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原発だけは法治国家無視の狂気の沙汰

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大飯再稼働 首相会見 裏打ちなく責任連発
(2012年6月9日)
 関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)再稼働問題で、八日に記者会見した野田佳彦首相。長い間、再稼働が政治問題となってきたが、首 相がこの件に特化して会見を開いたのは初めて。電力需要が高まる本格的な夏が近づく中、福井県の同意を引き出すために、やむを得ずマイクの前に立ったのが 真相だ。再稼働で国民生活を守ることが自らの責任と語ったが、その発言に何ら裏打ちはない。 
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さあ、国民には絶対に停める事ができない原発が
再稼働を始める土台がどんどんと整って来た・・。
野田首相は【裏打ちなく責任連発】だ・・。
国民は安全性の確保がどんな事なのか?を知りたい
のではない・・現在ですら責任を押し付け合い

【誰が責任を取るのか?】

がわからない。
保障すら月に10万円・・と最低限、故郷や仕事を
失った人たちの保障など全然進んでいないこの有様
で、もし大飯原発が福島と同じ状況下になった時に、
野田首相の言う【責任を取る】というのは具体的に
どのようにするのか?そこを知りたいのだ・・。

さあ、今大飯原発が福島と同じ状況下になりました・・
まずどうしてくれるのでしょうか?
保障すると言うのでしたら、保険会社が天文学的な
数字になる為、保障できない・・と、どの会社も
ソッポを向いているのに、それはどの財源で確保
されるのでしょうか?
その土地に戻れなくなった人間、仕事を失った人間
には具体的にどう責任を取ってくれるのでしょうか?
放射能によって商品がダメになったら・・被爆を
したら・・などなど・・そこは何も語られていないし
発表もされていない
・・。

マスコミも野田首相の何が何でも再起動しなくては
ならない立場とつるんでいるから、その事は絶対に
聞いてくれない・・。

そんな中、
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おおい町長再稼働同意 町議から安堵の声
(2012年6月15日 ・読売新聞)
 おおい町の時岡忍町長が14日、関西電力大飯原発3、4号機(おおい町大島)の再稼働に同意し、県庁で西川知事に伝えたことで、地元同意を巡る町 の手続きが終わった。枝野経済産業相の要請から2か月、町議会の判断から1か月が経過し、町議からは安堵(あんど)の声が上がった。(島田喜行、藤戸健 志、熱田純一)
 新谷欣也議長の全員協議会開会宣言後、時岡町長がすぐに同意を表明。その理由として「野田首相が国民に向け原発の必要性を呼びかけたこと」「原子力規制庁の設置まで特別な監視体制の構築」に加えて、▽大飯原発の安全性について、県原子力安全専門委員会が妥当と評価▽町議会の容認の判断▽立地町とし て電力供給責任を果たすべきとの思い――の計5点を挙げた。
 「安全性の評価作業で本日まで至り、心配をかけたことをおわびする」。町議会の判断から1か月経過したことについては謝罪。質疑はなく全協は終了した。
 町議会原子力発電対策特別委員長の松井栄治町議は「ほっとした。町長の最後の言葉で、今までもやもやした思いはあったが納得できた」と話し、新谷議長は「この1か月、国にはしごをはずされるのではとの不安があった。これからも議会として重い責任を背負わないといけない。肩の荷が下りた訳ではない」 と表情を引き締めた。
 一方、時岡町長の表明中、「断固反対」の紙を掲げた共産党の議員は「今度事故があれば、取り返しがつかなくなる。自分の思いを町長に伝えたかった」と話していた。
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と、おおい町長が「原発マネーがなければ町がやっていけない」
という本音をすりかえ、再稼働を表明
・・。
しかも、野田首相は「政府の安全判断の基準は暫定的なもの
であり、新たな体制が発足した時点で安全規制を見直していく」

【悪いけど、とりあえず見切り発車】

であると述べている。

チェルノブイリと同じ最悪の【レベル7】の事故を福島で起こし、
その収束もされておらず、原発に近い11市町村が避難指示区域
で住めない状態・・のところ、政府の判断で原発を動かす・・。
原発に関してはすでに金にまみれた原発立地市の人間達と
総理大臣の責任だけで再稼働できる以上は、法治国家では
ない
・・。

【絶望】そして【事故が起きないように祈る】しか、平民
には道はない・・そう、これが日本が戦争に突入した方法
なんだろうなぁ・・なんて変に冷静だったりする自分がいる・・(-_-;)

日本の原発は絶対に止められない

日本の原発が50基全て停まった・・。
この事は本当にビックリしたし、少し希望が
見えた気がした・・。
でも、今回の大飯原発の再稼働問題でハッキリした。

【日本の原発は絶対に止められない】

そう・・残念だが諦めるしかないのである・・。
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大飯再稼働、6月上旬にも決定…関西首長容認で
(2012年5月30日・ 読売新聞)
 政府は30日、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を巡り、野田首相らによる関係閣僚会合を開き、関西地域の自治体から安全性に一定の理解を得られつつあると判断した。
 野田首相は福井県とおおい町に改めて再稼働への同意を求め、同意を得られれば、6月上旬にも再度、関係閣僚会合を開いて再稼働を決定する。
 野田首相は、枝野経済産業相、細野原発相、藤村官房長官との閣僚会合で「関係自治体の一定の理解を得られつつある。立地自治体の判断を得られれば、閣僚会合でしっかり議論し、最終的には私の責任で判断したい」と述べた。
 昨年3月の東京電力福島第一原発事故を受け、全国50基の原発は全て停止している。大飯原発が再稼働すれば事故後初の事例となる。
 関西広域連合(連合長・井戸敏三兵庫県知事)は30日、「安全判断は暫定的であり、再稼働は限定的なものとして(政府に)適切な判断を強く求め る」との声明を発表した。夏場などに限った稼働を念頭に、事実上、再稼働を容認する内容だ。政府は再稼働の条件とする「電力消費地の一定の理解」を得られ たと判断した。声明発表後、井戸兵庫県知事は記者団に「国に判断はお任せする。これ以上のアクションを起こす状況ではない」と述べ、政府に判断を一任した ことを強調した。
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野田首相・・この時の会見で、

【最終的には総理大臣である私の責任で判断を行いたい】

と語った・・。
この言葉を聞いて、現在の福島ですら、最低限の
保証しかされない・・放射能被害の損害についても
最低限・・誰が悪いのか?誰が責任を撮るのか?
すら、1年経った今でも全然明確でないだけでなく、
福島は路頭に迷っている・・。
その状態でありながら、再稼働した原発が何か起きた
際に、野田首相に責任を取るだけの能力があるのか?
という事が国民の多くが一番感じている疑問・・。

しかし、その背景には【関西広域連合】が一気に
「闇雲に反対だけではダメだ!」と大きく舵を切り
始めた・・。
とは言え、ここ数週間で【安全対策】が劇的に
変化した訳でもない・・。
政府が、福井県が求める【特別監視体制】に応じた
形で出してきた案は、

【経済産業副大臣や政務官を現地に駐在させる】

と原発の事を知らない無能な人間が駐在して
どうする?という案を示す・・(-_-;)(笑)
これが劇的な安全対策なのか?と言ったら国民的
には笑いを通り越してバカにしているのか?と
思ってしまう安全対策である・・。

そんな中、【関西広域連合】は

【再稼働については、政府の暫定的な安全判断
 である事を前提に、限定的なものとして適切に
 判断をされるよう強く求める】

と、声明を出す・・。
これだけでも、安全対策が確立したから【容認】に
進んだ・・とは考えにくい・・。
という事は、7月2日から始まる関西電力管内での
節電要請期間となり、大飯原発を再稼働するには
4~6週間かかるらしい・・という部分を逆算した
答えなんだと安易に気付く・・。

そう・・【安全】なんて関係ないのだ・・。
原発国策で進めて来たんだから野田首相は建前論
だとしても、【国の責任で】【私の責任で】という
レベルでの明言をしなくてはいけない・・。
本当に責任を取るのか?どうか?という事においては
もう後の政権の事ですから関係ないしね・・(笑)

さらに、すでに原発立地の地元が補助金がなければ
もうズブズブの金まみれになっている市政は、多くの
市民が原発関連で収入を得ているいるから、原発
無しでは成り立たないからと【お金】だけの為に
理解を示した・・。
未来のもしかしたら福島のように故郷を失うかも
しれない&子供達が放射能まみれになる可能性よりも、
目先の【お金】をくれ!と決断した事は、我々国民は
決して忘れてはいけない・・。
せいぜい大飯原発の寿命などあと20年・・。
本当は原発利権を復活させるのではなく、子供達の
未来の為に原発利権以外でのお金の産み方を、
考えなければいけないのに、ぶら下がったエサは
あまりにも美味しすぎるんだろうな・・。

今現在、【原子力規制庁】の法案にしたって、まだ
審議入りしたばかりであり、成立した訳でもない。
さらには解散かもしれないし、いつ成立するかも
わからないし、不成立になるかもしれない・・。
となると、現在は【原子力安全委員会】が最高権威
である・・。その【原子力安全委員会】の斑目委員長は、

【ストレステストは1次テストでは不十分、2次テスト
 をやるべき】

と明言していた・・。
それを無視し、野田首相と3閣僚の4閣僚会議が
再稼働を決める・・という恐ろしい権限・・。
こうして、形はどうであれ、こうした【大人】の都合
だけで決断できる限り、もう、我々国民の力では
【原発は止められない】
事がハッキリした・・。

福島のこれだけの事故が起きても止められない・・。
多くの人たちは他人の失敗から学ぶ・・が、その
失敗の重さが国と我々では違うのだ・・。
繰り返す・・安全基準は政権が勝手に決められる
ものではなく、「【原子力安全委員会】の仕事」と
法律に書いてあるのに、金にまみれた原発立地市
の人間達と総理大臣の責任だけで再稼働できる
としたら、もうこのメチャクチャな環境下では、
我々国民は【原発は止められない】・・。
残念ながら絶望的なのだ・・_| ̄|○

日本の全原発停止!

