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大人として相手の立場を考えて少し配慮し合えば良いだけの話

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https://twitter.com/h_ototake/status/335703141318270976
今日は、銀座で夕食のはずだった。「TRATTORIA
GANZO」というイタリアンが評判よさそうだったので、楽しみに予約しておいた。が、到着してみると、車いすだからと入店拒否された。「車いすなら、事前に言っておくのが常識だ」「ほかのお客様の迷惑になる」――こんな経験は初めてだ。
2013年5月18日 - 7:27pm

https://twitter.com/h_ototake/status/335704926523109378
お店はビルの2階。エレベーターはあるが、2階には止まらない仕組みだという。「それはホームページにも書いてあるんだけどね」――ぶっきらぼうに言う店主。「ちょっと下まで降りてきて、抱えていただくことは…」「忙しいから無理」「……」「これがうちのスタイルなんでね」以上、銀座での屈辱。
2013年5月18日 - 7:34pm
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さて、今や話題になった東京都教育委員の乙武洋匡氏
のTwitterだが、商売をやっている自分としては他人事
ではない・・。

そう・・こういう時代がやってきたのだ。

しかも、【東京教育委員の人間】が行ったというバック
ボーン付きだ・・。
二階に賃貸で出店している店舗は要注意な事件である。
なかなか身近なところに障害者がいる人間でないと、
障害者への対応を完璧には考える事ができないのだが、
今回怖いなと感じたのが、障害者である事を告げて
頂けずに予約をされて、いらっしゃった際に、
そのハード面、ソフト面において対応ができなかった
場合、店名をさらされて罵られる・・という事である。

この件に関して、

「車いすの利用者が来店するのを想定して営業するのが常識」
「こんな店はつぶれるべき 」

さらには、

「米国なら営業許可もおりない」
「イギリスだと障碍者差別で訴訟」

的な、この店が障害者対策を取っていない事に大批判を
している輩もいたが、対応は別にして、これは店が悪い
のだろうか?
アメリカのような広大な土地に店があるのとは違って、
日本の都会の多くは、いわゆる【雑居ビル】の店が多い。
今回の店も、【雑居ビル】の中にあるそうだ。
それを踏まえ、ハード面とソフト面から考えてみたい。

まず、障害者対策のハード面だが、この店、立地的に
実は二階の奥まった店だそうで、車椅子を上げる
エレベーターはあるがその階には止まらない、
エスカレーターも無ければ、昇る手段は階段だけ・・
しかも店内に段差・・確かにこりゃ存在しているだけで
世界から見れば障害者を差別している建物かもしれない・・。

でも、自社ビルならともかく、賃貸の店が障害者対策を
取っていない事で罵られるのは、そもそもこの店では
無いでしょ?
まず、ビル(施設)のオーナーですよね?
オーナーは完璧に障害者対策をしているのに、その店が
それを無視して障害者差別をして入店を断っている
のでしたら、店が全面的に悪いが、今回はハード面に
おいては店に責任はない・・。

次に、ソフト面だが、確かに言い回しも含め、接客の
対応は悪いのは否めない・・。
恐らく、感情的には障害者差別とか、そういう類の
感情ではなく、今の店舗体系では、従業員の数、料理
などの進行状況、その先の予約の状況を考えれば、他の
お客様に迷惑のかかる形になってしまう・・という判断
だったのだと考える事もできるし、もしかしたら、店側も
有名人だからといって、調子に乗っていませんか?的な
皮肉る口調でもあったのかもしれない・・。
まあ、その辺は現場にいた訳ではないから、ニュアンスの
感じはわからないがあくまでも自分の想定ね・・。

とはいえ、普通の店なら、ハード面が障害者対策をして
いなくても、何とかソフト面で出来るだけの事はやろう!
とはする。
それがどこまで出来るか?に関しては、残念ながら店の
環境下に左右されるのが現状だ。
先にも書いたように、人手不足、忙しさの状況・・自分の
店もそうだが、小さな店は常にその部分で苦労している。

それを考えると、

「事前に車椅子だということを教えて頂けたら」

という店長の言葉もわかる。
そして忙しいところに抱きかかえて二階へ連れて行って
くれないかという事にすぐさま対応できない事もわかる。
あるニュースでこの問題に対して、同じような階段だらけの
店が「うちは対応しています。店員が5〜6人で車椅子を
持ち上げて・・」とおっしゃっていたが、極論を言ったら、
仮に予約の段階で車椅子である事を伝えて頂けないまま、
車椅子のカップルが同時に、5組(計10人)いらしたら、
その店は他のお客様を何十分もお待たせしてまで対応
できるのか?そんな前向きの店でもできないと思うんだな。
やはり車椅子である事は、多かれ少なかれ伝えてもらえ
なければ無理だと思うんだよ・・。

というか、東京都教育委員の乙武氏は一応は
自力で階段を登る事が出来る。
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乙武さん一日校長 児童と交流 「障害者への理解進む」
 先天的に四肢が短く、車いすを利用している作家乙武洋匡さん(35)が21日、東京都品川区立鈴ケ森小学校(太田裕子校長)で、一日校長を務めた。バリアフリー化が進んでいない同校での体験を通じ、障害のある子とない子の共生を考える試み。文部科学省中央教育審議会の委員会で報告したいという。
 乙武さんは、お尻を引きずるようにして歩きながら10以上の教室を次々と訪問。児童らと交流した。4階までの階段も、短い手足を精いっぱい伸ばし、5分もかけずに上り切った。
 最初は遠巻きに見ていた児童たちも、乙武さんの力強い動きに目を見張り、すぐに打ち解けた。「字はどうやって書くの」「食べるときはどうするの」と、次々に質問が飛んだ。
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【登れるじゃん!】と、言いたいところだが、手や服が汚れる
事を考えると、これから食事の時には登りたくないよな・・(^-^;
よって、東京都教育委員の乙武氏は、やはり理不尽と、
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https://twitter.com/h_ototake/status/335714986989076480
ひどく悲しい、人としての尊厳を傷つけられるような思いをする車いすユーザーがひとりでも減るように。 RT @emuo1983:
何故お店の名前を晒したのですか? RT 銀座「TRATTORIA
GANZO」にて、入店拒否。「車いすなら事前に連絡しろ。ほかのお客様に迷惑がかかる」
2013年5月18日 - 8:14pm
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個人的にはまるこ氏のTwitterの方がピンと来る。
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アレルギー対応のコース料理を、予約もせずにいきなり出せと言うか?点字メニューや、ベジタリアンや、宗教上の制限対応している店がないからって、差別と言うか?むしろ車椅子対応よりも選択肢は狭い。調べて事前予約しろよ。それを理不尽と位置付け、店名を晒して叩く弱者の顔した著名人。
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というか、今回は双方が悪いのだ。
お店もそこまでの対応を真剣に考えていなかった(リスク管理
の不備)、東京都教育委員の乙武氏(お客様)も大人なら
そうした相手の店の事を考え「車椅子は大丈夫なのか?」
をきちんと尋ねれば良かっただけの話・・。

そう・・大人としてお互いちょっと相手の立場を考えて
少し配慮すれば良いだけの話で、上記のようなTwitterで、
晒す事は大人の姿ではないのだ。
でも、世の中のトラブルって・・お互いにこうした

【大人としての少しの配慮】

があればかなりうまく回って行くと思うんだけどなぁ・・(゚.゚)