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【キヨスク】ピ〜ンチ!

「電車に乗る前に雑誌を買おうとしたら、売店のシャッターが
 閉じていた。最近そんな経験をした人が少なくないはずだ。
 首都圏のJR駅で、スタンド型売店【キヨスク】の3分の1が
 臨時休業するという異常事態が続いている。
 店舗を運営するJR東日本の子会社が人員整理を進めた結果、
 販売員が十分に確保できなくなったという。休業店再開の
 メドは立っておらず、駅利用者の不満は高まる一方だ。
 JR東管内でキヨスクを運営する【東日本キヨスク】によると、
 東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県の約560店舗のうち、
 現在185店舗が臨時休業中。閉鎖は昨秋から都心の主要駅で
 始まり、今では近郊の駅にも拡大している。」

そういえば、新宿とか池袋とかメインっぽい【キヨスク】が閉まっていた。
前に雑誌で読んだ事があるのだが【キヨスク】の店員というのは、
100点を超える商品の値段を覚え、おつりはほとんど暗算、一度に多くの
客をさばく熟練の技が必要なため、売上に対してかかる人件費の方が高く、
実は赤字の店舗の方が多いのだそうだ。
考えてみれば【キヨスク】ができた1987年には駅構内にほとんど無かった
コンビニ、弁当店、土産店などが大幅に増えた。
さらに【キヨスク】では何個も手に取り商品を確認して買えないが、
コンビニでは何個も手に取り商品を確認できる。
商品の数にしても【キヨスク】とコンビニでは圧倒的に違う・・と、
購買する側の感覚も変わってしまっている。
極めつけは、リストラで人員整理をして、業績を整えたのはいいが、いざ、
人員が欲しくなった時には、このところの景気回復で、他の働き口が
増えてしまったために、地味で大変そうな【キヨスク】で働こう!という
人たちが現れなくなったと安易に予測できる。でも、時代と共にいらない
ものは淘汰されるのが世の中だが、あの職人技のスピードが見られなくなる
時代が来るのだとするのならば非常に残念だ・・。