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政治家自身の判断ができる政治を!

ひとまず、予想していた選挙結果に胸をなで
下ろす・・民主党は各メディアでの報道よりも
悪く、40議席割るというのが個人的予測だった
が、まだまだ日本の国民は優しい・・。

民主党に政権交代をして、約10ヶ月・・国民は
やはりしっかりとその姿に答えを出した・・。
期待が普通の時よりも大きかったのも手伝って、
その後期待通りの政治を実現せず、逆に民主党
政権の稚拙さ、政権与党としての能力に疑問符
が付いて、

「やはりこういう事をやられてはなぁ・・」
「これはちょっとねぇ・・」

という血眼にならずとも、普通に民主党を眺めて
いただけの国民ですら感じ、それではダメだ!と
動いたという結果だろう・・。
でも、民主党劇場で予想通りの鳩山氏&小沢氏の
辞任・・それでも鳩山体制から菅体制になっていた
から、民主党の傷はこのレベルで済んだ・・。
鳩山体制のままだったら軽く40議席を割っていた
だろう・・。

しかし、国民の多くは

【正直、どこに、誰に投票したら良いか?
 わからなかった・・】
【民主党がダメだったから自民党にYESという
 訳ではない・・】

というのが本当のところだろう・・。
二束のわらじの谷亮子氏、元巨人軍の石井浩郎氏、
タレントの三原じゅん子氏の当選は個人的には
遺憾だが、今となっては、がんばってくれる事を
願うしかない・・。
民主党の選挙カー逆立ち池谷幸雄氏、演説で飛んで
イスタンブール熱唱の庄野真代氏、タレントの
岡部まり氏、岡崎友紀氏、俳優の原田大二郎氏、
たちあがれ日本からの元・巨人軍の中畑清氏、
自民党からの堀内恒夫氏、国民新党からの
江本孟紀氏、落語家の桂きんし氏・・と、各党の
タレント候補が軒並み落ちたのは非常にうれしい。
こうした沖縄の普天間や辺野古がどこにあるのか?
もわからなそうな人間達が国政に出てくる事自体、
今後は無くなってもらわなければいけないし、
国民もそうした人間達を当選させない厳しい姿勢を
貫いて初めて政治を本気で考えている人達の国政に
なるのだから・・。

さて、内閣はこのままいけるのか?という事だが、
これはこのままになる・・それは憲法上、内閣を
作って承認するのは衆議院だからである。
衆議院では民主党は圧倒的多数を持っていますから、
他党がどんなに文句を言っても、政権を維持する
事はできる・・これが【ねじれ】なのである。

今後はこの【ねじれ】により、衆議院で法案が
できて衆議院では過半数越えの民主党により可決
→参議院に提出→参議院は民主党過半数割れに
なったので、法案が否決される→衆議院に差し戻し
→今度は2/3の賛成がないと否決になるが、民主党
は2/3は衆議院にいない→法案は廃案・・という事
になる可能性が高くなった訳だ。

でも、個人的にはこの【ねじれ】・・強制採決で
暴走していた民主党の姿を改心させるためには
悪くないと思っている。
参議院が民主党が過半数割れになった事により、
嫌でも民主党はきちんと話し合わなければならない
事になる・・よって、今後は今までのように強行
採決はできなくなる・・。
国民はそうした事を望んでいるのであって、今度は
じっくりと各党の話し合いを見守る事ができる訳だ。
また、野党は現実的な意見も持たずにただ反対して
いた昔の民主党や社民党、共産党などと違って
自民党である・・別に自民党シンパな訳ではないが、
自民党なら野党だからと、前出の三党のように
むちゃくちゃな意見を持たすに反対するだけの
反対はしないだろうからね・・。

という事で、今度はひとつの党が一体となったり、
連立で徒党組んでも、法案が簡単に通らない状況が
できてしまった・・という事は、せっかくねじれた
のだから、悪い方向で受け取るのではなく、日本の
政治を進化させるのならば、各党【党議拘束】とかで
党の意見で議員を縛らないで、自由にし、政治家自身
の判断で、この法案は賛成、この法案は反対とできる
空気というか環境を作って欲しいと切に願う・・。
それが【大人の政治・大人の民主主義】だと思うのは
自分だけだろうか?