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日本核武装入門【ネタバレ注意!】

昨日は長崎の【原爆の日】・・1945年8月9日・・
午前11時2分、アメリカの原子(核)爆弾

【ファットマン(プルトニウム型)】

が長崎に投下された日。実は、この【ファットマン】、
広島に投下された【リトルボーイ】の1.5倍の威力の
ものである事は結構知られていない・・。
きっと【原爆=広島】のイメージが強いのと、爆心地
から3kmと長崎の中心地が離れていたため、広島の方
が被害が大きかったのとで、なかなか広島よりも威力
があったと伝わらないのだと思う・・。
いわゆる【キノコ雲】として出てくるのも、実は長崎
の方の原爆の写真である。

ファイル 1550-1.jpg

その現実をふまえた上で、やはり【核】を真剣に
考えるべく、個人的にあまりの衝撃で言葉を失った
かなり恐ろしい本を今回はご紹介しましょう。

ファイル 1550-2.jpg

【日本核武装入門】

タイトルはかなり仰々しい・・(^-^;(笑)

「え?核を落とされた日に核武装論??」

とビックリされるかもしれないが、だからこそ【核】
を考えなくてはいけないと思う訳であります・・。

しかし中身は、真っ当な【国防論】であり、今の日本
の置かれている立場が冷静に現状分析されている本
といっても過言ではない・・ものすごくわかりやすい。
しかもマンガだし・・(^-^;(爆)●〜*
でも、マンガかぁ・・となめてもらっては困る。
原作・監修の平松茂雄氏といえば、今まで氏が予言、
指摘した事は全てその通りになっているという中国
の軍事戦略の分析においての第一人者である・・。
その氏の語る内容ですから本当に恐ろしい・・。

帯にもある

【世界は【核なき世界】に向かっている。
 だが、それでも、それだからこそ、中国の核は
 日本を狙っている・・。】

打ち込む為にも、恫喝する為にも日本を狙っている、
そして、その結果、日本はどのシナリオに従っても
【日本消滅】しかない・・と平松氏は説く・・。
【核】について国民アレルギーである事を承知し
つつ、その上で、平松氏は強調する・・。

【我々日本人は(核を)持つことが最大の抑止力だ
 ということにいい加減に気付かねばならない
 だろう(P55)】

【国際政治からいえば、日本は唯一核を持って
 許される国だった。なぜならば唯一の被爆国
 だからだ(P140)】

【核を落とされたのだからまた落とされないように
 核で防衛する。この「核保有の論理」が通用する
 のは日本だけだった(P141)】

そして、この【核の理論】を理解できないのは、世界で
日本だけだと話す平松氏の話はその通りである・・。

繰り返しになるが、平松氏の説明は専門的でありながら、
冷静で、どんな素人でもわかるように、具体的でわかり
やすく丁寧に書き込まれているだけでなく、平松氏の
日本への深い愛をも感じる・・。

【核】【核】【核】・・と激しい内容のような気が
するが、話の基軸は実は最後のページにある。

【みんな、覚悟はできているか?】

という部分・・別に【核反対】でもいい・・今、
この問いかけに、首を縦に振る事ができる日本人は、
何人いるであろう?

前回も書いたが、平和すぎて、国防を忘れかけている
日本・・【第9条】を守ろうと声を上げるが、狂った
国が本気で攻撃してきたらどうしたらよいのか?を
わかる日本人はいるのだろうか・・?
その証拠に、日本の領海に中国や韓国の不審船が進入
してきても何もできない・・ただ両国に「遺憾だ!」
などと伝えるだけ・・。
両国にしてみれば、「遺憾だ!」などと日本から
言われても【戦争の放棄】をうたい【非核三原則】を
掲げ、さらには【攻撃を絶対にしてこない】国の言う
事など聞く訳がない・・これが世界の常識なのだ。
その上で、そんな国の言葉に聞く耳を持つとしたら、
両国において、外交上、日本の言う事をきかないと
国益を損ねる・・と判断された時だけだ・・。

話の中心は【中国の核】なのだが、この【中国の核】
に世界がどれだけすり寄ってくるか・・「そんなバカな」
と思う中、感情論ではない国際政治の真髄を垣間見る
事となる・・。
その隣の【核】を持った国・中国が台湾を支配し、
統一しようとしているが、この問題に対し、平松氏は

