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アメリカが北朝鮮をテロ支援国リスト除外

北朝鮮が核申告の検証枠組みに同意した事を受けて、
アメリカ政府は北朝鮮に対する【テロ支援国家指定】
を解除した・・。
申告した以外の施設は北朝鮮の同意が必要で、北朝鮮が
拒否すれば、プルトニウム関連以外の検証はできない
という、【厳格にする!】と言っていたアメリカは
大きな譲歩をし【大甘】な内容・・。
ブッシュ政権が100日を切ったから、もう暴走している
感じだな・・>ブッシュ・・(-_-;)

さらに2年前、アメリカが経済制裁を強めたら、北朝鮮
が、ミサイルを7発発射!地下核実験実行!と強硬手段
に出た事も、アメリカにトラウマとして、見事にボディ
ブローのように効いている・・。

しかも、10月10日にライス国務長官と中曽根外相の
電話協議の時には何も知らされていなかっただけでなく、
その後も中曽根外相には何も連絡はなく、麻生首相へも、
3時間前に北朝鮮と調印し、世界通告発表の30分前だそう
ですから、中曽根外相も麻生首相も、完全になめられ
ちゃった感じで、同盟国としてはかなりひどい仕打ち・・。
まあ、そんな事が無くとも、最初からわかっちゃいるが、
都合の良い時だけの【日米同盟】・・(笑)

まあ、麻生太郎首相は10月14日の参院予算委員会で、
米国が北朝鮮の【テロ支援国家指定】を解除した事に
ついて

【核の問題を動かすひとつの手段として分からなくもないが、
 我々は不満だということは、ハッキリ申し上げている】

と述べ、アメリカの対応に不快感を表明し、拉致被害者
全員の早期帰国を目指す考えと北朝鮮へのエネルギー支援
への不参加を明言した・・と、まあ、当然と言えば当然・・。
そもそもはアメリカの国内問題ですから、最終的には
アメリカの判断・・そのくらいまでしか踏み込めない
といった所でしょう・・。
ただ、韓国は【テロ支援国家指定解除】を歓迎していたり
するので、麻生首相の言うエネルギー支援への不参加が
今後すんなり認められるかは難しい所・・。
さらに今回の事で、アメリカは【核問題】と【拉致問題】は
切り離している事がハッキリわかってしまった。

とはいえ、ひとつだけ言える事は、今までに、

【核を持った国で手放した国はひとつも無い!】

そして、世界の【非核化】などは絶対に無理なのである・・
という世界の常識は、きちんと理解しておかないといけない。
9月8日に、ここで書いたインドの話ではないが、【核】を
持てば、いずれ色々な国が譲歩して来て、結局は【核】を
容認し、支援までしてくれる事がハッキリしている。
さらに、今回の北朝鮮も流され流されながら、実質は【核】を
作る事に対して調査はしないのですから、逆を言えば、作る事
を水面下では容認したのと同じ事ですからね。
しかも、メインの施設は調査拒否し、腐った施設を調査させる
だけで、エネルギー支援までしてくれるのですから、北朝鮮は
笑いが止まらない・・(笑)
となれば、今、困窮している国は、絶対に【核】を持たない
手はない・・。
今回の北朝鮮への対応、先日のインドへの対応、この2つを
見る限りでも、いつも、ここでも書いているが、日本の掲げる
【核廃絶】など幻想という事がハッキリとわかってしまう・・(-_-;)