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自民党マニフェスト・・う〜〜ん(-_-;)

自民党のマニフェストが7月31日に発表された。
でも、全般的には【う〜〜ん】な印象。
今回は政権が取れない【負け戦】の様相をあらかじめ想定している
感すらある・・(^-^;(笑)
まず、経済・税財政面は民主党は【削る】自民党は【伸ばす】と対照的。

■経済・税財政■
○引き続き大胆かつ集中的な経済対策を講じ、2010年後半
 に経済成長率2%を実現
○今後3年間で40〜60兆円の需要を創出、概ね200万人の雇用を確保
○10年で家庭の可処分所得を100万円増、1人当たり国民所得を
 世界トップクラスに
○消費税を含む税制抜本改革を経済状況の好転後に遅滞なく実施
○今後10年以内に国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)
 黒字化

当初の予定通り【消費税引き上げ】はきちんと明記した点は評価
できる・・ただ、経済状況が好転しないなら財源に明確な部分が
書いていない以上は、赤字国債でまかない続けるという事も読み取れる。

8年伸ばしとなったが【プライマリーバランス黒字化】の明記も評
価できるが、前回は2011年達成だったが、達成は見送りになって
いるので、できるのか?でなくて、やってもらわなければ困る・・。
ここは民主党と力を合わせて超党派で無駄を省く力が必要であり、
この部分は民主党も明記して欲しい部分である。

【10年で家庭の可処分所得を100万円増】を実現するには、最低でも、
もうひとつの公約の経済成長率2%を実現しないといけないそうだ。
正直に経済成長をするとなるとこれは難しいでしょうね・・(笑)
でも、経済成長でなければ、できるかもしれない方法はありますね。
今後、赤字国債の解消には間違いなくいつかやらなければならない
のが【紙幣の増刷】である。
【物価が今のままで100万円増】になるとは誰も言っていません。
【紙幣の増刷】で、インフレに触れ、物価が上がり、貨幣価値が
下がれば所得は上がる・・。
さらに、ごまかす方法もありますね。
たくさんの貯金がある人と全然無い人とを合計して国民の人数で割り、
国民の平均貯金額が何百万もあるというごまかし手法のアレです(笑)
そう・・【各家庭において100万円増】とは一言も書いていませんので
【平均値】を使う事です。(笑)
どちらも、この先にあり得そうな達成可能な作戦です。
と、その辺まで狙っているか?はわかりませんがね・・。

ま、自民党のこの部分は長期展望目標としては評価して良いが、
4年間においての目標が例えば【30万円増しが4年後の中期目標】
などと書かれていないところをみても、今回はやる気ないのかな?
と思ってしまいます・・(笑)

さらに、毎年経済成長率2%にもなるという事は景気がかなり良く
なっている状態でないとこの数字は出ない・・
【経済状況の好転後に遅滞なく実施】とも書かれているところから、
同時に【消費税の導入】という事になるという事も読み取れる訳です。

■年金・医療■
○年金制度を安定・充実させた上で3年以内に無年金・低年金対策の
 具体措置を講じる
○年金制度改革について超党派の協議機関を早期に立ち上げ
○日本年金機構の設立し、年金記録問題への対処と救済を行う
○診療報酬のプラス改定
○低所得者の保険料9割軽減措置を継続、外来の患者負担の
 月額上限を半減
○高額療養費制度の見直しは2009年末までに結論を出し実行 

年金問題は舛添氏が、もう2年くらいで解決すると言っていた。
国民がどうこうできる問題ではなく、それは信じて待つしかない事である。
次に未納問題だが、年金というのは、実際には今のまま国民年金の
未納問題が続いても、年金は実は破綻はしない。
社会保険庁は2008年度の国民年金保険料の未納率が37.9%で
過去最悪になったと発表した・・年金の不安や経済の悪化から、
若い人たちの未納が増え、現在、いわゆる40%の人間が未納という訳だ。
しかし、その数字は【国民年金だけを払っている第1号】の自営業者
などの部分の数字で

公務員【共済年金+国民年金】
サラリーマン【厚生年金+国民年金】

という事で【国民年金】は公務員もサラリーマンも払っているので
ある・・よって、それらも含めると、実は【国民年金】の未納は
5%程で、全く年金問題には影響がないレベルなのである。
すると【未納が増えるとサラリーマンの負担が増えてしまう・・】
などと狂った事を言い出すメディアがいる・・なんでそういう発想に
なる人間が年金問題を伝えているのか?わからんが、未納の場合は
将来その未納者本人が年金をもらえないだけなので、サラリーマンの
負担など出てこないので全然心配ない・・。
もちろん、今の年金制度のままだった場合の話だが・・。
さらに2009年度から、高齢者に支払われる年金は半分が税金になったので、
未納が増えても保険料の負担は半分に減らされ、未納の人間達は、将来
年金はもらえないが、税負担だけは続くという事になるので、未納者は
確実に損する事になる訳です・・。
マスコミもこの辺をしっかりとわかりやすく取り上げれば、逆に年金は