2012年5月5日(正確には6日の深夜)国内で唯一
運転中だった北海道電力泊(とまり)原発3号機が
停止し、定期検査入りした・・。
1980年代の反原発から30年・・正直、こんな時が
来る事はないと思っていた・・。

宗教と一緒で、いつの時代も大きな捉え方をする
ならば、電力会社を信じるのか?反原発側の
反対理論を信じるのか?その2択だった・・。
しかし、いざ止まってみると、反原発の言うように
どこも停電はしない・・。
いやそうじゃない!「夏がどうか?なのだ!」と
原発の推進者はおっしゃるが、以前は【夏が】では
なく、もう止めたら即、停電と脅かされていたが、
この通り反原発の言うように停電はしなかった・・。

そして、ありえないと言われた原発事故が福島で
起こり、反原発が言っていた通り、原発の事故で
やはり故郷が消えた・・住めなくなった・・(-_-;)

今までは1ベクレル以上の放射能が検出されれば、
食物は市場には出なかった・・。
しかし、事故になったら、かならずその数値を
上げて何でも大丈夫になる・・反原発はそう
語っていた・・やはりその通りになった・・。
今や500ベクレル・・500倍だ・・。
その上、放射能に負けないで【食べて応援】に
うまくすり替えられちゃった・・(>_<)

敦賀原発も浜岡原発も【活断層】があるからと、
当時必死に反原発は建設反対をしていた・・。
【活断層】はない!とされて、建設が進んだ・・。
しかし、やはり【活断層】はあったと今になって
次々と露呈・・これもまた反原発が指摘していた
通りになった・・。
実はほとんどの原発に【活断層】は走っている・・。
今後出てくる原発の調査結果を見ているといい。

現在において、福島の原発事故で死んだ人間は
まだ1人もいない・・だからどの発電方法よりも
原発は安全・・と推進者達は声を挙げる・・。
恐らく、5年後に甲状腺ガンや小児ガンが増えても
【原発事故との因果関係はない】と・・そして、
原発は10年経っても原発が原因での死亡者は
いない・・と言うはずだ・・。
そこを保障したら、天文学的な数字になり、国の
財政がもたないんだ・・よって、国としては
「認められない」というしか道はないんだな・・。
これはチェルノブイリやスリーマイルでわかって
いる事だからね・・。

そして、このまま原発をやめようが進めようが、
【廃棄物処理】と【廃炉】には、これまた天文学的な
時間とお金がかかるんだ・。
国の原子力委員会の小委員会は2020年に【原発ゼロ】
にし、使用済み核燃料を全て地中に埋め捨てる
【直接処分】をする場合、10~30年の総費用は最大
7.1兆円、逆に原発の運転を続け、使用済み燃料を
再処理してプルトニウムを取り出す現在の核燃料
サイクル路線を維持する場合は8.1兆~9.7兆円という
試算・・。
ただ、識者によると【原発ゼロ】が長期化すれば、
電力不足は産業空洞化という取り返しのつかない事
になり、日本経済には大きなダメージが加わる・・
そうだ・・。
で、なら、今回の【廃棄物処理】だけの試算でなく、
全原発の【廃棄物処理】と【廃炉】の代金を上乗せ
して論じたくとも、【廃棄物処理】と【廃炉】の方法
が確立していないから、実はどれだけコストがかかる
のか?すらわからないと言うのだから驚きである・・。
要は、今現実を見つめなくとも、【廃棄物処理】と
【廃炉】のコストなんて、「どうせ次世代の奴らに
全部押し付ければいい」から、今が安ければどうでも
いい・・と、今自分たちが潤えばいい・・と地元と
推進者を中心に【無責任な大人】達が増え続ける・・。

福島を見ればわかる・・。
地元は原発から、あらゆる【潤い】をもらった・・。
身の丈に合わせ、本来なら建つはずも無い豪華な公民館、
図書館、温泉施設、スポーツクラブ、体育館、運動施設・・
本来なら舗装もされなかっただろう道が立派な道路と
なり、原発立地市とその他近隣市に圧倒的な差をつけ、
【潤い】を享受した・・。
散々、素晴らしい思いをしたのだから、謙虚な発言が
出るのかと思いきや「故郷を返せ!」とおかしな事を
言い始める・・。
反原発の人間達は「有事の際は故郷はなくなる」と
あれだけ口を酸っぱくして何人もの人間達が助言して
いたのを聞きもせず、目の前の【潤い】を享受する事を
選択したくせに・・今になって「都会の電気のため」に
我々は犠牲になっている・・とみんなが支払っている
電気代の中から原発立地市にのみ支払われている
金を使って【潤い】を享受したくせに・・原発がいざ
爆発したら今までの【潤い】など知るか!と手のひらを
返す・・個人的には卑怯だと思っているが、この
【エゴ】が、愚かさが、人間そのものなのだ・・。
【原発バブル】が今弾けたのだ・・。

でも人間は一度味わった【原発バブル】は手放せない・・。
「我々の所の原発はそうはならない」と・・。
【原発バブル】を・・【潤い】をよこせと未だに哀願する
人間達を見ると、次世代には本当に申し訳ない気持ち
で一杯になるのだ・・_| ̄|○

東電の工程表通りにうまく進んだとしても福島第一原発
の収束は30年後・・あと30年生きていない年齢の人間達
が原発を論議し、この先30年子供生んだり青春を楽しみ
生きてゆく人間達には選挙権すら無い・・。

その子供達のために、どちらが【愚か】でどちらが
【正解】なのか?やはり宗教と一緒でどっちを信じ、
熱望するか?で世の中は大きく変わる・・。
さあ、日本はどう変わる?

原子力発電所の再稼働プロセスに責任の所在無し

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大飯原発再稼働、福井に要請「大事故起きぬ」と
(2012年4月14日・読売新聞)
 枝野経済産業相は14日、福井県庁で西川一誠知事や時岡忍・同県おおい町長らと会談し、関西電力大飯原子力発電所3、4号機(おおい町)の再稼働への同意を要請した。
 西川知事は、有識者でつくる県原子力安全専門委員会や県議会、おおい町などの意見を聞いて、県の考え方を伝えると回答。近畿の知事らから再稼働へ の反対意見が出ていることを受けて、「政府がぶれることなく、電力消費地から理解が得られるよう責任を持って対応することが必要」と求めた。
 枝野経産相は西川知事との会談で、東京電力福島第一原発事故を踏まえて政府がまとめた安全基準を説明し、「大飯3、4号機は基準を満たしており、福島の事故のような地震、津波が来襲しても、大事故には至らない」と述べた。
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大飯原発3、4号機の再稼働・・もう恐らく
99%の確率で再稼働は決まっている・・。
この民主党政権・・国民は何をやっても無駄だ。
政権が変わった時の希望を胸に秘めるしかない・・。

2010年並の猛暑になった場合、電力各社に
よると、今年の電力不足の予想として、
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北海道電力→3.1%不足
東北電力→2.9%
東京電力→4.5%
中部電力→5.2%
関西電力→16.3%不足
北陸電力→3.6%
中国電力→4.5%
四国電力→0.3%
九州電力→3.7%不足
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全国→0.4%不足
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と、あくまでも検証もなく電力会社の言い分
だけではあるが、関西電力は突出してすごく
足りないから再稼働らしい・・。

では、政府は今まで何をしてきたのか?
現在は、内閣府の【原子力安全委員会】が
安全確保の基本方針を定め、監査し、経産省
の【原子力安全・保安院】で電力会社を規制、
暫定的安全基準を作っている・・が、実は、
実際には現在【原子力安全委員会】が機能
していない・・(-_-;)

なぜ【原子力安全委員会】が機能していない
のか?それは福島原発の事故が起きた時の対応
があまりにも良くなかった事で、野田首相自ら
が国会で上記の2つを統合し、環境省に

【原子力規制庁】

という独立機関新しい体制でやってもらうと
説明・・でも、まだこれはできていない・・。
しかし、安全に空白があってはいけないので、
本来なら新しい体制ができるまでは、今までの
【原子力安全委員会】での安全確保の体制で
少なくともやるべきであるが、それも現在は
できていない状態・・。
でも、今の法律ではそういう安全基準は、
【原子力安全委員会】に諮問をして、答申
受けて政府が決定する・・こういう仕組みに
なっているのに、そのプロセスを踏んでいない・・。

そして、その【原子力安全委員会】の斑目春樹
委員長は大飯原発のストレステストについて

【二次評価まで終わらないといけない。一次
 評価だけでは不十分で総合的安全確認が
 終わったということではない。】

旨を発言している・・。
一次というのは16日間だけ原発が持ちこたえるよ!
という事だけが決定しただけの話で、二次評価の
中に原発の外の安全対策項目があるが、それに
ついては、民主党政権・・すっ飛ばそうというのだ!
さらに、【暫定安全基準】として【防潮堤】を
【5m】→【8m】にするが、それは2013年度
完成予定・・さらに【恒設非常用発電機の設置】
は2015年完成予定・・【免震事務棟の設置】に
おいては2015年度運用開始予定・・と、

【あと3年くらいだから大丈夫だろう!】

という安易さが垣間見える・・。
しかし、津波・地震も「3年間は待ってください」
という訳にはいかない・・それを「3年くらい
大丈夫だろう」という考え方は

【シビアアクシデント】

というのは起こらないと、根拠の無い【安全神話】
に包まれた福島の原発事故の時と全く同じである
という愚かさ・・(-_-;)
福島の事故は何だったんだろう・・。
そして原子力関係者達は、そこから何を学んだのか?
全くわからない・・。
藤村官房長官おっしゃるように、専門家の意見を
聞いて決めているのであれば、橋下市長がおっしゃる
ように、その判断をした専門家を並べて質疑応答は
しなければいけないだろう・・。
それができない、隠すというのであれば、専門家の
見解はやはり無かったのだと・・官僚の意見を
聞いて政治家が判断した形なんだと考えるしか
なくなってしまう・・。
しかも、言うだけタダの民主党政府・・責任は政府が
取る・・と軽々しく口にする・・どうやって、再稼働
を決めた政治家4人で責任を取るおつもりなのか?
まず、練習として、今回の福島の事故だったら、
例えばどのような形で責任を取るのでしょうか?
できっこない・・。

