのです。要するに、やめたら元に戻るという事。
という事は
 
〜髪を維持するためには生涯に渡ってそれを服用し続けなければ
 ならない薬剤〜
  
であるという事だ。さらに恐ろしいのは、実は「耐性」だ。
「プロペシア錠(フィナステリド)」はマスコミでは一言も触れて
いないが、
 
「ステロイドホルモン剤」
 
である。
 
2年目で1年目の効果の「半分」
3年目で2年目の効果の「半分」
 
というように加速的に減る形で耐性がついていく事がわかっています。
メルクでも「ステロイドホルモン剤である為、使用方法を誤まると
いわゆる副腎皮質ホルモン剤の様々な副作用が出現する事がある」と
言っています。
 
○使い続けた場合の効果の加速度的な低下。
○やめた時には元に戻るため急激な脱毛に襲われる。
○約2%の性機能低下による性生活への影響。
○薬の代謝が肝臓で行われる事から肝臓への影響。
○その後に前立腺肥大や前立腺癌になった時のPSA(前立腺特異抗原)
 への影響
 
など、思いついただけでも色々な問題が挙げられます。
さらに、厚生労働省の注意喚起で
 
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<プロペシアと妊娠に関する警告 >

妊娠中か、その可能性のある女性は、絶対にプロペシアを使用しては
いけません。砕けたり割れたりしたプロペシアの錠剤をさわっては
いけません。男の子を妊娠している女性の体内にプロペシアの有効成分
が入ると、それが口から入った場合であっても、皮膚に付着して吸収
された場合であっても、男の子の生殖器に異常を起こすおそれが
あります。妊娠中の女性がプロペシアの有効成分に触れてしまった時
には、医師に相談して下さい。
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という、すんごい薬。
まあ、子供を作る気もなく、SEXにも興味が無く、髪がハゲた事で
死にそうな位悩んでいる人以外は手にする事をお薦めしない・・。