記事一覧

タバコ1000円・・キタ━━(゜∀゜)━━!!

冗談かと思っていたら、本気らしい・・(^^*)
与野党の間で、タバコ税の大幅な引き上げ論が活発化してきた。
現行1箱300円のタバコ価格を、3倍超の1箱1000円まで
引き上げるというもの・・。
今回の増税論議のきっかけは、今年3月4日付産経新聞の【正論】欄
に日本財団の笹川陽平会長が寄稿した論文だったそうだ。
******************************************************
「たばこ増税は喫煙規制が進む世界の大勢であり、実現すれば大きな
 財源になる。国会には超党派の議員立法として正面から取り組んで
 いただきたい」

笹川氏は、たばこ1箱の値段を平均1000円に値上げし、現在の消費量
が維持されるならば、消費税4%に相当する9兆5000億円の税収増が
見込まれると試算。仮に消費量が3分の1になっても3兆円の税収増が
見込め、「消費税よりも先に論議すべきテーマだ」と断じた。
******************************************************
日本の1箱20本入りのタバコ価格300円に対し、ノルウエー、イギリスが
1200円程、フランス、ドイツ、アメリカが800〜700円と、先進国の
中では日本はかなり安いのだそうだ。
その1箱のうち、外国のタバコもおよそ8割が税金。
ちなみに日本のタバコは、300円中、189円が税金で約63%を占める。
これが1000円になると、889円が税金になり約88%と外国の標準並に
なるそうだ。

まあ、確かに【取りやすいところから取るなんて姑息】だし、タバコ
の生産農家や小売業者などの生活面を考えると動機はちょっと
賛同しがたいが、個人的にはタバコを吸わないので、大手製薬会社が
今年4月に行った全国アンケート結果、喫煙者の約8割は

【たばこ1箱1000円になれば禁煙する】

という回答をしている事や、京大の依田高典教授(応用経済学)らの
グループは

【たばこ1箱1000円にすれば9割が禁煙を考える】

との研究結果を出している事をふまえれば、もし、実現した時の事を
考えると、税金の面だけでなく、吸う事による人体への害&副流煙の
害によるこの先にかかるだろうと予測される医療費が軽減できる事、
喫煙者のマナーの悪さ故の未だにポイポイとその辺に捨てる吸い殻の
ごみの低減、周りに危険な歩きタバコの被害の低減、寝タバコによる
火災の低減、タバコを吸い始める可能性の高い少年少女達が、手を
出しにくい値段になる、大した事はないかもしれないが微量のCO2の
削減・・と少し考えただけでも色々なメリットが見つかるという事、
日本の男性の喫煙率は40.2%と英米よりも突出して高いという事からも
【国民の利益】として大賛成だ。

でも実際は【8割が禁煙】というのは無理だろう・・。
もうやめようか迷っていた弱気な喫煙者は2003年、2006年の値上げ
の時にやめている。今残っている人達は、そこでくじけなかった強気な
人達だ。(笑)
そこを考えると、禁煙するのは、いい所5割、現実には3割程度だと思う。
なぜなら、喫煙の中でも、いわゆる【ヘビースモーカー】というのは

【ニコチン中毒】

だからである。
覚せい剤中毒と一緒で、ある程度の人の力を借りて中毒から抜け
出さないといけないが、そんな面倒な事を【ヘビースモーカー】は
やらないだろう・・(笑)

神奈川県は松沢知事が全面禁煙の条例作りを打ち出している。
やっと日本も色々な所で我慢しなくてはいけなかったタバコの煙から
解放される時が近付いて来たかな?(笑)

でも、税収UPという側面でのタバコ1000円の【打ち出の小槌】は、
やっても今回で終わりだろう・・。
という事はタバコ税に代わる安定的な財源の確保に知恵を絞る時が
来た事でもある。そこはしっかりと自覚しなくてはいけない。