橋下市長はほぼ選挙対策ではあるが、やらなくては
いけないと自分も思う【大阪の原発再稼働8条件】。
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【大阪の原発再稼働8条件(要約)】
1)独立性の高い原子力規制庁を設立すること
2)新体制のもとで安全基準を根本から作り直す
3)新たな安全基準によるストレステストの実施
4)事故を前提とした防災計画と危機管理体制の構築
5)原発から100km程度の住民同意を得て自治体と安全協定を締結
6)使用済み核燃料の最終処理体制の確立
7)電力需給を徹底的に検証
8)原発事故で生じる倒産リスクの最小化
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これができれば仮に日本は原発をあきらめなかった
にしても、世界一厳しい原発基準になる・・。
ぜひ、実行してもらいたいと切に願う・・。

さらに、以前、ここでも書いた【電力融通】・・。
ドクターZ氏の【電力不足への正しい対処法】
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東日本(50Hz)と西日本(60Hz)で周波数が異なる問題も、3000億円も投じれば、2年程度で解決可能だ。これまで電力会社は、変換施設建設は土地 取得などに時間がかかり、短くても10年は必要と言ってきたが、これは東西融通によって地域独占が崩れることを恐れての口実だ。今回の事故発生後、筆者は 電力業界の幹部から「実は2年でできます」と告白された。
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にもあるように、【3000億円も投じれば、2年程度】
で、できるらしい・・全然論じられていないが、
これに限らず、全ての電力会社が電力融通できる
ようになれば、電力会社が自分たちに有利に出して
来た上記の%もほぼ安全になる・・。
こちらも発送電分離よりも簡単にできるのだから
迅速にやって頂きたいと切に願う・・。

被爆者を増やす愚かな選択(後編)

【前編】からの続きぃぃぃぃぃ!(^^*)

【前編】にも書いたが、

【除染】なんて基本的にはできない
・・さらに、瓦や壁など高圧洗浄機での【除染】は
【除染】ではない
・・ただ

【別な所へ放射性物質を移動する】

だけで【移染】である・・その汚染水を下水を通して、
そして、隣、またその隣と、どんどん場所を移して
ゆくだけでなく、下水の底にある汚泥にも蓄積されて
ゆく・・今後、こんな【除染】などという無駄な事に
お金を湯水のごとく使うのではなく、

【まだ放射能がすごいので戻れない】
【残念だが今は戻るのが無理なんだ!】

となぜ言えないのか?

親が避難しなければ、その子供達はイヤでも被曝し続け
なければならない・・また、【除染】作業をする人間達
が増えれば増えるほど作業員に【被爆者】がどんどんと
増える・・。
さらに、こんなに早く住民を戻らせれば、家の中だけに
いる訳にはいかないから、その辺を歩くたびに、毎日、
被曝する・・こんな状況下では、病気になる事は明白で、
結果、医療費はかさみ、圧迫する・・。
さらに、そこで取れた農作物を誰かが犠牲になり、口へ
運ぶ事になり被曝する・・。
最悪、国が買い取れ!と言われれば、そのお金は税金で、
無駄にお金が消えてゆく・・。
仮に口へ運ばなくとも、捨てるにしても埋める場所もない
ので、その辺にひとまず集めてブルーシート被せた位で
放置だろうから、その付近の生物や鳥、虫、植物、木々
などが被曝する・・。
で、先に書いたように放射能漏れが止まっていないの
だから、雨や雪が降ればまた汚染され被曝する・・それが
積み重なり放射線が高くなれば、また除染をしろ・・と
なり無駄にお金が消えてゆく・・。
今回の【除染】の時に出た土や草木、その先の除染の末に
出るだろう土や草木も、先の農作物のように埋める場所も
なければ、人が住んでいる以上は、永遠に【除染】と被曝を
しなければならない・・という事で、簡単に想像するだけ
でも、湯水のごとく無駄な事にお金を使った上、凄まじい
数の【被爆者】を増やす事
になる・・。

最後に、それだけで終わらないのが人間だ・・。
今ですら、福島で内部被曝を恐れ牛乳を飲まない子供に
先生が【飲まない人は福島県民じゃない!住む資格はない!】
などと子供達に攻め寄るいう戦時中のような出来事が
真顔で行われている・・。
福島市内の某高校で校庭などで活動する運動部員に対して、
【事故があっても学校あるいはその先生に損害賠償請求を
しない】という旨の念書を書かないと部活動に参加させない
事になっており、自分の子供を被曝させたくないけど、
子供は部活をさせてくれ!と哀願する、親は子供の将来を
考えると被曝させたくない・・その葛藤の中で踏み絵を
強要される・・放射能を拒絶した人間達がまるで頭の
おかしな人かのような空気になる・・たった半年でだ。

こうした事をふまえただけでも、戻ったら戻ったで、
大人の中でも

「【除染】を手伝わない!とは何という奴だ!」
「避難して別な所へ行った奴はだらしがない!」
「避難して別な所へ行った奴はもうこの町の人間じゃない!」
「町を盛り上げるために、地産地消だ!」

などなど、戦時中のまるで【特攻隊】のようになる、
もしくは【憎悪】まみれになり、大人の世界も放射能を
拒絶した人間達がまるで頭のおかしな人かのような空気に
なるのは安易に想像でき、目に見えている
・・(-_-;)

そうなってからでは遅いのだから、放射能は恐ろしい
とし、とにかく無駄な【被爆者】を増やさないためにも、
【憎悪】の感情を作り出さないためにも、国の財政事情
のためにも、もう【避難】させるしかないのだ・・。

ここで冷静に考えてみると、牛乳を飲まない子供も、
それを牛乳を作っている人の事を考えてや、牛乳を
粗末にする事を怒っている訳だ・・これどちらも悪く
ないのだ・・しかし一番悪い奴【東京電力】は何も
責められず高みの見物な訳だ・・。

全く、腹が立つ・・腹が立つが、国民が選んだ民主党が
東京電力の責任は求めず、国民にほとんどを負担させる
法案を通してしまった以上は、国民が【東京電力】の社員、
会長、社長・・みんなの給料もボーナスも退職金も満額
補償してあげなくてはいけないのだ・・。
しかも、そうやって今後借りたお金を【東京電力】は
返さなくてもイイ事になっているっていうのも、みんな
知っているかい?とんでもない法案を通したんだぜ?
こんな日本にして、満足かよ?民主党を選んだ人達は?

そんな中、国際エネルギー機関(IEA)の閣僚理事会が
10月18日にパリで開幕された。
そこで、枝野幸男経済産業相は演説で

【原発の安全性を世界最高水準まで高める】

と述べた・・そんな事は誰も求めてないじゃんよ・・。
それよりも早く【毎時2億ベクレル】の放射能漏れを
完全に止めてくれ
よ・・安全だとおっしゃる人間達で、
早く炉心を見にいってくれよ・・それすらも、まだ
できていないじゃん・・それが完了して初めて【除染】
でしょうが・・(-_-;)

被爆者を増やす愚かな選択(前編)

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全域除染スタート、首相も視察…福島市大波地区
(読売新聞・2011年10月18日)

 東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で、年間推定 被曝 ( ひばく ) 線量が5ミリ・シーベルトを超えている福島市大波地区で18日、除染作業が始まった。野田首相が視察に訪れ、作業を見守った。
 国の除染に関する基本方針に基づいて進められ、一定期間で地区全域を集中的に除染して効果を確かめるモデルケースとなる。
 初日は住宅1戸の除染を実施。市から委託された業者の作業員十数人が、外壁や屋根を高圧洗浄機で洗い流したり、植木の枝を切ったりした。大波地区では今後、住民らも参加して除染を進め、住宅と道路は年内に作業を終える予定。
 福島市は、市全域約11万世帯の除染を打ち出している。今後、除染範囲が広がるが、業者のほかに作業を担うボランティアや、除去した表土などの仮置き場の確保が課題となっている。
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野田首相が視察って・・危険だけど危険じゃないと
ダマす魂胆がみえみえである・・そう・・まるで
北朝鮮の金正日総書記の視察と全く変わらない・・(笑)

なぜ、

【まだ放射能がすごいので戻れない】

と言えないのか?本当に首を傾げる・・。

それ以前に、【除染】なんて基本的にはできない・・
さらに、瓦や壁など高圧洗浄機での【除染】は【除染】
ではない
・・ただ

【別な所へ放射性物質を移動する】

だけで【移染】である・・その汚染水を下水を通して、
そして、隣、またその隣と、どんどん場所を移して
ゆくだけでなく、下水の底にある汚泥にも蓄積されて
ゆく・・。

そもそも、9月20日の政府・東京電力統合対策室の
記者会見で、現在の福島原発1~3号機からの放射性
物質の放出量は1カ月前と変わらず最大で

【毎時2億ベクレル】

と発表されている・・。
10月の今現在、それが止まったとの発表は無い・・。
放出の値に違いが出て来ているならば「値が下がった!」
という事で、喜んで発表するだろうから、発表がない
今現在は、未だにほぼ同じ状態であると考えるのが
妥当だ・・(-_-;)

このように、まだ放射能漏れも止まっていないのに、
政府は【除染】って・・何という馬鹿げた事始める
のだろうか・・_| ̄|○
明日雨が降って車が汚れるとわかっていて、洗車を
するバカ
がどこにいるというのだ?┐('〜`;)┌

