「プロ野球の横浜ベイスターズは11日、2005年に日本大から
入団した那須野巧投手(24)に、1994年にプロ野球界で
申し合わせた契約金の最高標準額(1億円プラス出来高払い
5000万円)を大幅に上回る5億3000万円の契約金を
支払っていたことを明らかにした。佐々木邦昭球団社長は、
横浜市中区の球団事務所で取材に応じ、契約金だけでなく、
那須野投手に対し1年目の年俸も申し合わせの1500万円の
2倍となる、3000万円を支払っていたことも公表した。
佐々木社長によると、球団側は2004年12月3日に那須野
投手と契約金に関する覚書を交わした。当時明治大に在籍
した一場靖弘投手(現楽天)への現金供与が発覚し、横浜の
砂原幸雄オーナー(当時)が引責辞任した約1カ月後だった。
昨年3月に日産自動車から就任した佐々木社長は「入社
してすぐに事実を知った。2004年の契約に基づいて行われた
もので、(支払いを)差し止める気はなかったが、現在は
遺憾に思っている」と話し、最初に1億3000万円を払い、
その後今年1月まで、4回に分けて1億円ずつを支払ったと
説明した。契約金は5回に分け、那須野投手の個人口座に
振り込まれ、今年1月の支払いが最後だったという。
佐々木社長は過去5年間について、スカウトへの聞き取りや
経理書類を基に調査したことも明らかにしたが、詳細に
ついての説明はしなかった。
横浜の佐々木球団社長との主な一問一答は次の通り。
−−契約金額を知ったときの感想は。
◆那須野投手くらいになるとこれくらい払わないとしよう
がなかったのかなと思った。
−−プロ野球の申し合わせを大幅に超える契約金が
支払われていた。
◆申し合わせをはるかに超える金額を支払い、現在は遺憾
に思っている。私が来てから昨年末と今年1月に支払った。
−−那須野投手の処分は?
◆全く選手には責任はない。ペナルティーを科すことは
考えていない。
−−那須野投手が学生時代に球団と接触があったのではないか。
◆知りません。
−−今後の対応は?
◆西武の(裏金問題に関する)最終報告を参考にさせて頂きたい。
最終報告を受けて12球団で話し合いを持つとうかがっている。
契約金の持つ意味も含めて全体で話し合い、それに従いたい
と思う。2005年以降のドラフトでは、申し合わせ金額を
超えた契約金を払った事実はない。
−−今回も含め、過去の入団について調査はしたのか。
◆過去の契約金がどう支払われていたか調査した。
−−栄養費などもか。
◆西武のように27年ではないが、過去5年間について調査した。
(西武の裏金問題が発覚してから)本格的にはそうです。
−−那須野投手の入団交渉の際に契約金を交渉材料に使ったか?
◆スカウトにそこまでは確認していない。
また、那須野投手の出身大学である日大監督が横浜に高額の
謝礼金を要求し、3000万円が同監督に渡ったとの報道が
あったことについて、同社長は「契約金が(その後)どういう
ふうに動いたかは球団は把握していない」と話すにとどまった。
一方、全日本大学野球連盟は11日、那須野投手の契約金の
うち3000万円が日大の鈴木博識(ひろし)監督に渡った
とする一部報道について、日大が加盟する東都大学野球連盟
に調査を指示した。
那須野投手は東京・駒場学園高から日大を経て2004年秋の
ドラフトの自由獲得枠で横浜入団。昨年までの通算成績は
24試合に登板、4勝10敗、防御率4.83。今季1勝を挙げている。
■「最高標準額」というあいまいな表現は、独占禁止法(独禁法)
との関連による。1993年のドラフト改革の際、プロ野球実行委
が公正取引委員会に照会したところ、上限を明確にルール化する
ことは独禁法第3条の「不当な取引制限の禁止」に抵触する
可能性があるとわかった。このため最高標準額を1億円と申し
合わせたものの、「あくまで標準額で、上限ではない」とする
にとどまり、それを超えた場合の罰則も設けられていない。
1993年のドラフトでは1億6000万円を最高に、契約金1億円
を超える新人が15人を数え、吉国一郎コミッショナー(当時)
が遺憾の意を表明。翌1994年、最高5000万円までの第2次
契約金(後払いの出来高)を設けた。
しかし、その後も有力新人の契約金は青天井だったことになる。」
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予想通り、他球団もやっていた>裏金問題。
個人的にはやっていない所はないと予想しているが、その【膿】
が全部出てくるか?については疑問ですね。
横浜ベイスターズの当時の那須野選手のスカウト担当の中塚
スカウトは
【契約金の上限は内規であり、それが5億でも法的には問題がない】
と【倫理行動宣言】の決まりなど、事実上は制約はないんだとも
受け取れる発言を聞くと、この問題の根の深さがわかる・・。
【2004年の契約なので逆に契約不履行になる】
と弁明していたが、それは話が違うだろう・・(笑)
さらに、2004年8月に明治大・一場選手(現楽天)は現金供与問題
が発覚したが、那須野選手は一場選手とは【同期】である。
この問題を当然知りながら、2007年の1月までもらい続けていた
悪質さ・・。
この部分からも横浜&那須野当人同士の頭の中は、それは【当然】
であり【悪い】事ではないと思っていなかったという事がハッキリ
する。
しかし、今度は球団&選手だけの問題ではなく、那須野選手への
1回目の支払の1億3000万円のうち、3000万円は日大の鈴木監督
に渡ったかもしれないという別次元の問題の浮上・・。
横浜ベイスターズ側は
【口座に振り込んだ後のお金の行方は知らない】
としている。という事は那須野選手の口座に振り込まれた時点で、
那須野選手の所得になる。よって、那須野選手→鈴木監督に
渡っていれば、当然、鈴木監督は【贈与税】を払わなくては
いけない。払っていなければ鈴木監督は【脱税】した事になる。
でも、逆に鈴木監督が【贈与税】を払っているならば、監督に
お金がいっていた事になる。いずれにしても、鈴木監督は説明を
しなくてはいけない。
那須野選手も契約とはいえ、【悪い】事であるとわかったら、
もらわないという事ができた。が、つい最近の最終振込の
2007年の1月まで貰い続けていた。
ここは那須野選手は大人として
【大変お騒がせいたしましたことを、深くおわび申し上げます。
これから自分ができることは、プロ野球選手としてグラウンド
上で精いっぱいのプレーで結果を出すことです】
という、虫の良い話だけでは済まないだろう・・。
そのもらい続けた行動からも【心から深くお詫びしている】とは
心の底からは思っていないとしか映らない・・。
良い例えが見つからないが、【株】の世界で考えると、
【インサイダー取引という悪い行為になる内容だったが、前に
教えるって契約をしちゃったから話した。教えて貰う方も、
インサイダー取引という悪い行為になる内容だったが、
2007年の1月まで契約だし、教えてもらっていた】
みたいな話で
【大変お騒がせいたしましたことを、深くおわび申し上げます。
これから自分ができることは、今後の株式市場で僕のトレード
で結果を出す事です】
なんて言い訳が通用する訳がない・・。
球団も選手もこの位頭の中がズレているのだ・・。