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何も学んでいない経営者

高級料亭や加工食品販売を営む【船場吉兆】(本店・大阪市中央区)が、
農水省の調査でわかっただけでも、賞味・消費期限のラベルを張り替え、
売れ残った菓子と総菜計12品目、計3439個を【吉兆天神フードパーク】
(福岡市)で販売していた問題・・。

11月9日には、船場吉兆・湯木正徳社長ら3役員が記者会見、

【フードパークから売り上げや在庫の報告は一切なく、売れ残りを
 表示偽装して販売する指示はしていない】
【現場に任せ切りで、偽装は(福岡市や農水省の調査まで)全く
 知らなかった】

と説明、会社側の関与を否定した。
しかし、11月14日、福岡市内で【船場吉兆】の福岡市のフードパークで
消費期限などの改ざんを行っていた現場責任者のパート従業員と
元アルバイトが弁護士と共に記者会見。
この中で、元アルバイトの女性は大阪の本社に送っていた日報について、

【毎日、商品ごとに在庫の数や、その日に売れた数をFAXで送っていた。
 日報を見れば、期限の切れた商品を売っていたことはわかると思う】

と述べ、別の元アルバイトの女性は、パート従業員が会社の役員に
賞味期限が1か月を切ったちりめんの加工品について、電話で指示を
仰いだところ、

【それは日持ちするんやで。1か月ぐらいのばして売って】

と言われたと述べた。さらに、ラベルのはり替えについて、おととし
10月に店に入った元アルバイトは

【私が店に入ったころには、すでにはり替えが行われていた。
 会社の社員がその場にいたこともあった】

と述べ、改ざんを認識していなかったという【船場吉兆】側の説明に
反論した。
また、山口弁護士は、10月31日にパート従業員が【船場吉兆】から、

【自分の判断で改ざんを行なったようにしてくれ】

と頼まれたが、断ったと話している。

と、上記のやりとりを見て、なんで【偽装企業】というのは、毎回、毎回
すぐばれるような嘘ついてさらに傷を拡大するのだろう?
本当に不思議である。>何も学ばないのか??

仮に百歩譲って、【湯木正徳社長】が言うようにパートとアルバイトが
勝手にやったとしよう。でも、それならそれで、

【全責任は自分にある】

と言うのが【経営者】というものではないのか?
それができていないこの【湯木正徳社長】の発言を聞いている
限りでは、間違いなくパート&アルバイト従業員の言っている事が
100%正しいだろう。

さらに【船場吉兆】は食品を扱っている以上、【食品衛生管理責任者】の
登録を保健所へ行っているはずだ。
という事は、知らない所で密かに行われていたとしても、それを管理
できていなかったのは【食品衛生管理責任者】なのだから、何か問題
があったら、登録されている【食品衛生管理責任者】が、たとえ不条理
であったとしても、責任を取るのであって、パート&アルバイト従業員
は関係無い。
そのための責任代として、手当てが給料に上乗せされているだろうし、
国は信じて許可を出す訳ですから・・。

それ以前に、普通に考えて自分の判断でやったなんて事にしたら、後から
何の責任を負わされるかわからない上、時給1000円前後で働いていると
思われるパート&アルバイトが、【指示】か【無言の圧力】か【慣習】か
【社内規定】でなければ自分の判断で【偽装&改ざん】なんてする訳は
どう考えてもありえないだろう・・(笑)
【偽装&改ざん】してもリスクが上がるだけで賃金上がる訳でもない。
いや、賃金上がるとしたら、そもそも【会社ぐるみ】である事を
露呈してしまう。となると、何のメリットも無いパート&アルバイトが
一体どういう思考回路を通したら【自分の判断で偽装】するのか?
それにパート&アルバイトの立場なら、悪いが、商品が賞味期限切れで
いくつ売れ残ろうが関係ない。そこを気にするのは【経営者だけ】である。

このように、どこをどうかんがえても【船場吉兆】が【指示】した
というベクトルしか出てこない今回の事件・・・。(-_-;)
経営者が正直にならない限り、どんどんと【吉兆】の名が廃れるだけ
だと思うのだが・・。

いや、素直になっても、たぶんもう遅いだろうけど・・(爆)●〜*