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被爆者を増やす愚かな選択(前編)

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全域除染スタート、首相も視察…福島市大波地区
(読売新聞・2011年10月18日)

 東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で、年間推定 被曝 ( ひばく ) 線量が5ミリ・シーベルトを超えている福島市大波地区で18日、除染作業が始まった。野田首相が視察に訪れ、作業を見守った。
 国の除染に関する基本方針に基づいて進められ、一定期間で地区全域を集中的に除染して効果を確かめるモデルケースとなる。
 初日は住宅1戸の除染を実施。市から委託された業者の作業員十数人が、外壁や屋根を高圧洗浄機で洗い流したり、植木の枝を切ったりした。大波地区では今後、住民らも参加して除染を進め、住宅と道路は年内に作業を終える予定。
 福島市は、市全域約11万世帯の除染を打ち出している。今後、除染範囲が広がるが、業者のほかに作業を担うボランティアや、除去した表土などの仮置き場の確保が課題となっている。
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野田首相が視察って・・危険だけど危険じゃないと
ダマす魂胆がみえみえである・・そう・・まるで
北朝鮮の金正日総書記の視察と全く変わらない・・(笑)

なぜ、

【まだ放射能がすごいので戻れない】

と言えないのか?本当に首を傾げる・・。

それ以前に、【除染】なんて基本的にはできない・・
さらに、瓦や壁など高圧洗浄機での【除染】は【除染】
ではない
・・ただ

【別な所へ放射性物質を移動する】

だけで【移染】である・・その汚染水を下水を通して、
そして、隣、またその隣と、どんどん場所を移して
ゆくだけでなく、下水の底にある汚泥にも蓄積されて
ゆく・・。

そもそも、9月20日の政府・東京電力統合対策室の
記者会見で、現在の福島原発1~3号機からの放射性
物質の放出量は1カ月前と変わらず最大で

【毎時2億ベクレル】

と発表されている・・。
10月の今現在、それが止まったとの発表は無い・・。
放出の値に違いが出て来ているならば「値が下がった!」
という事で、喜んで発表するだろうから、発表がない
今現在は、未だにほぼ同じ状態であると考えるのが
妥当だ・・(-_-;)

このように、まだ放射能漏れも止まっていないのに、
政府は【除染】って・・何という馬鹿げた事始める
のだろうか・・_| ̄|○
明日雨が降って車が汚れるとわかっていて、洗車を
するバカ
がどこにいるというのだ?┐('〜`;)┌

国はチェルノブイリの現状を考えれば、【福島県】
という中の大部分の土地に、もう人が住んではいけない
事はきちんとわかっている・・しかも、国にお金が
湯水のごとく溢れて、使い切れない程あるのなら
ともかく、お金が無いとわかっているくせに、自分達
政治家としてのイメージアップだけのために、無駄な
事にお金を湯水のごとく使っていく・・(-_-;)

それだけでなく、今回の【移染】するだけの【除染】
という方法の後、住民を戻す・・という決断は、
言い換えれば【被曝をさせる】という決断をした
という事・・。
なぜなら、かろうじて、住居と道路のコンクリートの
部分は【移染】する事で、その場の数値は下げられても
田畑を【除染】するには、表土をガッツリと削り取らな
ければならない・・だがそんな事をしたら表土が命の
田畑はもう終わりである・・。
さらに、山林の【除染】などできる訳がないだけでなく、
山に住む生物や鳥、虫の【除染】だってできないし、
それらの尿や糞や死骸の処理だってできない・・。
山から鹿や猪が下りてきただけでも、放射能まみれの
動物かもしれない訳だ・・。
よって、人間様に出来る事は、要するに放射性物質
そのものが、自分の寿命で減ってくれるのを待つしか
ないのである・・。

【後編】へ続くぅぅぅぅぅ!(^^*)