国はチェルノブイリの現状を考えれば、【福島県】
という中の大部分の土地に、もう人が住んではいけない
事はきちんとわかっている・・しかも、国にお金が
湯水のごとく溢れて、使い切れない程あるのなら
ともかく、お金が無いとわかっているくせに、自分達
政治家としてのイメージアップだけのために、無駄な
事にお金を湯水のごとく使っていく・・(-_-;)

それだけでなく、今回の【移染】するだけの【除染】
という方法の後、住民を戻す・・という決断は、
言い換えれば【被曝をさせる】という決断をした
という事・・。
なぜなら、かろうじて、住居と道路のコンクリートの
部分は【移染】する事で、その場の数値は下げられても
田畑を【除染】するには、表土をガッツリと削り取らな
ければならない・・だがそんな事をしたら表土が命の
田畑はもう終わりである・・。
さらに、山林の【除染】などできる訳がないだけでなく、
山に住む生物や鳥、虫の【除染】だってできないし、
それらの尿や糞や死骸の処理だってできない・・。
山から鹿や猪が下りてきただけでも、放射能まみれの
動物かもしれない訳だ・・。
よって、人間様に出来る事は、要するに放射性物質
そのものが、自分の寿命で減ってくれるのを待つしか
ないのである・・。

【後編】へ続くぅぅぅぅぅ!(^^*)

明らかになってきた横浜市の放射性物質汚染実態

***************************************
横浜でストロンチウム検出 福島第1原発100キロ圏外では
(産経新聞・2011.10.12)

 横浜市港北区のマンション屋上の土砂などの堆積(たいせき)物から、放射性物質のストロンチウム90が民間の検査機関の測定で検出され、横浜市が同区の土砂について検査を実施していることが12日、横浜市への取材で分かった。近く結果が報告される。福島第1原発から100キロ圏外で検出されるのは初めて。
 市によると、同区に住む男性が8月、自宅マンションの堆積物の検査を民間検査機関に依頼。堆積物1キロ当たり195ベクレルのストロンチウム90を検出した。この情報をインターネットで閲覧した市議から議会で11日に質問があり、市はすでに検査を開始していることを明らかにした。検査しているのは、男性の自宅マンション屋上のほか、これまで横浜市の同区内の検査で高い放射線量を検出した2カ所の計3カ所。
 文科省の発表によると、放射性セシウム137の検出される堆積物には、ストロンチウムが微量だが一定割合で含まれるとされる。市は「土壌に含まれるストロンチウム90の値が、異常な割合なのかどうかを調べるために調査する」としている。
 ストロンチウム90はウラン核分裂によって生成する放射性物質で、半減期は約29年。カルシウムに似た性質があり、骨に蓄積しやすく、人体への影響が大きいとされている。
***************************************
横浜・保土ケ谷の小学校で基準値超え
(産経新聞・2011.10.11)

 横浜市は11日、保土ケ谷区の市立笹山小学校の1階雨どいの下の側溝と、4階屋上の側溝にたまった土砂から、市が再測定の基準とする毎時0・59マイクロシーベルトを超える放射線量を検出したと発表した。
***************************************
横浜市緑区の中学校屋上で基準値超え放射線量
(産経新聞・2011.10.7)

 横浜市は7日、緑区の市立鴨居中学校の4階屋上の側溝部分に堆積(たいせき)した土砂から、市が再測定の基準とする毎時0・59マイクロシーベルトを超える同0・86マイクロシーベルトの放射線量を検出したと発表した。
***************************************
横浜市港南区の小学校屋上で、基準値超え放射線量
(産経新聞・2011.10.4)
 横浜市は4日、港南区の市立吉原小学校の4階屋上の側溝に堆積(たいせき)した土砂から、市が再測定の基準とする毎時0・59マイクロシーベルトを超える同0・69マイクロシーベルトの放射線量を検出したと発表した
***************************************
横浜市港南区の中学ベランダから基準値超放射線量
(産経新聞・2011.10.3)
 横浜市は3日、同市港南区の市立丸山台中学校の3階ベランダの側溝にたまった土砂から、市が再測定の基準とする毎時0・59マイクロシーベルトを超える同0・70マイクロシーベルトの放射線量を検出したと発表した。
***************************************
記事内では【ストロンチウム90検出】と簡単に
書かれているが、原子力発電と核兵器においては
必ず【ウラン】や【プルトニウム】の核分裂反応
を利用する・・ちなみに、日本に落とされた核爆弾
も広島に落とされたのは【ウラン】の核分裂反応を
利用した【ウラニウム爆弾】、長崎は【プルトニウム】
の核分裂反応を利用した【プルトニウム爆弾】である。
その【ウラン】の核分裂の際、様々な核廃棄物が
生成されるのだが、その中でも一番の危険な生成物
であり、毒性の強い放射性物質と言われているのが、
【ストロンチウム90】である・・。
また、人体は骨の生成に【カルシウム】という物質
が骨に蓄えられ、使われる事は有名で誰もが知って
いると思う・・その【カルシウム】と化学的な性質
が似て、同じように蓄積し、同じような働きをする
だけでなく、さらに半減期は29年とセシウム並みに
長く、ガンマ線よりも危険度が高いベータ線を出し
続け、骨のがんや白血病を引き起こす恐れがある・・
という恐ろしい放射性質なのが【ストロンチウム90】

なのである・・_| ̄|○

この件については、【六号通り診療所所長・石原氏のブログ】
が参考になります。
(このブログの最後にも転載してあります。)

まあ、9月に【市民からの指摘を受けて】9月12日、
横浜市港北区内の5か所で放射線量を測定、港北区の
大倉山の住宅街にある道路脇の側溝の周辺で、1時間
あたりの1mの高さの放射線量が、0.140マイクロ
シーベルト、50cmの高さでは0.91マイクロシーベルト
が測定され、この側溝の堆積物からは1kgあたり4万200
ベクレルの放射性物質が検出、横浜アリーナのそばの
噴水の堆積物からも35000ベクレルの放射性物質が
検出されていた・・。

当時、なぜか横浜市内の計測は、住民からの指摘が
なければ計測していなかっただけで、プルトニウムや
ストロンチウムやその他のセシウム以外の放射性物質
の計測をきちんとしたならば、セシウムだけ検出する
なんていうレベルではないだろうとは想定していたので、
いまさらビックリはしない・・。

港北区、保土ケ谷区、緑区、港南区・・とこれらの
区の上が都筑区である・・。
東京などと違い、この港北ニュータウン内の小中学校
だけみても【土&砂】の学校ばかりだし、緑や落ち葉、
土や草木が豊富な巨大な茅ヶ崎公園を中心に、結構、
大きめの公園だとかも多い・・。
細かく調べたら、茅ヶ崎公園など恐らくホットスポット
だらけであろう・・。

今回の【ストロンチウム90】検出で、よりフットワーク
を軽く迅速に測定を始める・・というかけ声を期待して
いるが、モタモタしている横浜市・・。
まあ、放射能測定は

【放射能を放出した東京電力が責任持ってやる事】

と考えれば、市民からの指摘がなければ横浜市が
動かないという姿勢なのを責める事もできない
かぁ・・(-_-;)

都筑区の自然が美しい場所で、落ち葉、芝生、土、砂
などに注意してしまったら、秋の自然を全否定する
形になる・・。
この放射能問題で最悪なのが、これから生まれてくる
子供達である・・こうした自然や大地、海、水、空気
までもが放射能に汚染され、自分たちが使ってもいない、
恩恵も受けていないという何も責任がない立場なのに、
我々の愚かな原発事故の後始末の続きを、無理矢理継承
させられ、その果てにもしかしたらガンや白血病が待って
いるかもしれない中に生まれてくる・・。

それでもこの先の命が短い人間達ほど、関係ねえや!と
原発を推進する・・_| ̄|○

************************************
六号通り診療所所長・石原氏のブログ

【放射性ストロンチウムの内部被曝について】
こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は胃カメラの日なので、
カルテの整理をして、
それから今PCに向かっています。

それでは今日の話題です。

今日は今のところはまだ、
取り上げられることの少ない、
放射性ストロンチウムの内部被曝についての話です。

放射性ストロンチウム90は、
セシウム137や134と共に、
原子炉から放出される可能性のある、
放射性元素です。

その量は放射性ヨードと比較すれば少ないのですが、
内部被曝の場合、
ストロンチウムは骨に取り込まれて、
長期間排泄されません。
そのため骨への被曝の影響が危惧される点と、
セシウムと同じように放射線の半減期が長いので、
環境を長期間に渡り汚染し続ける、
と言う点が大きな問題です。

ストロンチウム90の物理学的半減期はおおよそ29年、
つまりその放射能は、
29年経ってようやく半分になります。

その一方で、
ストロンチウムの生物学的半減期は50年余です。
つまり、一旦人間の身体に入ったストロンチウムは、
50年が経過しても、
まだ半分しか排泄されません。

ただ…

この半減期はおそらく、
身体に入ったストロンチウムが、
100%一旦は吸収される、
という仮定に立った計算だと思います。

以前チラとお話したことがありますが、
僕は大学にいた時に、
ストロンチウムを利用した、
カルシウムの吸収の研究をしていたことがありました。

ストロンチウムはカルシウムに、
非常に良く似た性質を持っています。

これはセシウムとカリウムの関係に似ています。

セシウムもストロンチウムも、
通常は人間の身体には存在しない元素で、
それがないことが、
人間にとっては当たり前の環境です。

そのため、人間の身体は、
セシウムとカリウムを区別することが出来ず、
同じようにストロンチウムとカルシウムを区別することが出来ません。

従って、人間が口からストロンチウムを摂取すると、
そのストロンチウムはカルシウムとほぼ同じように、
腸管から吸収されます。

僕はカルシウムの吸収を調べる目的で、
ストロンチウム(勿論放射線は放出しないものです)を、
一定量の食事と一緒に飲んでもらい、
その後4時間の身体へのストロンチウムの吸収量を、
測定しました。
口から入ったストロンチウムは、
30分後には血液への移行が始まり、
その吸収は概ね4時間でプラトーに達するからです。
4時間後の血液を取り、
そのストロンチウム濃度を、
原子吸光という方法で測定するのです。
その濃度から、
どれだけのストロンチウムが腸から吸収されたのかを、
計算します。

