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西武・松坂を60億で交渉権

「プロ野球西武球団と米大リーグ機構は11月15日、ポスティング
 システム(入札制度)で大リーグ移籍を目指す松坂大輔投手(26)
 をレッドソックスが落札したと日米で同時に発表した。
 落札額は5111万1111ドル11セント(約60億円)の破格の金額と
 なり、レッドソックスは30日間の松坂との独占交渉権を獲得した。」

世界がぶったまげた。ひいき目に見ても、日本人ですら逆に

「レッドソックスさん、60億も払って球団経営大丈夫なの?」

とレッドソックスの台所事情を気にしちゃう位だ。(笑)
ちなみに、松坂がいた西武ライオンズの選手全員の今年の
推定年俸総額が

「約28億円」

だそうだ。
という事は松坂の交渉権だけでパリーグレベルなら2チーム
の選手の年俸を捻出できるという想像を絶する凄さ!(◎_◎;

米メディアによると、松坂の入札金額は、

○レッドソックス  5111万ドル(約60億円)
○メッツ      3800万ドル(約45億円)
○ヤンキース    3000万ドル(約35億円)
○レンジャーズ   2700万ドル(約32億円)

で、レッドソックスの一人勝ちだったとの事・・。
そこには松井の時もヤンキースに破れ、それ以外にも同東地区
のヤンキースに対する老舗同士のライバル心から、今回こそは
ヤンキースには、どうしても負けられない!渡したくない!
という事だったと伝えている。それと共に、大儲けとなった

「西武ライオンズ」

は、今までに松坂に払ってきた推定年俸は約14億。
今回、ポスティングシステムで60億ですから、48億の
「利益」となる。株だとしたら大化けの株である。(笑)
これで「西武ライオンズ」の経営難は一気に解決するそうだ。

それにしても気になるのが、松坂の60億を回収できるのか?
という事だが、意外にもこれは簡単に回収できるそうだ。
まず、レッドソックスは全米最古の歴史あるチームである
にもかかわらず、日本では知名度が低い。
それが一躍、有名なチームになり、ボストンもクローズ
アップされる・・その波及効果はとんでもない効果だそうだ。
で、現実的には、日本のテレビ放映権、地元球場のフェンス
への日本企業の広告、Tシャツなどグッズの売上などなど、
遅くとも2〜3年で回収できる計算だそうだ。そう考えると、
松坂も西武ライオンズもレッドソックスも、三者、共に
得したという事か・・(笑)
しかし、60億円は交渉権であって、年俸など条件はこれから
だが、敏腕ボラス氏が契約を進めている事もあって、総額年俸
1000万ドル(約12億円)の4年契約がささやかれている。
となれば松坂費用は総額約1億ドルくらい必要とな・・。
そうなると、回収は

「???」

になるそうだ。そして地元では、やはり「高すぎる」の声・・
それを加味すれば松坂には相当なるプレッシャーだろう。
でも、松坂はプレッシャーが大好きだそうだ。
大したものだ!ぜひ、がんばってほしい!

だが、その反面、楽天の野村監督は、松坂のメジャー移籍に
ついて危機感を募らせていた。

「素直に喜べない。心からおめでとうとはいえない。一流が
 一流を育てる。日本のプロ野球のレベルがおちていく」

と、見本になる日本のプロ野球のトップ選手が続々といなくなる
現状に苦言を呈している。
さらに、公式戦に9年間フル出場しなければ得られないフリー
エージェント(FA)資格を待っていては、働き盛りの好機を
逃してしまうという選手側と、経営難がささやかれる球団側の
FAで見返りなしに主力選手に出ていかれるよりも、多額の
入札金を手にできる「ポスティングシステム」は絶好の方法と、
双方「利害関係」が一致していしまっている。
どうすれば良いのかは具体的にわからないが、日本のプロ野球が、
メジャーリーグのマイナーリーグ的な存在になる事だけは
避けないといけない・・。