【払わせてくれ!】

という事になると思うんだがなぁ・・(笑)
で、今回、自民党は

【無年金・低年金対策の具体措置を講じる】

という事を言い出しているので、ここも税金でカバーする可能性が
出てきた。実は一見なんか

【無年金の奴を税金で助けるなんてムカツク!】

って気持ちになりがちですが、ここのフォローは税金ででも
早く行った方が得策なのである。
なぜならば、無年金で財産無しだと生活保護がもらえてしまうので、
年金よりも高額所得になってしまうという矛盾が出てくる。
それを無年金の人間は国民年金よりも低い金額で抑え【*万円】
と確定した方が将来の余計な支出が減るのである。
民主党の最低年金保証7万円というのも、年金を払わなかった
人間達が生活保護などを使わなくさせるためにも得策なのである。

ただ、公明党や、自民党の細田氏あたりが言っている、無年金となる
のを防ぐため、年金受給資格が得られる保険料の納付期間を、今の
【25年】から【10年】に短縮するというのも得策である。
ただし条件として、同じ額の年金が支給されるのであれば、25年で
払わなければならないものを10年で払わせるという方法にしないと
不公平になる・・でもそれができると、若い時は意図的に【年金なんて
いらねえよ!】と思っていたが、そうではなく上記の事などをマスコミ
などが丁寧に報道すれば、やがては【払った方が得なんだ!間に合う
のなら払いたい】と改心した人達が出てきた時には救済の道になる・・。

で、医療問題なのですが、医療システムに関しては詳しくない
ので省きます・・(爆)●〜*

■子育て・教育■
○3〜5歳児に対する幼稚園・保育所などを通じた幼児教育費
 2013年から無償化
○低所得者の授業料を無償化
○就学援助制度や給付型奨学金の創設

これは自民党に限らず、子供のいる家庭で幼稚園や保育園の無料化を
望んでいる人達はどの位いるだろうか?もちろん、無料に超した事は
ないだろうけど、経済的に苦しい方々は、今もすでに保育園は無料〜激安
である・・という事は救うべき所は救っている。
そんな救っている所にお金をさらに使うのでなく、保育園を増やす、
お母さんが安心して残業できて会社に後ろめたくない無いような勤め方が
出来るように、保育園の預かってくれる時間を夜10時くらいまでにする
ために必要な人材などに使えばいいのに、なぜやらないんだろう?
そこに雇用が生まれるし、お母さん方も助かる・・という素晴らしい
構図になるのに・・。
まあ、先に待ち構える少子化の時にはその雇用も施設も必要無くなって
しまうから投資できないという面があるのだが、預ける所が無いから
お母さんが働けず、結果、子供が作れないと悪循環は続いてしまう・・。
低所得者の授業料や給付型奨学金はやはりそれなりの勉強をする気力
のある、成果がみられる人だけにして欲しいね。
勉強する気のない人間に学校へ遊びに行く金として受け渡る事は
避けて欲しいね・・(笑)

■外交・安保■
○米軍再編を着実に実施し、抑止力を維持すると同時に、
 沖縄をはじめとする地元の負担を軽減する
○米国に向かう弾道ミサイルの迎撃や弾道ミサイル防衛で
 連携、必要な安全保障上の手当てを行う
○自衛隊の海外派遣が迅速に対応可能となるような国際平和
 協力に関する一般法(国際協力基本法)の制定をめざす
○拉致問題の進展がなければ、北朝鮮への経済支援は行わない
○国連PKO、インド洋での補給支援活動、ソマリア沖での
 海賊対策など自衛隊の海外派遣は国際協調と国益として実施

ま、ここは第九条の書き換えができない以上、アメリカに
守ってもらうしか無いからこんなもんでしょう・・(笑)
民主党のように憲法違反で給油活動ができないなんて言っているのは
論外で、やらなくてはいけない。

■環境■
○「低炭素社会づくり推進基本法」の制定
○世界全体の温室効果ガス排出の2050年半減をめざす
○日本の温室効果ガスを2020年までに05年比で15%削減

まず、自民党も高速道路1000円はやめなさいって!
民主党も無料にする・・と頑に両党共に自動車にこだわるのだろう・・
車なんて、放っておいても持っている人は乗るんだから、なぜもっと
CO2的に経済的な電車などを推進しないのか?
国あげてバスやフェリー、JRすらも業績を悪化させて、体力が持たず、
この先、潰れたりして交通機関が自動車しか無くなったり、無くならなく
とも、本数が極端に減って交通機関として使い物にならなくなったら
どうするんだ?

この国は4年間、4人も首相が交代している。
しかも小泉氏以外は、2人続けて投げ出し、最後の1人は
やめ時を逃し、仕方なく解散・・。
この自民党の4年間をみてみるだけでも、やはり他政権に
任せてみるのも良いキッカケかもしれませんね。
総選挙とは、我々の税金の使い道を任せる人を選ぶ事・・。
全てが自分の考えと合わないから投票しない!ではなく、自分が立候補
しない以上は、それに近い所に投票するのが民主主義である・・。
どの党もこれから柔軟にマニフェストが変わってくる。
残りの日々で良く見極めたいものである・・。
同時に、マニフェストの責任を持たせるために、進ちょく状況を
定期チェックし、国民に発表する制度化も考えてもらいたい。