この検査を僕は延べ300人以上に行ないました。
多分日本でこれだけ多数の人数で、
ストロンチウムの代謝を調べた研究者は、
僕以外にはいない筈です。

論文にして投稿をし始めた頃に、
大学を辞めてしまったため、
その結果が形になっていないのが、
残念でなりません。

その結果を簡単にご説明すると、
カルシウムとほぼ同じ動態で、
ストロンチウムは吸収されますが、
その吸収率は概ねカルシウムの半分程度です。

口から入ったカルシウムのうち、
吸収されるのは30%程度で、
ストロンチウムの吸収はその半分の15%くらいです。
(僕自身のデータなので、
本に書いてあるものとは、
少し違うと思います)

これがたとえばビタミンDが多い時や、
副甲状腺ホルモンが高い時には、
カルシウムの吸収も通常の倍近くになり、
またストロンチウムの吸収も、
同じように倍近くになります。
ただ、どんなに頑張っても、
概ねカルシウムの吸収率が5割を超えることはなく、
従ってストロンチウムの吸収率も、
25%を超えることはありません。

従って、骨に移行するストロンチウムは、
多い状態で摂取量の4分の1、
通常の状態では摂取量の1~2割です。

一般の換算係数は、
これをもっと多く見積もっています。
従って、ストロンチウムの内部被曝の影響は、
換算されているものよりは、
かなり少ないのではないか、
というのが僕の推論です。
これはあくまで経口の場合の話ですが、
ベクレルとシーベルトの換算係数を見ると、
吸入は経口と比してかなり被曝量が低いので、
いずれにしても内部被曝は少ないと、
想定して良いのではないかと思われます。

それでは、骨に取り込まれたストロンチウムは、
一体どのような影響を、
身体に与えるのでしょうか?

ここで参考になるのは、
放射性ストロンチウムは医療目的で使用されている、
ということです。

使用されているのはストロンチウム89ですから、
ストロンチウム90とは異なります。
その物理学的半減期は50日あまりで、
ストロンチウム90と比較すれば、
かなり減衰は早いのです。

このストロンチウム89を200MBqという大量で、
静脈注射します。
その大量の放射線は、
当然骨に集まります。

何故こんなことをするのかと言えば、
それは進行癌が骨に転移した場合に、
その痛みを緩和する目的で使用するのです。

ストロンチウムはβ線のみを放出します。
そのβ線が患部を刺激することが、
疼痛の緩和に繋がることが、
その原理は明らかではありませんが、
経験的には事実として認識されています。

ラドン温泉に疼痛緩和効果があるのと、
おそらくは似たメカニズムによるものなのでしょう。

放射線は特に骨の破壊によるような痛みには、
その線量にある程度比例して、
痛みを和らげる作用があるのです。

この辺が放射線の1つの不思議で、
「放射能は身体に良い」という一部の意見の、
1つの傍証になっています。
ただ、勿論多量の被曝が身体に良い訳はありません。

しかし、これだけ大量の放射性ストロンチウムが、
骨に吸収されても、
短期的には問題がないのであれば、
一時的な被曝であれば、
線量が余程大きくならない限りは、
大きな問題はなさそうだ、
ということは分かります。
(勿論これは内部被曝に限った話です)

長期的にはおそらく骨肉腫のような骨由来の癌や、
造血器の腫瘍は増加させる筈です。
ただ、放射性ヨードと比較すれば、
その飛散量は少なく、
更には吸収線量も少ないので、
その影響はそれほど大きなものにはならない可能性が高そうです。

問題は矢張り小さなお子さんで、
小児期に骨に放射線が侵入し、
被曝の状態が続くことは、
お子さんの成長を妨げる因子となることが予想されます。

ストロンチウムの経口での内部被曝を予防するには、
カルシウムがあまり吸収されないような状況を作れば良いので、
カルシウムを不足なく摂ることが勧められます。
勿論不足している状態ではその限りではありませんが、
ビタミンDを過剰に摂取すると、
カルシウムの吸収が高まり、
同時にストロンチウムも、
吸収され易い状態が出現するので注意が必要です。

結論としては、
カルシウムの不足や副甲状腺機能が亢進したような、
病的な状態でなければ、
経口でそれほど大量のストロンチウムが、
吸収される可能性は低く、
小さなお子さん以外は、
それほど気にする必要はないものと、
現時点では思われます。
繰り返しになりますが、
胎児と小さなお子さんに関しては、
安全域は分からない、と考えるのが賢明で、
余分な放射線は、
どんな性質のものであれ、
防御するに越したことはないのです。

今日は放射性ストロンチウムの内部被曝について考えました。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

(補足)
アルギン酸ナトリウムには、
一定量のストロンチウム排泄促進効果のあることが、
幾つかの研究で確認されています。
詳しくは2011年8月9日のブログ記事で、
ご確認下さい。
(2011年10月12日午後4時補足)
************************************

賞与出すお金はあるけど補償はしないよ・・

政府は【JAL】の破綻処理で、自社の自浄作用に任せても
ダメな事はわかっているくせに、なぜ【東京電力】には
自社に全て任せっぱなしなしにするだけでなく、破綻処理
すらしないのか?
自分も【会社更生法を適用し、東京電力の資産を凍結せよ!】
でも書いたが、5月には勝俣恒久会長が会見で、

【東電が全額補償するとなったら、全く足りない】

と発言してる・・言い方を変えれば、すでに会長が

【東京電力は破綻状態である】

という事を認めている訳だ・・。
このように会長が破綻状態である事は認めたのだから、
即座に【会社更生法】を適用し、東京電力の【資産を凍結】
する事
を即座にやらなくてはいけない事なのである。
*************************************
東電の料金、高めに原価設定か 経営・財務調査委が指摘
(2011年9月6日・朝日新聞)
 東京電力の資産の実態などを調べる政府の経営・財務調査委員会(委員長・下河辺和彦弁護士)の6日の会合で、同社の電気料金の原価を過去10年分調べた結果、見積額が実績を常に上回り続けている項目があったことが報告された。調査委は、電気料金を必要以上に押し上げていた可能性があるとみて詳細を調べる。
 調べたのは、家庭向けの電気料金を算定する際の「総括原価方式」。人件費や燃料費、修繕費など1年間にかかると想定する原価に、必要な利益を上乗せして料金を決める方法だ。
 下河辺委員長は会合後の記者会見で、「見積もったコストより実際はかかっていないものが多い。10年間分を累積すれば、(その差は)看過できないものになっている」と指摘。原価算定が妥当だったかを、さらに検証する考えを示した。
*************************************
上記のように、第三者側からみればこんなにずさんなので
ある・・(-_-;)
こんな輩が経営している半官半民みたいな会社は、裏では
すでに金融機関に借金をドンドンと返し始め、いざ、
【会社更生法】を適用してみたら、

「ほとんど資産がない!もう自力賠償は無理です!
 あと国(税金)でやって!(* ̄∇ ̄*)vうっしっし!」

などというふざけた事をやってくるかもしれない。
それを防ぐためにも、即座に政府は【資産凍結】しなければ
いけない
・・。
別に東京電力を潰した所で、電力供給が止まる訳でもない。
一時国有化して、発電と送電を分離し、発電分野は民間に
売却&新規事業者にドンと開放すれば良い・・。
で、こんなずさんな状態の事をやっている会社が計画する
事はやはり世間の価値観とは大きく離れた事を平気で、
しかも、真顔でやってくる・・。
*************************************
東電、値上げ期間は3年間を想定 賞与半減終了も同時(2011年9月6日・朝日新聞)
 来年度から15%程度の電気料金値上げを検討している東京電力が、値上げの期間を3年間と想定していることが13日、分かった。定期検査で停止中の原発が3年以内に再稼働すれば、火力燃料費の増加という値上げの理由がなくなるため。値上げが終了する2015年度には、削減中の社員賞与の水準を元に戻すことも検討している。
 東電は、これらの意向を、原発事故の損害賠償に向けて同社の資産を調査している政府の「東電に関する経営・財務調査委員会」に、非公式に伝えた。調査委の会合では、東電のそもそもの電気料金の算定について「過去の電気料金の見積もりが過大」と批判が出ている。
*************************************
一瞬どういう事なんだ?と思ったが、なんと・・人様の
財産の価値をゼロにして、普通に暮らしていた幸せな
生活を根こそぎ奪っておいて、その財産と生活は補償
しないが、今現在も自分達の賞与に出すお金はちゃんと
別にある・・しかも今は半額だが、それも3年間だけで、
3年後には【賞与は満額にする】と発表
・・凸(-""-)
どんだけ厚顔なんだよ・・。

株式の100%減資や社債、借入金債務のカットもしない、
みんなに賞与は出す、でも原発事故の被害者や被害企業
には補償は最低限、なんですか?コレは?

