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2度と生きている間に見られないレベル

2013年日本シリーズ、巨人 vs 東北楽天・・。
通算成績を3勝2敗で迎えた第6戦を決めに来た
田中投手が12安打を被弾、まさかの敗戦・・。
この試合、田中投手は160球投げているのだが、
実はプロ入り最多の投球数なのだそうだ・・。
その上で、今年初の黒星を喫する田中投手を
見る事ができた関しては、逆に言えば、色々な
側面からも歴史的な敗戦を見る事ができた・・
とも言える・・(笑)

この第7戦で東北楽天天が勝てば球団創設9年目
で初の日本一、巨人が勝てば、40年ぶりの2連覇
で、実は自分が少年の頃にリアルタイムで見て
いた1973年に9連覇をして以来だったそうだ・・。
そして、23度目の日本シリーズ制覇となる・・。

そうした中、最後の決戦である第7戦・・。
やはり主軸が打てないチームが勝つ訳がなく、
特に、4番の阿部選手の絶不調は最後まで
変わらず・・。

野球としても、お客様を楽しませるショーと
しても、東北楽天の方が数段上だった・・。
前日に160球投げている事を考えるとありえない
継投策である最後に登場した田中投手・・。

「考えられないような継投なんだけれども、
 どうしたって田中が行くと。彼がいたから
 日本シリーズに出れた。最後はあいつ(田中)
 がふさわしいだろうと。彼に託した」

日本ならでは・・いや、投手出身の監督である
星野監督ならではの痛い程にわかる投手の
気持ちをわかっているからこその野球だ・・。

我々はこんな試合を簡単に見る事ができたが、
断言しても良いくらいだ・・来年、仮に田中
投手が日本に残って、星野監督の元、再び、
巨人 vs 東北楽天で日本シリーズを戦ったと
しても今年の初優勝である選手達の純粋さは
もう無い・・こんなにドラマチックで、選手と
監督達が熱い想いのこもった野球を、この先、
2度と生きている間に見られないレベルだった
という事を・・。

東北楽天イーグルス初優勝おめでとう!(^^*)