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音楽にかけるお金が【0円】の時代がやってきた<前編>

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音楽離れに歯止めかからず。ダウンロードの刑事罰化の効果は
(2012年11月02日)
 1日、音楽ダウンロードの利用に関するアンケート調査の結果が発表され、ネット掲示板上で話題になっている。
 このアンケートは、ネットリサーチを行う「マイボイスコム」が発表したもので、音楽ダウンロードの利用経験者数や頻度、1ヶ月あたりの音楽にかける金額などが細かく集計されている。
 今回のアンケート結果では、音楽ダウンロードの利用経験、頻度がともに減少傾向にあると伝えており、1ヶ月あたりの音楽にかける金額についても「0円」という回答が実に68.6%を占めた。
 今年の10月から施行された「違法ダウンロードの刑事罰化」により、音楽コンテンツの売上げ動向が注目されていた今回の調査だったが、蓋を開けてみれば、音楽業界の売り上げ回復どころか、「音楽離れ」の傾向が如実に現れる結果となった。
 このアンケート結果に対し、ネット掲示板では「法案可決させた人たちは刑罰化で本当に売上げが上がると思ってたの?」「やはりただ音楽離れが更に加速しただ けだったな…あれほどいろんな人たちが口を酸っぱくしたのに」「馬鹿なんじゃねーの?まぁ法律として可決されてしまった以上、易々と撤回は出来ないだろうけど」と、刑罰化への批判が相次いだ。
 また、「日本の音楽産業はこのまま死んでいくのかな」「ネット動画とかで試聴してアーティスト発掘してはCD買ってたのに、刑罰化でそれもしなくなったしな。音楽を聞く人が減って更に売れなくなると思う」などと、今後さらに加速する「音楽離れ」に不安の声も見られた。
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音楽ダウンロードの利用に関するアンケート調査(第5回)
■音楽ダウンロードの利用経験は5割弱で2010年調査に比べて減少。そのうち1年以内にダウンロード していない人は4割強、1年前より頻度が減った人は2割弱と、利用頻度は減少傾向

■音楽ダウンロード経験者で、直近1年間に音楽ダウンロードを利用した人は6割弱。1ヶ月あたりの 利用金額は「0円」が2割強、お金をかけた人は3割強

■音楽ダウンロードサイト選定時の重視点は「好きなアーティストの曲が充実している」の他、 「料金が安い」「曲の検索がしやすい」「無料でダウンロードできる曲が充実している」
最新の曲が充実している」「試聴が充実している」などが多い

■音楽ダウンロード利用意向者は全体の3割弱。音楽ダウンロード経験者では4割以上だが、未 経験者の利用意向は1割以下にとどまる。

音1ヶ月あたりの音楽にかける金額
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ちょっと数字にビックリした・・(◎_◎;

【1ヶ月あたりの音楽にかける金額が「0円」→68.6%】

こんな数字・・ウソだろ?・・みたいな・・(笑)
しかも、個人的に危機的だと感じるのは【6.一カ月
あたりの音楽ダウンロードの利用金額】の調査で

【一年以内にダウンロードしていない】

この2年間で32.4%から43.9%にまで上昇して
いる・・という・・。
もう、違法ダウンロードを取り締まって解決する
ようなレベルでは無くなっている・・(-_-;)

さらに【音楽を聴かない】と答えた人も、2005年
11月の5.5%が、2012年10月には12.5%に増加
している・・。

でも冷静になって考えてみれば、自分も若かった頃、
インディーズに傾倒していたから【聞きたい】音楽
があった・・が、確かにテレビに流れてくる、ラジオ
に流れてくる音楽しかこの世に存在しなかったら、
自分も当時、

【1ヶ月あたりの音楽にかける金額が「0円」】

のグループに入っていたかもしれない・・(^-^;(笑)
その位に、大人達に【仕組まれた音楽】に何の魅力
を全く感じなかった・・。

まぁ、そもそも論として、違法DL云々以前に、
ちまたで流れている音楽に今や力が無いし
【良い音楽】が流れているのではなく、

【大人達に仕組まれた音楽】

が流れているという聴者に対して大変失礼な
方法論で音楽が提供されている昨今・・。
これで音楽を好きになれ!と言われても
これは無理な話・・┐('~`;)┌

さらに【2012年JASRAC賞(著作物使用料の分配額
が多かった国内作品の上位3作品を、それぞれ金賞、
銀賞、銅賞とする)】は、ニュースにもなってご存知
の通り、上位3曲が【AKB48】・・。
まあ、ご存知の通り、音楽を聴きたくてCDを買って
くれた事を示す訳ではなく、素人堂前の陳腐な人間達
に安価で歌わせ、CDに握手券などある種の付加価値
をつけ、内容はともかく、【著作物使用料】を
たくさん集めるために、枚数だけをさばく手法が
評価されたというだけ・・。
握手券もなく、ジャケットも一種類で勝負したら、
【AKB48】なんて、恐らく1/10くらいしか売れて
いないんじゃないか?(笑)

で、こうした【AKB48】型アーティストに味を
しめた大人達は、タケノコのように、素人を並べ、
質を考えずに下らない付加価値を付けただけの
音楽&昔からある手法のマスコミをうまく使った
音楽ばかりが必然的にランキングの上位を占める
ようになる・・。
その結果、そいつらと握手したり、会えたり、
総選挙で投票したりする事に全く興味のない
人間達は、蚊帳の外になるのと同時に、こうした
【大人達に仕組まれた音楽】から距離を置き始め、
CDを買わなくなり、挙げ句の果てには、音楽が
無くても全然困らないって事にみんなが気付き
始めてしまった訳だ・・。

その上、CDを買いたくても、デフレになっていて、
収入やお小遣いが減っているのに、外国のCDは
2000円以下なのに対し、邦楽は相変わらず3000円
もする・・。
こりゃ、大好きなアーティストなら渋々買うにしても、
迷っていたら買いませんよね・・(笑)

<後編>に続くぅぅぅ〜