だからダメなんだよ・・自分達でやらせちゃ・・(-_-;)

中間貯蔵、福島第一原発を示唆

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中間貯蔵、福島第一原発を候補に 細野原発相が示唆
(2011年9月4日・朝日新聞)
 細野豪志原発相兼環境相は4日、報道各社のインタビューで、放射能に汚染されたがれきの中間貯蔵施設について「原発内に高い放射線量のがれきが相当あり、簡単に持ち出せない。中での処理をある程度考えなければならない」と述べ、東京電力福島第一原発の敷地内を候補地として検討する考えを示した。ただ「すべてを福島第一原発内で、というのも現実的ではない」とも語った。
 政権幹部が中間貯蔵施設の候補地に公式に言及したのは初めて。菅前政権は最終処分地を福島県外にする方針を打ち出す一方、菅直人前首相が県内に中間貯蔵施設を造らざるをえないとの見通しを示していた。
 細野氏はインタビューで「福島を最終処分場にしない」と明言。中間貯蔵施設を福島第一原発内に造ることを検討する考えを示した一方、除染などによって県内で発生した放射性廃棄物を原発内だけで受け入れることは難しいとの認識を示した。「当面は各市町村の仮置き場に置かざるを得ない」と説明し、地元自治体と協議して慎重に場所を検討する考えを示した。
*************************************
当初、【汚染物の最終処分場は福島県外で】【痛みを
日本全土で分かち合うことが国としての配慮】と、
できもしない事を、また基地問題のように民主党人気
を下げないための【汚染の平等】という小手先対策
みたいな事を言いだし、どうなるかと思ったが、所詮は、
いきなり、中間貯蔵施設に・・最終処分地に・・と
言うのではまずいと考え、ワンクッションのつもりの
発言だったんだろうな・・。

そもそも、汚染を全国に拡散したところで、それに
よって福島県内の除染が進む訳でもなく、福島県民の
痛みが軽減される訳でもない・・。
また、世界の常識として【高濃度放射線汚染物質】
の移動は国内、国外とも原則禁止
である・・。
それ以前に【汚染物質を拡散させる】考え方は早急に
捨てなければいけない・・逆に1カ所に集約して
おかなければ、今後、埋めるなり囲うなりするにも、
手間や費用ばかりがかかってしまい効率的でない
・・。

では、どうする事が正しい方向性なのか?
実は【経済産業省 資源エネルギー庁・放射性廃棄物
等対策室】が【核のゴミ(廃棄物)】についてきちんと
発表している・・。
*************************************
【「原子力政策大綱」(平成17年10月11日)に
 示された放射性廃棄物の処理・処分の考え方】

原子力の便益を享受した我々の世代は、これに伴って発生した放射性廃棄物の安全な処理・処分への取組に全力を尽くす責任を、未来の世代に対して負っています。
放射性廃棄物は、次の4つの原則のもとで、その影響が有意でない水準にまで減少するには超長期を要するものも含まれるという特徴を踏まえて適切に区分を行い、それぞれの区分毎に安全に処理・処分することが重要です。

1. 発生者責任の原則
2. 放射性廃棄物最小化の原則
3. 合理的な処理・処分の原則
4. 国民との相互理解に基づく実施の原則

また、効果的で効率的な処理・処分を行う技術の研究開発を先進的に進めること、発生者等の関係者はそれらの新技術等を取り入れて安全で効率的な処理・処分を行うことが期待されています。
さらに、具体的な対応について検討中の放射性廃棄物の処理・処分については、情報公開と相互理解活動による国民及び地域の理解の下、具体的な実施計画を速やかに立案、推進していく事が重要です。
*************************************
【1. 発生者責任の原則】
まず、もう、ここから何もしていない・・。
東京電力を守る事が最優先になっている今の現実
は間違っている事をハッキリ示しており、あえて
自分が言うまでもなく、東京電力の責任が原則だ
ときちんと責任の所在が示されている
・・。
よって、汚染物は、東京電力の責任なのだから、
とっとと引き取らせろっつうの!凸(-""-)

【2. 放射性廃棄物最小化の原則】
【3. 合理的な処理・処分の原則】
この部分からも、当初の【汚染の平等】という
細野発言は間違っている事がハッキリしている

で、汚染物は汚染源に・・すなわち福島原発に
集約すべき!と、すでに方向性は言うまでもなく
わかっているのである・・。

【4. 国民との相互理解に基づく実施の原則】
一番大事な事なのだが、最終処分地が未だに決まって
いないまま、原発が動いている事の矛盾
・・。
まあ、嫌みに受け取るならば、国民との相互理解が
得られていないから、まだ実施してないじゃん!
と言われればその通りだけどね・・(笑)

というか、今、東京電力も国が右往左往しているが、
ちゃんと進むべき道は前から示されている訳で、
とっとと実行せよ!という事なだけなのに、そこに
東京電力を守らなくてはいけない、間違った部分を
あえて平等にしなければいけないなどと色気付く
からうまくいかないだけ
な事に早く気付かないと・・。

*************************************
廃棄物中間貯蔵施設「お台場にでも」 福島商工会会頭
(2011年8月30日・朝日新聞)
全国地方銀行協会元会長で福島商工会議所会頭の瀬谷俊雄・東邦銀行相談役は30日、同会議所の定例記者懇談会で、放射性物質を含む廃棄物の中間貯蔵施設について「(原子力発電の)受益者は東京だ。東京のお台場にでも造ったらどうか」と述べた。
*************************************
かねてから、ほとんどの電気は東京を中心とする
首都圏が電気を使っているのですから、原発は東京に
作るべき!と主張していますが、この希望を受けて、
原発が作れないのならば、福島商工会議所会頭の
瀬谷俊雄・東邦銀行相談役がおっしゃるように、
最終処分地は【お台場】などと言わず

【私は原発の推進論者】

と公言する石原慎太郎東京都知事の都庁のそば
【新宿中央公園】【新宿御苑】あたりでよろしい
かと
・・(゚-゚)b
なんなら、都庁の維持費が大変という事らしいので、
都庁を建て直し、地下に最終処分施設を作り、その
上に都庁を建てて頂き、放射能を保管しながらきちんと
原子力政策を論議して頂こう
ではありませんか!(笑)

あ、でもその頃、石原慎太郎東京都知事は都知事じゃ
なさそうですが・・(-_-;)(諦)

残念だが汚染されたものは汚染源に戻すしかない

民主党代表選・・結果、野田氏とはちょっと以外・・。
まあ、その辺の事は後日書くとして・・・(笑)
*************************************
福島に中間貯蔵施設を要請=原発周辺、長期間住めぬ—首相
(2011年8月27日 朝日新聞)
 菅直人首相は27日午後、福島県庁で佐藤雄平福島県知事と会談し、東京電力福島第1原発事故で拡散した放射性物質に汚染された土壌やがれきに関し、「国として、県内で生じた汚染物質を適切に管理する中間貯蔵施設を県内に整備をお願いせざるを得ない」と述べ、福島県内への設置を要請した。ただ、首相は「最終処分地とは考えていない」と述べた。
 一方、原発周辺に居住していた住民の帰宅については、「放射線量が非常に高い地域がある。除染を講じてもなお長期間にわたり、住民の帰還・居住が困難となる可能性は残念ながら否定できないのが現実だ」と指摘した上で、「大変、申し訳ない。おわび申し上げる」と陳謝した。 
*************************************
菅首相が、この辞め際に、細野原発担当相、福山官房副長官
と共に福島県庁を訪れ、佐藤雄平福島県知事に放射能汚染
された瓦礫などの【中間貯蔵施設】の設置をお願いし、
また場所によっては当面戻れない可能性がある事も明言した。

これに対し佐藤知事が怒り心頭・・。

しかし、国として言いにくい事だが、今回のこの菅首相
の決断は珍しく間違っていない・・。
県内、近隣県の放射能対策はこれ以上の被爆者を増やさない
ためにも、復興するためにも急がなくてはいけない事だし、
そもそも、原発敷地、原発周辺地域は、チェルノブイリの
25年経った今の現状を見れば、残念ながら20km圏内は
恐らく【永久居住不可地域】になる・・さらに、3〜5km
圏内くらいは今生きてる人間は住めないだろう・・。

この狭い国土の日本・・そこをそのままにしておく程、
余裕はないし、今後の土、砂、被曝した物々を運ぶコスト、
イヤだと言っても何万年も保管しなければならない現実・・。
それらを考えたら、汚染されたものは汚染源に戻すのが
最適で【最汚染地域】が【最終処分場】になる事で、一緒
に半減期を迎えてゆく形で、原発が完全に終息さえすれば、
六ヶ所村の【再処理工場】などと違って、放射能は残るが、
爆発が起こる訳でもないし、事故の可能性は非常に低く
危険性も低い・と、基本、誰も困らない・・よって、
誰かが言わなくてはいけない事だった・・。

まあ、佐藤知事はマスコミを前にして、笑顔で

「はいわかりました」

と即答はできませんから、佐藤知事のこの怒りも勘ぐって
悪いが県民向けのポーズでしょう・・。
なぜなら、この事が原発を【受け入れる】事の対局にある
事は十分認識していなくてはいけないし、予測&認識して
いなかったとすればトップの資格はない・・。
また【受け入れる】と即答すれば県民の感情を逆撫でするし、
次回の当選は消える事が確定、【受け入れない】という事は
他県で処理しろ!って事になり、全国から支援受けておいて
仇で返す形になるだけでなく、原発がうまく動いている時
だけ受け入れて、交付金をもらえるだけもらっておいて、
事故になったら福島は全否定では虫の良すぎる話・・。
事故が怖かったら、そもそも原発を受け入れなければ
良かった訳ですから・・。
そこを考えると、即座にOKを出す訳にはいかないから、
今後、交渉を重ねたフリをし、ある程度時間をかけた
形を取り、

「苦渋の決断の末、受け入れた」

と発表されるはずだ・・。

とはいえ、3月11日以前は、放射能の恐ろしさもここまで
と思っていなかった自治体が多い・・。
この事故後もこの決断のままなのか?はわからないが、
日本では【最終処分地】として受け入れる所が福島以外
にあるか?という問いに関しては、実は事故前は、結構
多くの自治体が誘致に名乗り挙げていたりする・・(-_-;)
ただ、上記の名乗り挙げた所への打診をしても良い
だろうが、急がなければならないのと、運ぶのに
遠ければ遠いほど相当なコストになってしまうので、
事実上は不向きである・・。

このように、今後の放射能除染などをスピーディーに
行うためにも、これらの事を早急に決断しなければ
ならないし、もう福島の【最汚染地域】での産業は
無理なのだから、ここは施設を受け入れる事で、
間違いなく国や東電からの補助金が出るでしょうし、
逆にうまくそこを雇用の場にし、再興を図らないと
県自体が潰れてしまいかねない・・。

繰り返しになるが、3月11日以降は別世界なのだから、
5ヶ月も経った今、佐藤雄平福島県知事は上に立つ者
としてこの辺の事は感情論を抜きにし、すでに覚悟をし
計算し決断が出来ていなくてはおかしい・・。

で、もちろんこの【中間貯蔵施設】の現場で率先して汗を
流して頂くのは、原発の事故現場作業にに60歳以上を
駆り出したように、退職した&今後退職する東電の幹部達
と菅首相と、皆さん60歳をきちんと超えていますから、
余生の花道として責任もってでやって頂きたい・・。
お願いします!