【中国がどうしても成し遂げたい建国以来の
 悲願は、台湾統一である】

【中国がアジアの海を支配するためには、何と
 しても台湾が必要である】

その理由として、

【日本のシーレーン(海洋交通路)は台湾南部の
 バシー海峡を通る。そのため中国が台湾を
 落とせば、中国は日本経済の生命線を手中に
 入れたも同然である】

と説く・・。
日本の原油などを輸入する時に台湾南部のバシー海峡
海域を通らないとならないのだが、両国間で仮に問題
が発生した際に、中国がそのシーレーン(海洋交通路)
を封鎖してきて、日本が兵糧攻めをされた時、話し合い
をしようとも、中国に【核】をちらつかされ、経済的
にも軍事力的にも恫喝をされた時に、日本は中国と対等
に話し合いができるのか?中国の一方的な言い分を
飲むしか道が無くなるのではないか?

さらに平松氏は

【2021年は中国共産党創立100周年であり、これに
 台湾統一を合わせてくる可能性が非常に高い】

と説く・・。
【核】をちらつかし、経済的にも軍事力的にも中国が
日本を恫喝をしてきたら、日本は親日である台湾を
見捨てずに、さらに国家戦略的に、日本の海域を守る
ために国益として「統一No」と言えるのか?

世界の国々が中国に「人民元を上げろ!」と叫んでも
「知るか!ボケ!」と世界との同調よりも、自国の国益
しか考えない中国の姿・・そして、それを経済でお世話
になっている中国だから・・と、どの国も文句を言えない
今の現状・・日本の高度成長を支えた有能な中小企業を
日本は守る事なく、中国企業に合併と名の下に譲り渡して
いるだけでなく、経済的にも日本の不動産や、その他の
日本の財産を中国人にガンガン買われまくっているし、
ガス田でも、すでに中国に対し政府は「半分以上、
中国様に差し上げます!」としている昨今・・。

それも平松氏は

【春暁のガス田開発はれっきとした中国の日本への
 侵略である】

そうした形で、

【すでに中国は領土をどんどんと広げている・・そして、
 日本は中国に領土をどんどんと侵略されている!】

と説くが、本当にその通りである・・。
この部分ですら、日本が・・という以前に、自分の認識が
どれだけ甘いのか?ぶちのめされた・・_| ̄|○

【核の傘】について平松氏は、

【日本の米軍基地に核を落とす事ができれば、
 中国はアメリカに核抑止力を持った事になる】

【アメリカの核の傘は日本に核が落ちることを
 前提とした防衛思想だ!】

と説くが、それも読んでいくとその通りである事に気付く・・。
世界の核攻撃の基本は【同時複数発射】なのだそうだ。
こんな事も、日本に住んでいると何も知らない・・(-_-;)
という事は、中国が日本を狙う時には複数発で日本の軍事
施設を攻撃する→すると、中国の核は発射されたので、
中国はもう発射できない→だから今度はアメリカがそれ
以上の核を中国に発射し攻撃をして守りますよ!というのが
【核の傘】という戦略・・そう日本に核が落ちた時の報復の
戦略という日本に核が落ちる事を防ぐものではないと説く・・。

そして、日本がどれだけ【無知】で、どれだけ【平和ボケ】
なのか?も改めて理解する事もできてしまい、全てに
おいて、これがすでに現実なのだ・・とかなりぶちのめ
された・・_| ̄|○

今後、日本を売り飛ばす事に必死な民主党や社民党、
共産党により【外国人参政権】が認められ、漢民族
が大量に日本に送り込まれ、日本から日本人の主権が
消えてしまう日が来たら?その時にこの日本に日本語
があるのか?日本の文化があるのか?
外からも中からも我々は為す術もなく従わざるを
得ないのではないか?なんて事まで平松氏の指摘を
読み取れば読み取る程、深く考え込んでしまう・・。

でも、まずは【無知】と気付く事、日本の現状を知る事
の本としても国民必読の書と言えるでしょう・・。

そして、最後のページの

【みんな、覚悟はできているか?】

の問いかけに、首に縦に振る準備を速攻始めなければ
ならない・・。