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カブトムシ特区

福岡県久留米市の「カブトムシのおじさん」が
申請していた「カブトムシ特区」が2005年3月28日、
本日誕生・・うれしい計らいだ!えらいぞ!>内閣府

この「カブトムシおじさん」全国の子供たちに
カブトムシの幼虫を送り続けている。
今年は1万5000匹を全国130カ所にボランティア
で贈ったという。
なかなか簡単に出来る事ではない・・。
おじさんの本業は酪農家で、約90頭の牛を飼って
いるそうだが、27年前、おじさんが牛の糞で作った
堆肥の中にカブトムシを見つけ、近所の子供達に
あげたところ、大喜びされたという・・。
以来、子供たちにプレゼントする数も増えていき、
子供たちから届く礼状を見ると

「やめるにやめられない」

という・・が、家族からは送料や配送の容器代など
毎年200万円だかの持ち出しのため「やめてくれ!」
の声だとか・・う〜ん複雑・・・(^-^;
2004年11月に

【家畜排泄物の管理の適正化及び利用の促進に
 関する法律】

が完全施行された。簡単にいうと

【家畜の糞尿を素掘り投棄したり野積みすること】

を禁じる法律。
施行後は、糞尿が地面に染み込まないように「床」
を設け、雨ざらしにならないように「屋根」を
付けた施設で保管しなければならなくなる。
適用されるのは、牛・馬10頭以上、豚100頭以上、
鶏2000頭以上飼っている所なので、約90頭の牛を
飼っているカブトムシおじさんの所は基準に入って
しまうため対象となってしまう。
雨ざらしの堆肥だからカブトムシが卵を産みにやって
くるのであって、屋根や窓などがついていしまえば、
今までのように産みに来なくなる可能性が高い・・。
実は、新法施行の目的は循環型農業や環境保護にある。

ところが、カブトムシおじさんの牧場では、すでに
完璧な循環型農業が確立されていた。
カブトムシおじさんの堆肥が農家へ、農家のワラが
カブトムシおじさんの牧場へとくる・・まさに完璧!
特区認定で法の適用除外になるので、これまでどおり
の手法でカブトムシが養殖できるが、周辺環境への
影響調査を毎年実施する事などが条件になっている。
この点については実際、臭いなどの側面もあるので
近隣への配慮を考えれば当然と言えば当然。
また、カブトムシを受け取った大人達はきちんと
子供達にそうした事を含め大切に育てる事を教育して
しいと思う。

がんばれ!カブトムシおじさんこと内田龍司さん!