福島県の子どもの45%が甲状腺被曝

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福島の子ども、半数近くが甲状腺被曝 政府調査で判明 (2011年8月17日・朝日新聞)
 東京電力福島第一原子力発電所事故をめぐり、政府の原子力災害対策本部は17日、福島県の子ども約1150人を対象にした甲状腺の内部被曝(ひばく)検査で、45%で被曝が確認されていたことを明らかにした。17日、同県いわき市で開かれた説明会で発表した。すぐに医療措置が必要な値ではないと判断されているが、低い線量の被曝は不明な点も多く、長期的に見守る必要がある。
 検査は3月24〜30日、いわき市と川俣町、飯舘村で0〜15歳の子どもを対象に実施した。原子力安全委員会が当時、精密検査が必要だと決めた基準は甲状腺被曝線量が毎時0.20マイクロシーベルト以上。1150人のうち、条件が整い測定できた1080人は全員、0.10マイクロシーベルト以下だった。
 この日、説明会には、検査を受けた子どもの保護者ら約50人が参加した。対策本部原子力被災者生活支援チームの福島靖正医療班長は「問題となるレベルではない」と説明した。
 全体の55%の子は検出限界も含み測定値が「0」だった。「0」超では、0.01マイクロシーベルトが26%いた。0.02マイクロシーベルトが11%で、最高は0.10マイクロシーベルトだった。
 3月の検査時に、その場で「健康に影響はない」とする結果が保護者らに伝えられた。ただし数値は通知されず、説明を求める声が上がっていた。
 対策本部は、当時18歳以下の県内の子ども36万人について、福島県が一生涯続ける予定の甲状腺の超音波検査への協力を呼びかけている。(林義則、大岩ゆり)
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だが、先月頭(7/5)に原子力安全委員会が、実は
すでに同じようなデータを公表してる・・。
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福島の子ども45%甲状腺被ばく 精密検査不要と安全委
 福島第1原発事故で、原子力安全委員会は5日までに、国と福島県が3月下旬に実施した15歳までの子ども約千人を対象にした調査で、約45%の子どもが甲状腺被ばくを受けていたことを明らかにした。ただいずれも微量で、安全委は「政府として精密検査の必要はないと判断した」と説明している。
 調査は3月26~30日、福島県いわき市、川俣町、飯舘村の0~15歳の1080人にサーベイメーターで実施。実測値のほとんどは毎時0・04マイクロシーベルト以下で、年間被ばく線量に換算できないレベルだった。
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原子力安全委員会は把握してたのに、そのデータを
知りながら、今回の独自のデータが出て政府の
対策本部が理解し公表するまでに1ヶ月以上も
かかった・・って遅すぎだろ・・(-_-;)

しかも、お決まりの

【(今は)問題となるレベルではない】

というやつ・・なのに【数値は通知されず】って・・
専門でもない素人が知るべき事ではないとバカに
されているという事か・・(-_-;)
そういうことするから信用されない・・という事に
まだ気付いていない・・。
とはいえ、今までの原発状況を考えればおのずと
こうなるわな・・今まで見えないのをいい事に
【放射能って実は安全なのかも・・】と考えて
いたのがそもそもの間違いである訳で・・。
アメリカが在日アメリカ人を80km圏内から即時
退去させたのが、どれだけ正しい対応だったのが
良く分かる・・いや、アメリカの言う80kmでも
少なかった位である・・。

しかし、疑問なのは、原子力安全委員会も政府も
どうして福島の子供しか調べないんでしょうか?
近隣の県も調べなくてはいけないでしょうが!
数年後にゾロゾロと甲状腺ガンや白血病などを
発症し始める子供達が、福島県を中心に近隣の県に
現れ始めても、福島県の住民票だとか、その時に
居住していた事がわかれば医療費やなんかも面倒を
見てくれるかもしれないが、近隣の県の子供達は、
恐らく、

【因果関係がない!そもそも安全な地域だった!】

と一蹴され、子供達の本当の地獄が始まると
自分は予測する・・_| ̄|○

また、この様な方が実に熱くきちんと国に提言を
してくれている・・

【2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り・児玉龍彦】

なのに、未だに何もしない・・マスコミもこうした
事実をきちんと報道すれば良いのだが、一切報道
しない・・!>ホント、どれだけ電力会社と
ズブズブなんだよ・・(-_-;)

ちなみに、ここ横浜近隣の最新情報として、
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市営プール近くで放射性物質を検出…川崎(2011年8月19日・読売新聞)
 川崎市は18日、同市中原区上平間の平間公園内にある市営プール付近で採取した落ち葉から、1キロ・グラム当たり1万2400ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
 このため19日からプールの利用を中止する。
 市公園管理課によると、公園の放射線量を測定した市民の連絡を受け、15日に職員がプール周辺を測ったところ、プール隣に積まれた落ち葉から0・66マイクロ・シーベルトの放射線量が検知された。分析の結果、放射性セシウムが検出された。
 現在この場所にはシートがかけられ、立ち入り禁止になっている。市は今後、落ち葉を撤去し、市内の各公園で落ち葉の集積場所を測定する方針。
 同課によると、プールは夏休み中、1日約250人が利用していたという。
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ま、落ち葉はそのままそこに滞在し、動かないから
累積被曝量が高くなる・・。
だが、3月11日から8月18日までの5ヶ月間に、
それだけの放射性物質が降り注いでいたとも
言える訳だ・・。
その他、排水溝の汚泥、庭の草木、落ち葉、芝生、
土、水たまりになりやすい場所、雨どいの曲がった
所にたまったゴミ、雨どいに溜まった落ち葉、
コンクリートの亀裂・・我々の本当に身近な

【溜まる所】

に今は強烈に累積された放射性物質がある・・。
こうした所で生活する鳥、虫、動物、散歩を
するとそうした自然の場所へ入るペット、
そうした所で被曝した生き物の糞尿から、
さらに土壌汚染、その他の汚染が拡大する・・。
放射性物質は高温にしても消えなければ、ヨウ素は
ともかく、その他は時間が経っても普通の年月では
もちろん消えないし、手袋をしても防げない、
そして最悪なのが【見えない】という事・・。

最後に、先日、自由報道協会の上杉隆氏の
強烈な皮肉のおもしろいTweetがあった・・。
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【3.11以降知った事�】
1)日本人は放射能に強い�。
2)格納容器は核爆発にも耐えられる�。
3)プルトニウムは飛ばない・紙で防げる・飲める�。
4)セシウムは稲藁・肉牛・福島県内のみ飛散�。
5)ストロンチウムは魚の頭と内臓と骨を避けて蓄積。
**************************************
これ上杉氏が誇張しているのではなく、きちんと
した立場の人間達がきちんとした場で発表した事
なんだよね・・(-_-;)
でも、この先はこんなレベルの情報が、色々な所で
もっと溢れかえるはずだ・・。
という事は、数年経ってさらに最悪なのが、放射能が
風化され始めて【放射能が危ない!】と言おうものなら
バカにされる時代が来るだろうと予測される事・・。
特に日本は半年もすると色々な事が忘れ去られる事が
多い・・それが個人的な一番の【危惧】である・・。

ちょっと個人的資料集

すみません・・今回、出先で、友人などと話す時の資料
としての内容になっています・・(^-^;(笑)

<原発を全て停止したら、電力が足りないという件が
 ウソである事について>

【福島第一原子力発電所6号機の点検停止について「東京電力」】
https://www.tepco.co.jp/cc/press/03041401-j.html
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福島第一原子力発電所6号機の点検停止について


                       平成15年4月14日
                       東京電力株式会社

 当社は、原子力安全・保安院からの「福島第一原子力発電所1号機における格納容器漏えい率検査の偽装を踏まえた厳格な検査の実施等について」(平成14年10月28日)にもとづき、「運転中原子力発電所の格納容器漏えい率検査のための停止計画」(平成14年12月12日)を提出し、計画的にプラントを停止し
て、格納容器漏えい率検査を実施することとしております。
 福島第一原子力発電所6号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)につきましては、4月15日からプラントを停止し、準備を整えた上で、格納容器漏えい率検査を行いますのでお知らせいたします。
 これにより、当社の保有する原子力発電プラント17基(合計1730.8万キロワット)全てが停止することとなります。

                            以 上

<参考>当社原子力発電所の現況

福島第一・1号機( 46万キロワット)    定期検査中
     2号機( 78万4,000キロワット)  定期検査中
     3号機( 78万4,000キロワット)  定期検査中
     4号機( 78万4,000キロワット)  定期検査中
     5号機( 78万4,000キロワット)  定期検査中
     6号機(110万キロワット)    4月15日から停止予定
福島第二・1号機(110万キロワット)    定期検査中
     2号機(110万キロワット)    定期検査中
     3号機(110万キロワット)    定期検査中
     4号機(110万キロワット)    定期検査中
柏崎刈羽・1号機(110万キロワット)    定期検査中
     2号機(110万キロワット)    定期検査中
     3号機(110万キロワット)    定期検査中
     4号機(110万キロワット)    定期検査中
     5号機(110万キロワット)    定期検査中
     6号機(135万6,000キロワット)  定期検査中
     7号機(135万6,000キロワット)  停止中
------------------------------------------------
って事で、実は、東京電力は2003年(平成15年)に
全ての原子炉を停止している・・その最後に止めたのが
【福島第一原子力発電所6号機】で、4月15日からなのだが、
それを除いた16基は【定期検査】ですでに止まっていた
事がわかる・・。
少なくとも東京電力管轄の原子炉においてはこの通り、
全部停止しても大丈夫なんですよ!

