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日本の原発は絶対に止められない

日本の原発が50基全て停まった・・。
この事は本当にビックリしたし、少し希望が
見えた気がした・・。
でも、今回の大飯原発の再稼働問題でハッキリした。

【日本の原発は絶対に止められない】

そう・・残念だが諦めるしかないのである・・。
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大飯再稼働、6月上旬にも決定…関西首長容認で
(2012年5月30日・ 読売新聞)
 政府は30日、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を巡り、野田首相らによる関係閣僚会合を開き、関西地域の自治体から安全性に一定の理解を得られつつあると判断した。
 野田首相は福井県とおおい町に改めて再稼働への同意を求め、同意を得られれば、6月上旬にも再度、関係閣僚会合を開いて再稼働を決定する。
 野田首相は、枝野経済産業相、細野原発相、藤村官房長官との閣僚会合で「関係自治体の一定の理解を得られつつある。立地自治体の判断を得られれば、閣僚会合でしっかり議論し、最終的には私の責任で判断したい」と述べた。
 昨年3月の東京電力福島第一原発事故を受け、全国50基の原発は全て停止している。大飯原発が再稼働すれば事故後初の事例となる。
 関西広域連合(連合長・井戸敏三兵庫県知事)は30日、「安全判断は暫定的であり、再稼働は限定的なものとして(政府に)適切な判断を強く求め る」との声明を発表した。夏場などに限った稼働を念頭に、事実上、再稼働を容認する内容だ。政府は再稼働の条件とする「電力消費地の一定の理解」を得られ たと判断した。声明発表後、井戸兵庫県知事は記者団に「国に判断はお任せする。これ以上のアクションを起こす状況ではない」と述べ、政府に判断を一任した ことを強調した。
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野田首相・・この時の会見で、

【最終的には総理大臣である私の責任で判断を行いたい】

と語った・・。
この言葉を聞いて、現在の福島ですら、最低限の
保証しかされない・・放射能被害の損害についても
最低限・・誰が悪いのか?誰が責任を撮るのか?
すら、1年経った今でも全然明確でないだけでなく、
福島は路頭に迷っている・・。
その状態でありながら、再稼働した原発が何か起きた
際に、野田首相に責任を取るだけの能力があるのか?
という事が国民の多くが一番感じている疑問・・。

しかし、その背景には【関西広域連合】が一気に
「闇雲に反対だけではダメだ!」と大きく舵を切り
始めた・・。
とは言え、ここ数週間で【安全対策】が劇的に
変化した訳でもない・・。
政府が、福井県が求める【特別監視体制】に応じた
形で出してきた案は、

【経済産業副大臣や政務官を現地に駐在させる】

と原発の事を知らない無能な人間が駐在して
どうする?という案を示す・・(-_-;)(笑)
これが劇的な安全対策なのか?と言ったら国民的
には笑いを通り越してバカにしているのか?と
思ってしまう安全対策である・・。

そんな中、【関西広域連合】は

【再稼働については、政府の暫定的な安全判断
 である事を前提に、限定的なものとして適切に
 判断をされるよう強く求める】

と、声明を出す・・。
これだけでも、安全対策が確立したから【容認】に
進んだ・・とは考えにくい・・。
という事は、7月2日から始まる関西電力管内での
節電要請期間となり、大飯原発を再稼働するには
4~6週間かかるらしい・・という部分を逆算した
答えなんだと安易に気付く・・。

そう・・【安全】なんて関係ないのだ・・。
原発国策で進めて来たんだから野田首相は建前論
だとしても、【国の責任で】【私の責任で】という
レベルでの明言をしなくてはいけない・・。
本当に責任を取るのか?どうか?という事においては
もう後の政権の事ですから関係ないしね・・(笑)

さらに、すでに原発立地の地元が補助金がなければ
もうズブズブの金まみれになっている市政は、多くの
市民が原発関連で収入を得ているいるから、原発
無しでは成り立たないからと【お金】だけの為に
理解を示した・・。
未来のもしかしたら福島のように故郷を失うかも
しれない&子供達が放射能まみれになる可能性よりも、
目先の【お金】をくれ!と決断した事は、我々国民は
決して忘れてはいけない・・。
せいぜい大飯原発の寿命などあと20年・・。
本当は原発利権を復活させるのではなく、子供達の
未来の為に原発利権以外でのお金の産み方を、
考えなければいけないのに、ぶら下がったエサは
あまりにも美味しすぎるんだろうな・・。

今現在、【原子力規制庁】の法案にしたって、まだ
審議入りしたばかりであり、成立した訳でもない。
さらには解散かもしれないし、いつ成立するかも
わからないし、不成立になるかもしれない・・。
となると、現在は【原子力安全委員会】が最高権威
である・・。その【原子力安全委員会】の斑目委員長は、

【ストレステストは1次テストでは不十分、2次テスト
 をやるべき】

と明言していた・・。
それを無視し、野田首相と3閣僚の4閣僚会議が
再稼働を決める・・という恐ろしい権限・・。
こうして、形はどうであれ、こうした【大人】の都合
だけで決断できる限り、もう、我々国民の力では
【原発は止められない】
事がハッキリした・・。

福島のこれだけの事故が起きても止められない・・。
多くの人たちは他人の失敗から学ぶ・・が、その
失敗の重さが国と我々では違うのだ・・。
繰り返す・・安全基準は政権が勝手に決められる
ものではなく、「【原子力安全委員会】の仕事」と
法律に書いてあるのに、金にまみれた原発立地市
の人間達と総理大臣の責任だけで再稼働できる
としたら、もうこのメチャクチャな環境下では、
我々国民は【原発は止められない】・・。
残念ながら絶望的なのだ・・_| ̄|○