ほぼ確定・・と言われていたので
「おお!富士山、登録されたんだ!!(^^*)」
レベルで捉えていたら、いやいやビックリした。
なんと、
【静岡県の三保松原を含めた形で世界文化遺産として登録】
と、三保松原が含まれていた。
なんだそれ・・_| ̄|○
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、
国際記念物遺跡会議(イコモス)が
「三保松原は45km離れており、富士山の一部とは言えない」
と除外を求めていましたし、個人的には、イコモスの
意見に大賛成であった・・。
なぜなら、そんなのが認められるのなら、富士五湖
だって、箱根だって、湘南だって認められなきゃ
おかしいですよ・・。
だから、そんな完全な観光利潤目的の欲深い
ゴリ押しは、まず通る訳が無いだろうと思って
いましたが、ドイツの委員は
「富士山の登録を支持したい。三保松原を題材にした
美術品も多く、登録から除外すべきでない」
と述べ、富士山だけでなく、三保松原についても
高く評価、さらに、マレーシアの委員は、
「砂浜と松林も富士山の一部であり、無形の文化的な
価値を持つ。富士山との距離は関係ない」
と三保松原の除外を反対・・と多くの委員の【除外反対】
意見に支えられ、三保松原は、富士山の構成資産として
登録することを認めるという結末・・。
う〜ん・・(-_-;)
イコモスの意見以前に、三保松原は【世界自然遺産】なら
ともかく、【世界文化遺産】では、おかしいと思うんだよね・・。
なぜなら今回の富士山は、
【荘厳な姿は信仰の対象と芸術の源泉で、西洋芸術の
発展にも顕著な影響をもたらした】
として世界文化遺産に登録された。
もちろん、三保松原は富士山が美しく見える事は事実
だが、美しく見えるのだったら、先に書いたように
富士五湖だって、箱根だって、湘南だって一緒ですし、
絵だって写真だって芸術的題材になっている場所は、
なにも三保松原だけではなく、上記の他の場所だって
題材になっている・・。
さらに言うならば、三保松原に伝わる有名な【羽衣伝説】
だって、別に富士山信仰とはほとんど関係なかったり
する・・。
こんな状態を【信仰の対象と芸術の源泉】とする
世界文化遺産なのならば、上記の他の所も、充分に
世界文化遺産になってしまう・・。
とはいえ、めでたく世界文化遺産登録されたのだから、
これからの事を考えなきゃね!(^^*)
今後の増えるだろう登山者の対策として、静岡県と
山梨県は、睡眠などを取らずに山頂を目指す
「弾丸登山」の自粛を旅行業界など関係者に強く
要請するそうだ・・。
また環境問題では、登山者が集中する期間の
マイカー規制を大幅に延長し、レンジャーによる
パトロールやマナー啓発を行うそうだ・・。
登山者の急増については、環境保全対策の視点から
入山料として任意で1000円を検討、今年の夏から
試験導入の方向・・。
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富士山入山料、任意で1000円 専門委提言
7~8月に10日間試行
山梨、静岡両県が今夏の試行を検討している富士山入山料(協力金)について、専門家でつくる富士山利用者負担専門委員会(委員長・安田喜憲静岡県富士山 世界遺産推進担当参与)は14日、1000円を目安に協力金方式で実施するとの提言をまとめた。期間は7月下旬から8月上旬までの10日間程度とし、山頂 を目指す登山者を対象とする。6月下旬に開く山梨、静岡両県の会議で報告し、正式に決定する。
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入山料ということで世界を見てみると、あのエベレスト
は、ネパール側からの入山料は【1人・2万5,000ドル】
日本円で、
【1人200万円から250万円位】(◎_◎;
一方、難関とされるチベット側からの入山料は、それに
比べると安く、10人までの1パーティで【5,000ドル】
日本円で、
【1パーティ・45万円から50万円位】
と考えると、富士山で10000円くらいは取っても良い
気がするな・・(笑)
また、台湾の玉山(ぎょくさん)という山は、入山料ではなく
入山規制をしており、平日で1日90人であるだけでなく、
入山には45日前までに申請し、制限人数を超えた場合
には抽選になるという厳しさ!
でも、これは観光客から地元還元の事を考えると、
富士山では考えにくい・・。
こうした点について、アルピニストの野口健さんは、
「順序が違う。何のための世界遺産にするのかという
大前提が今回はあまり明確じゃない。富士山を守る
ための世界遺産なら、多分アプローチが変わってくる」
何が言いたいのか?というと、例えば2011年に世界
自然遺産に認定された小笠原諸島の南島では、
1)ガイドの義務化
2 )1日の入島者数を100人までに制限。
3)最大利用時間2時間
という事を先に決めてからの世界遺産登録だったそうだ。
「世界遺産になった後にルールを作るというのは難しい。
なぜなら世界遺産になれば人がどーんとやってくる。
するとものすごく地元は短期的には潤います。しかし
潤った時では地元からなかなか規制しようと言う声は
上がらないのです。世界遺産になる前に、ルールを
作らなかったと言うのは、逆に静岡県や山梨県を
追い詰めて行きます」
と語る・・。
【環境保全】なのか?【観光保全】なのか?
観光営利が先走る限り、地元の静岡県&山梨県の
対策では恐らく最悪のケースになりそうな気がする・・。
実は今回、世界文化遺産に登録されるが、何点か
改善するべき事を告げられているそうで、3年後には
もう一度、その点を含めて再審査されるそうだ・・。
世界文化遺産に登録されだ以上は、これこそ、国が
きちんとした厳しい規制をするべきではないだろうか?
3年後に世界文化遺産抹消・・などという汚名になる前に・・。