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光市母子殺害事件・高裁差し戻し

長い・・。7年でも長いというのに、

「山口県光市で1999年に母子を殺害したとして、殺人罪
 などに問われた当時18歳の元少年(現・25)の上告審で、
 最高裁は6月20日、死刑を求めた検察側の上告を認め、
 広島高裁の無期懲役判決を破棄し、審理を高裁に差し戻した。」

と、裁判所はこれだけひどい事件なのに、まだ遺族に我慢しろ
と言うのか?・・高裁に差し戻した事で、ほぼ「死刑」判決
が出るという・・そこは画期的な判決だそうだ。識者達は
口を揃えて

「予想通り」

との事だが、少なくとも、もう3年はかかるだろうというのが
大方の予想だ。
本村さんは、この日、

「無期懲役という判決が、最高裁が妥当と思わないのであれば、
 最高裁自ら死刑という判決を出して頂きたかった。」

と会見で述べた。全くその通りだ。さらに、

「人を2人も殺した人間が反省しない事の方が、私はおかしい
 と思います。」

「加害少年が自分の罪を少しずつ理解し反省してゆく事は
 当然ですし、そうでなければ困ります。」

「少年が反省するという事と、犯した罪に対する罰を受ける
 事は、全く別の問題だと考えております。ですから反省
 すれば罪が軽くなるとなれば、全ての罪が許されてしまい
 ますので、私はそうでないと思っています。」

とも会見で述べていた。全てにおいて「共感」する。今までも、

「殺意、殺してやるという、それを必死に理性で抑えている、
 それが被害者にとっての裁判です。」

「国家が被害者から刑罰権を独占している今、裁判が復習の
 場でなければ、我々被害者遺族の怒りの矛先は、どこに
 向ければいいのか?」

「私達、遺族は彼に損害賠償なんて求めていないんですよ。
 <死んでくれ>と言っているんです。」

「何度も司法に裏切られても、最後には必ず遺族などが
 求める刑が出る事を信じてこの日までがんばって
 来ましたが、結局は最後の最後まで司法に裏切られました。」

「遺族だって回復しないといけないんです被害から。
 人を恨む、憎む、そういう気持ちを乗り越えて、また、
 優しさを取り戻すためには死ぬほどの努力をしないと
 いけないんです。」

と、今までの数多くの本村さんの言葉のうちの抜粋だが、
どれも「過激」でありながら「冷静」で、繰り返しになるが、
本村さんの全ての言葉に「共感」する。
自分が同じ立場なら感情的にならずに、カンペも見ないで、
こんなに「冷静」な事が言えるだろうか?
自分よりも若いのに、自分よりも数段「大人」だと感じる・・。

第3回公判(1999年11月)に本村さんは法廷内に
妻・弥生さんと娘・夕夏ちゃんの「遺影」を持ち込もう
とすると裁判所側がこれを拒否。

「自分の妻と娘の裁判なのに遺影を持ち込めない。
 こんな不条理はない。」

と述べた。遺族としたら当然の主張だ。
でも、裁判所は拒否した。
しかし、この本村さんの行動から、法廷内に遺影を持ち込む
ことが一般化したという。

少年法に詳しい児玉勇二弁護士がテレビで言っていた。

「社会治安の視点から見ていて、元少年の更生の可能性が
 軽視されている。元少年が具体的に反省して、立ち直って、
 被害者に対して謝罪するような、具体的な更正、可能性の
 システムを実践する事が重要」

というが、この事件においてそんなシステムは必要ない。
というより、

「人を殺した人間は大人であろうと、少年であろうと
 自分の死をもってしか償う道はない」

という「厳罰」こそが、少なくとも

「殺してしまったら、例え謝っても反省しても許され
 ないんだよ」

というメッセージと共に、未成年への抑止力&社会治安
の安定への道だろう・・ましては、殺しただけでなく、
死んだ奥さんを強姦し、赤ちゃんをも殺した人間が
戻る所など、例え「牢屋」であっても存在してはならない。

現在の元少年の弁護をする安田弁護士は「死刑廃止論者」
だが、仮に自分の娘が結婚して同じように若くして殺され、
犯され、産まれたばかりの孫を殺されても、同じ事が
言えるのだろうか? 
そして、仮に、死刑が回避され無期懲役になったとして、
殺された自分の娘と孫の墓前で

「<まあ、しゃあないですわ今更。被害者さんの事です
 やろ?知ってま。ありゃーちょーしづいてるとボクもね、
 思うとりました。う〜ん無期はもうほぼ決まりでして
 7年そこそこで地上に芽を出す>

とか言ってるけど、死刑が回避された事が、私はうれしくて
うれしくてしかたないよ!
私は死刑廃止論者だからね!お前も、そう思うだろう?
7年後は少年は出所して、友達と遊び回り、結婚もして子供も
作って楽しく幸せにおもしろおかしく暮らしていくけど、
お前はもう死んでしまっているし、私はそんな事も決して
妬まず、恨まず、憎まず、ニコニコして少年の更生を喜ぶ
から、お前も天国で無期懲役の判決を喜んでくれ!」

と笑顔で報告できるのか?
もう、誰か「死刑廃止論者」という詭弁者達を抹殺してくれ!