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本当にどうしたらいいんだ?

日本のスキー人口の減少ぶりが下げ止まらないという・・。
1995年〜96年の冬に比べると、昨年の冬のリフトの
輸送実績は半分以下まで減ったという。
バブルの頃の派手なウェアを着て大混雑のリフト、
大混雑のスキー場を知っている方は、今現在の
スキー場を見たら大変ビックリすると思う>その位に、
滑っている人がいない・・。
当HPでも【スキー場ミシュラン】【スキー宿ミシュラン】
の2つを9年前のHP開設当時から公開してきた。
このままでは大変な事になるから、スキー場やスキー宿
がお客様本意になって改善して欲しい・・という気持ち
からだったが、今や、そのミシュランを発表するのも
気の毒に思えてしまう惨状だ・・。
日本のスキー場&スキー宿の不振原因は実はそこで
働いている人間達&経営者にある。
スキー場において代表的なものは、係員は無愛想、
トイレは汚い、食事もマズイ・・。
そこにきて、働いている人間達の行動に見え隠れする

【俺たちは普段は別な仕事だけど、冬は仕方なく
 スキー場で働いているのさ!】

という気持ちが如実に出ている。
そもそも【本気】じゃないのだ・・。
だから働いている人間達に従業員同士で雑談して
いる時以外は【笑顔がない】・・スキー場には全く
【笑顔がない】事に気付くのだ・・。
自分が経営者なら、少なくとも全リフトの乗り場
にいる従業員に

【おはようございます!】【こんにちは!】

を笑顔で元気に大きな声で全てのお客様に
向かって言わせる。
こんな簡単なコストもかからない事なのに、どの
スキー場でもやろうとしない。
この一声でずいぶんとお客様は気持ち良いはずだ。
ここだけをみても、どれだけ働いている人間達&経営者
に【気持ち】がないのか?が良くわかる事例だろう・・。
逆にやらないという事は、そもそもそんな事は無理だ
と思っているのか?という点においては、カナダの
ウイスラーに良い事例がある。
ウイスラーではリフトに女性がいて、全てのお客様に

【モーニング!】

だけでなく、

【その帽子素敵ね!】【そのウエア似合っているわ!】

みたいな簡単な話しかけをする。それだけでもとっても
気持ちが良い!人間は【感情の生き物】だからな・・。
カナダ人にできて、日本人にできない?そんな事は
ないはず・・日本のスキー場が面倒でやろうとして
いないだけ・・。

スキー宿に関しては、サービスは皆無、宿のテンポに
客が合わせないといけない、部屋は臭い、収容所の
雰囲気、荷物を運ぶ事など手伝わない、送迎を嫌がる・・。
などなど、【お客様の立場に立つ】という事がまる
で皆無なのだ。
あくまでも、【泊めてやっているんだ!】みたいな
雰囲気をヒシヒシと感じるのだ。

自分などはすでにスキー場ではお金を落とさない。
まだ変わってもいない、ガンダムのようなスキー靴を
履いてマズイ食事を自分で取りに行き、その食事を
持ったままレジでお金を払い、席に移動するなんて
ものにお金を払うのがイヤなだけでなく、従業員の
顔や態度が、

【来てくれてありがとう!】

という態度でないし、レジに座って動かないでいい
奴らがスニーカーで動きやすい姿なのもシャクに
さわるからだ。

昼飯を14時〜15時までずらして、そのまま車で
下に降りればファミレスなりラーメン屋なりに
行けばきちんと注文を取りに来てくれ、スキー場よりも
数段マシな接客で、スキー場の食事より数段おいしくて
数段安いからね・・。
さらに言わせてもらうならば、スキー場のこのマズイ
食事を経営者や働いている人間達は、一度でも口にして
心から【おいしい】と思って出しているのか?
きっと一度も食べた事がないか、食べてマズイと思って
いるが、コストを考えると仕方ないと妥協しているか
のどっちかだ・・悪いがそんな所は、都会では
【とっくにつぶれている】のだ。

トイレだってそうだ。雪の降らない時も考えないと
いけないから仕方ないのだろうが、スキー場のトイレは
ほとんどがメインフロアよりも階下(地下)にある。
ガンダムのようなスキー靴で滑る階段を下りるのが
どれだけ大変な事なのか?
これをまだ気付いていない訳はないから、気付かない
フリをして目をつぶっているのだろう・・。

しかし、そうやって【おごって】いるうちに、都会の
人間達はスキー場のリフト代(5000円前後)&交通費
の総額をふまえて周りを見渡してみると、それだけの
お金を払うと、もっと楽しい事や素敵な事がある事に
気付いてしまった・・。
その代表例が

【ディズニーランド】

だ。ここへいけば、ワクワクするだけでなく、係員の
誰もが笑顔で、スキー場と同じくらいの値段のご飯
でも少なくともスキー場よりも格段においしい。
入場料&フリーパスで5000円ちょっとでスキーの
一日券とほぼ変わらない値段だ。
宿に泊まれば素敵なディズニーワールドで出迎えてくれ、
しかも、スキー場よりも全然近い、荷物も少なくていい、
雪の中子供を風邪を引かせる心配もないなどなど
全てにおいてスキー場よりも上なのだ。

今年はどうなっているかな?という事も含めて、先日、
10年以上前は強気だった【川場スキー場】へ行った。
案の定、今はガラガラでひどいものである。
もちろん、リフト待ちはない・・(^-^;
リフト券売り場はおねえさんが2人で販売していたが、
その前に立つまでは2人でベチャクチャ雑談している
だけでなく、買おうとするこちらに対し、

【いらっしゃいませ】

もなければ

【ありがとうございました】

もない・・。
こちらが事務的にリフト券を買うだけである。
一言の挨拶で印象が違うのにな・・。
さらに、メインのKAWABA CITYの最上階のレストランは、
川場スキー場自身が運営しているんだろうな・・やはり
スキー靴のお客様を歩かせ、食事をお客様に取らせ、
それをお客様に持たせたまま会計をさせるという典型的な
お客様の立場に立っていないくそレストランである。
この通り、川場公営の中身はバブルの頃と何も変わって
いないのだ。
ただ、川場の救いは、その下の階にはインド料理専門店
【タンドール】とラーメンの【台場軒】がある事だ・・。
そこはもちろん店員が来てくれるシステムだ。(笑)
民間と川場公営の違いはこんなにも大きい・・。
民間にできて川場公営ではできない?ここを言い訳に
しているうちは、この先にあるものはスキー場の
破綻だろう・・。
自分が大好きなスキーができなくなるのは困るから、
がんばって欲しい!と苦言するが、当の本人達に
やる気がないんじゃな・・。
そいつらが路頭に迷うのはどうでもいいが、スキー場が
なくなってしまうのは困る。
本当にどうしたらいいんだ?困ったものである・・。