記事一覧

美容室クーポン巡りの闇

**********************************
美容室クーポンに落とし穴 きれい求め客「難民」に
(2016年10月4日・毎日新聞)
 「ヘッドスパも付くし、今回はここでいいかな」。東京都の会社員、村田文子さん(41)は就寝前に、スマートフォンで美容室を探すのが習慣だ。値引きやサービスなどクーポンの内容を比較して目星を付け、思い立った時にサイト上で空き状況をチェックし予約する。
 一見、客と店が効率的につながり満足度は高そうだが、迷いや誤算の連続だ。画面のうたい文句に誘われ「もっときれいになれるかも」と美容室を渡り歩く女性らは「難民」とも呼ばれる。値引き合戦は店の経営を危うくし業界を疲弊させる。全国で毎年3000店前後増えるという過当競争の裏側で、クーポンの落とし穴が広がる。
**********************************
この件に関しては、業界内でも問題に
なっている案件・・(^-^;
とはいえ、うちは割引的なクーポンは
一切出していないので、実は高見の
見物だったりする・・(^^*)(笑)

実際、こうした形でご来店頂いても

「割引券で来たお客様は、また割引券で逃げてゆく・・」

というのが定説で、それが遅いか
早いかの違いであって、極少数を
除いて、ほとんど最終的な結末は
「その形」と決まっている・・。

もっというなら、

「初回だけ半額」
「初回だけ30%オフ」

ならそこまで割り引いても採算が取れる
からやっているんだよね!じゃ、最初
からその値段でやれよ!と思うのが
顧客心理・・(^-^;

文中に出て来る「村田さん」・・。
自分に合う美容師を捜すのに割引券で模索
しているが、先に割引券提示を求められる
店では、基本、人気のある美容師は割引券
のお客様にはつかないんだな・・。
というより、割引券のお客様をやるほど
予約が空いていないんだよね。
だから、担当するのは人気の無い美容師、
もしくはカットをやり始めたばかりの
お客様が欲しい美容師になる可能性が
非常に高い・・。
そして文中にあるように、コストを下げる
為の何か?が施される可能性も高くなる。

この記事は「クーポンの落とし穴」という
目線で書かれているので「難民になる」と
いうお客様側は悪くなくてクーポン出して
いる美容室側が悪い・・的な内容になるが、
誤解を恐れずに言うならば、こうした
クーポンを手にするところからスタート
するお客様は、お客様側も、まずは安さの
クーポン巡りをする気満々で、あわよくば
凄く良い美容師と出会えたらラッキー!
くらいでいるんじゃないかな?

だから、こちらサイドのデータでは店に
よっては次回は金額が定価になる為、
常連になる気は毛頭なく、もちろん、
例えそうだとしても、そのお客様の価値観
を変えられなかった美容師の責任もある
かもしれませんが、クーポン巡り目的と
思われる一見客が20%を超える店もある
と聞く。

でも、その行為も「お客様側の知恵」です
から、それがいけないのではなく、そうした
感覚の時代が来たのであって、こちらの戦略
はもうクーポンを配る方向から変えないと
いけないという事・・。
でも、自分が見渡してみている限りでは、
「戦略」が上手くいっているサロンは特に
集客に苦労などしていない・・。
その事を考えれば、今やみんなが全て上手く
いく訳ではなく、きちんと時代を理解して、
時代に合った戦略的経営を行っているサロン
とそうで無いサロンとの差が出る非常に
面白くやり甲斐のある時代になったと
個人的には思っている。

やはりそういった意味で、この仕事は
どんなにカッコ付けたって、ハッキリと
結果が出て本当に面白い!(^^*)