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レオパレス21のポンコツ物件問題

数年前に娘の一人暮らし用の部屋を探して
いた時に、ネットで

「壁が薄くて隣の人が水を飲む音が聞こえる」

という、ほとんど「嘘だろ?」と思うような
辛辣な書き込みが多く見受けられた割には、
結構、家賃も高くて、レオパレス21の物件
は真っ先に候補から外した・・(笑)
今では間違っていなかった判断で胸を撫で
下ろしているくらいだ・・(^-^;

そのレオパレス21の問題は、結構欠かさず
見ている「ガイアの夜明け」がレオパレス21
を地道に糾弾していたお陰で、まず始めに、
レオパレス21のひどいビジネスモデルが
暴露される事から始まった・・。

そのビジネスモデルとは、オーナーから
建築費をもらい、レオパレス21が建築して
アパートの管理を一括して行い、30年間
家賃収入を保証する「サブリース契約」を
交わす・・。
初年度こそは部屋の借り手を確保するが、
何年かして引っ越したタイミングでオーナー
に強制的に家賃減額を求めてゆく・・という
最初から建てたら最後、オーナーが断れない
事をわかっているシナリオの上で始めから
行っている事実上の半詐欺行為が明らかに
なる・・。

番組ではさらに違法建築なども追求して
いたが、レオパレス21は当初応じずだった。
でも、テレビの影響は絶大だったそうで、
さすがにまずいと思いレオパレス21は調査
を始める・・。

今年の1月28日の時点で、全レオパレス
【39,085棟】のうち、【約14,000棟】の
調査が行われ、欠陥建築(いわゆるポンコツ)
物件が【11,243棟】発覚・・

【欠陥建築率・80%】

という恐ろしいまでの数字・・w(゜o゜)w
現場の独断・・とか記者会見では言っていた
が、どう考えても会社ぐるみでなければ
できない数字だよな・・。
「ガイアの夜明け」が頑張っていなければ、
ここまでの事は今でも発覚していなかった
だろうなぁ・・(゚.゚)

その後、レオパレスは欠陥建築の対応として
特別損失を430億円計上、それに伴う入居者
の引っ越しコストなどをあわせて、今期最終
利益を380~400億円の赤字としている。

ひとまず、現預金が連結で892億円、自己資本
が連結で1069億円あるという事で、今の所、
倒産するまでには及ばない状況ではあるが、
実は残り【25,000棟】の調査はまだこれから
である・・。
ここで同確率で欠陥建築が見つかったとすると
【20,000棟】くらいが該当する事になり、
今回の欠陥建築物件【11,243棟】を倍近く
上回る事になる・・。
となれば、単純計算でさらに特別損失として
700億円追加計上くらいになるでしょうから、
連結預金は軽く吹っ飛んでしまう・・。

今後、オーナーや居住者などからの訴訟は
確実に起るでしょうから、その裁判費用や、
敗訴時に支払う金額によっては、一気に
倒産に傾く可能性が出て来る・・。

でも、レオパレス以前に、こんなにも欠陥建築
が簡単に行政をすり抜け、建てられる部分が
厳しくなる・・もしくは建築業界が自浄作用を
発揮しない限り、同じ事が今後も起きる訳で・・。
みんな、ただ、安全で快適な住居に住みたい
だけなんだけどなぁ・・。