記事一覧

ピッチャーを嫌がる子供が急増

野球をやっていた人間として興味深い記事があった。
*********************************************
 松坂大輔、ダルビッシュ有、斎藤佑樹・・。
いま野球界で目覚ましい活躍をしているのはピッチャー
ばかり。だが、少年野球ではちょっとした異変が起こって
いるという。子供がピッチャーをやりたがらないというのだ。
 リトルリーグで長く監督を務める、ある指導者が嘆く。
「11歳にしては体格も良くて球威もあるのでエースにと
考えていた子が、『ピッチャーはやりたくない』と言い
出した。どうやら親からやるなと言われたみたい」
 スポーツジャーナリストで、少年スポーツをテーマに
した著書「少年スポーツ ダメな指導者 バカな親」も
ある永井洋一さんはこう分析する。「失投で負けて周り
から責められたくないという自己防衛の手段です。
サッカーなら、絶対シュートする場面なのに失敗を
恐れてパスするのと同じこと。親も自分の子供に
プレッシャーがかかるのを嫌がって、失敗の少ない無難な
ポジションを選ぶ。
これは勝利至上主義が生んだ悪しき現象でもあります」
 前出の指導者も、「日米とも天王山の試合だから盛り
上がったけど、普段は親も子も野球中継を見ない。大舞台
で投げるエースの勇姿なんて興味がないんですよ」
 もう“明日の松坂やダルビッシュ”は生まれないのか?
*********************************************
自分の子供は女なので、関係ないが、自分も男の子がいたら
この記事じゃないが、ピッチャーにはさせない。
あとサッカーも勧めないかな・・。
やはり外野あたりを守って、4番もしくはヒットを打てる
バッターを育てた方がいい。
でも勧めない理由はこの記事とは全く違う。
個人的な理由として、

○選手生命が短い。
○普通にやっていても、ヒジ、肩など負傷する確率が高い。
○そのリスクの割にプロになっても普通の選手と
 金額的に大した差がない。

この3点だ。
メジャーのヤンキース・松井で考えると、わかりやすい。
松井は外野を守り3番や4番を打つ。外野はピッチャーの
出来次第で、楽かどうかは決まるが、外野へ20球球が
飛んできたとしても、せいぜい20mをダッシュする
レベルだ。という事は20mダッシュ×20球=400m。
牽制球やダブルプレーなど内野においての各塁へのカバー
が20回あったとして、各塁へのカバーはせいぜい10m
の軽いダッシュレベル×20回=200m。
守備につく&ベンチへの引き上げの際の往復合計を
100mとすると100mジョギング×1試合分(9回)=900m。
打撃も5打席まわってくるとして、全打席ランニング
ホームランを打っても、塁間27.43 mなので約30m
としてベース1周120m×5打席=600m。
と多く見積もってもぜいぜい2000m(うち半分は
ジョギング程度)という大した運動量ではない。
もちろん、体だけでなく神経をかなり使うが、それは
どのスポーツでも変わらない。
でも、ピッチャーは走りはしないものの腕や肩は酷使する。
投げ終わった後には腕の毛細血管はズタズタである。
サッカーなどは中田英寿が以前言っていたが、1試合
に走る量は7〜8kmという。
しかも野球はそうそう【激突】というのはないが、
サッカーは当たり前のようにある。
やはりピッチャー以上に過酷なスポーツである。
まあ、最後の1点はプロでの話だからどうでもいいのだが、
このような事を総合してみた上でプロでのお金をみてみると
ピッチャーとサッカーはそのリスクの割に上乗せされては
いない・・。
サッカーにおいてはレギュラーであっても3000万円台
前後がほとんどだ。
野球で3000万円なんていったら試合にそれほど出ていない
選手だからね。

ただピッチャーのメリットも捨てがたいけどね・・(笑)
下記は経験してきたので、確実に言える事として、

○カッコイイ。
○目立つ。
○中学あたりまでは試合をコントロールできる。
○スピードガン測定のゲームなどで優位にたてる。

んですけどね・・(^-^;(笑)
ただ、この先、やはり実現して欲しいのが、小学、中学
レベルに、ただ闇雲にやらせる根性論レベルでなく、
もっと有能な指導者によるサポートが欲しい。
そうしないと、この国のスポーツはダメになるような気が
するんですけどね・・。