<とんでもない費用と日数ががかかると脅かされている件について>

週刊現代で連載中のドクターZ氏の【電力不足への正しい対処法】
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/2388
では、
------------------------------------------------
東日本(50Hz)と西日本(60Hz)で周波数が異なる問題も、3000億円も投じれば、2年程度で解決可能だ。これまで電力会社は、変換施設建設は土地取得などに時間がかかり、短くても10年は必要と言ってきたが、これは東西融通によって地域独占が崩れることを恐れての口実だ。今回の事故発生後、筆者は電力業界の幹部から「実は2年でできます」と告白された。
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さらに、日経の別な提案。
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西日本から電力を送る仕組みをいそげ
そこで、第3の方法を提案したい。それは60Hzの電力をつくる西日本の6電力会社(中部電力、関西電力、北陸電力、中国電力、四国電力、九州電力。いうまでもなく沖縄電力は電力を融通できない)と、電源開発や日本原子力発電などの卸売電力会社(注4)が結束しコンソーシアムを結成して、新しい電力会社を関東に作るという方法である。注4:電源開発の最大出力は1639万KWで、その9割の発電所が西日本にある。その稼働率は7割以下と推定される。日本原子力発電の最大出力は261万KW
この新電力会社は、発電所をすぐに建設する必要はない。単に、中部電力側から60Hzの送電線を関東に向けて延長し、60Hzの電力を供給していくだけだ。送電線を伸ばす鉄塔を新設する必要はなく、東京電力の高圧鉄塔をレンタルして、東京電力既設の50Hz送電線と並列に相乗りさせる。
これならば、政府の許認可などの問題や資材調達が間に合えば、約1400万KW分の電力供給体制を4カ月以内に用意することが可能になるのではないだろうか。顧客は、連続運転が不可欠なハイテク工場や情報通信サーバー会社など。東京電力の事実上の独占体制から脱したいと希望する企業が賛同するかもしれない。それぞれの顧客が電気機器を60Hz化するのは、大型の施設を建設することと比較すれば、ほとんどコストがかかることではない。直流駆動の電子機器をはじめ、最近ではほとんどの電気機器は50Hz・60Hz両方に対応する。エレベーターや空調設備などに使われている交流モーターのみが影響を受けるが、これらだけ東京電力の低圧電力(別契約のいわゆる「動力」)を当面使用したままにしておけばよい。
https://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110328/219174/?P=2
https://miko.iza.ne.jp/blog/entry/2219558/
------------------------------------------------
でもやらないのは、電力会社としては【1年に何回使うか
わからない設備を増設するくらいなら自社のエリアで
発電所を新規建設する方がよっぽど有益で儲かる】と
いうのが本音・・。

とまあ、ちょっと個人的資料集でした。

66回を迎える【原爆の日】に考える

8月6日は1945年8月6日・午前8時15分に
アメリカの原子(核)爆弾

【リトルボーイ(ウラニウム型)】
(くわしくはこちら!)

が広島に投下され、高度約600m(580mと言われている)
の上空で爆発した日・・9日は1945年8月9日・
午前11時2分にアメリカの原子(核)爆弾

【ファットマン(プルトニウム型)】
(くわしくはこちら!)

が長崎に投下された日・・。

その8月6日に広島市、9日は長崎市で65回目の【原爆の日】
を迎え、先に、広島市にある平和記念公園にて

【平和記念式典(原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)】

が開催された・・。
今年は広島・・というよりも、福島原発による日本全土
放射能汚染後の【平和記念式典】という事で、過去の
65回とは全く違う状況下での開催・・。

正直、この国から【原発】が無くなるのは難しいと
思っている・・同時に毎年話すように人間が愚かで
ある以上【核兵器】が世界から無くなるのも無理だと
思っている・・。
66回【平和記念式典】をやっても未だに【核兵器】は
増える・・外交において【核抑止力】=【核恫喝用】
として、のど元に突き付ける刃としての【核】は、
間違いなく増え続ける・・世界に大きな発言権を持つ
常任委員理事国の全てが【核恫喝用】に【核】を
持っている、また一番わがままな国が【核兵器】を
一番持っているのだから当然だ・・。

オバマ大統領のノーベル平和賞になった【プラハ演説】
では、誤解している人達が多いが、アメリカとロシアが
【戦略兵器削減条約の交渉を行う】・・すなわち、もう
使わなくなり、無駄に経費だけがかかるお荷物的な粗大
ゴミでもある長距離弾ミサイルのような【戦略核】を
一緒に廃棄してゆきましょう!という事を宣言した
だけで、戦争の通常兵器としてに使うための【戦術核】
を廃棄するのではない・・。
逆に、それは同盟国の防衛のために、暗に【戦術核】を
持ち続ける事も【プラハ演説】では宣言しているのだ・・。
さらに【包括的核実験禁止条約(CTBT)】ですら
アメリカと中国は批准すらしていない・・。
そう・・アメリカは本気で【核】を無くそうとして
いるのではないのだ・・。
もちろん、イギリス、フランス、中国も沈黙・・と
いうより基本的に【非核】を世界は現実論として捉えて
いない以上、核軍縮などになる訳がない・・ただ単に
公使レベルでバランスを取っているだけである・・。

また、一番わがままな国が無茶苦茶な理由で戦争を
仕掛けても誰にも罰せない・・なぜならその国には
世界一の【武力】があるからだ・・。
だから、どの国も【武力】を強化する・・。
世界は全てが【敵】なのだからしょうがない・・。
日本においても、アメリカが日本のために何か言って
きてもそれはアメリカの【国益】のため・・どの国に
おいても何か日本に言ってくるのものは全ては各国
【国益】のためなのである・・。

やはりどこをどう見ても【平和記念式典】のたびに
66回目の絶望を感じる・・でもそれが世界・・。

日本も根幹は何ら変わらない

中国の高速鉄道事故においての政府の隠蔽問題・・。
遺体があるのに埋めちゃったり、35人より多く死んだ
と発表すると、市共産党委員会書記が更迭されるという
理由から、死者は35人であるだとか、補償金をどんどん
上積みして口をふさぐだとか、本気で言論を閉鎖させる
わかりやすさにビックリする事だらけ・・(笑)

そんな中、中国当局が中国メディアに出したとされる
5つの要求・・

1)犠牲者の数など当局が発表したものが正確です。
2)繰り返しの報道を控えなさい。
3)事故の現場で献血を申し出るなどの感動的な内容を
  報道しなさい。
4)事故原因究明の報道を控えなさい。事故原因に
  関しては当局が発表したものが正確です。
5)事故を反省する内容の報道は控えなさい。

これを読んで笑ってしまった・・(笑)
だって、日本も放射能&原発&東電の事に関しては、
大して変わらないんだもの・・(爆)●〜*

例えば、肝となる以下の2つの部分・・。

1)犠牲者の数など当局が発表したものが正確です。
4)事故原因究明の報道を控えなさい。事故原因に
  関しては当局が発表したものが正確です。

のこの2つ・・日本は、犠牲者だけでなく、放射能を
危険だと言った人間をメディアから消し、放射能の
汚染度、調査報告、被曝量情報、食品汚染、原子炉の
メルトダウン情報などなどみんな発表内容は隠す事に
よりそれを繕うための「デマ」だった・・さらには
4月2日には原発問題で、官房長官、原子力安全保安院、
原子力委員会、東電等、関係機関が発表する内容以外
の情報を流したものには

「デマ・憶測」

として警察庁は摘発すると発表しましたからね・・。
でも、今になって結果を検証すれば、その官房長官、
原子力安全保安院、原子力委員会、東電等、関係機関
が発表した内容情報が隠す事によりそれを繕うために、
ほとんどが「デマ」だった4ヶ月をみれば、「デマ」
を「正確」と強制的に位置付け「本当の事」を
「デマ」として取り締まる・・と、程度の違いは
あれど根幹は何ら変わりはない・・(-_-;)

5)事故を反省する内容の報道は控えなさい。

というのも、電力会社を糾弾し反省させる事よりも、
電力が足らないので原発が必要と、核廃棄物の処理
問題はひた隠し、【原発推進】のベクトルで未だ
報道を続ける・・結果、反省する内容はなかなか
見えてこない・・。
指摘され、バレなければ発表はしないし反省もしない・・。

どうだ?しつもく再度繰り返すが、程度の違いはあれど
根幹は何ら変わらないと思わないか?
別に共感してくれなくても構わんが、こうして改めて
比較してみると日本の政府発表&報道のおかしさが
おかしなくらいに見えてくる・・(笑)

続編・残念だが【食】は絶望的である

先日書いた【残念だが【食】は絶望的である】だが、
さあ、予想通り次は豚だ・・_| ̄|○
牛なんかよりも、もっと恐ろしい内容である・・。
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福島避難区域の豚1万頭は「他県産」化けて全国の食卓へ!
7月15日、熊本県が豚から初めて放射性セシウムを検出したと発表した。牛肉だけでなく、豚肉までセシウムに汚染されたものが全国各地に流通していることが明らかになったのだ。
地元紙記者は「今回、解体された豚は、福島県川俣町で飼育されたものなのです」と語るが、福島県の養豚組合の担当者は「牛と違い豚には個体識別番号はありませんので、出荷地が生産地になってしまいます」と説明する。つまり、移送された豚は「福島県産」とはならず、食肉として出荷された地域からの「他県産」となってしまうということだ。
前出の養豚組合の担当者は「これまで緊急時避難準備区域と計画的避難区域から約1万頭が県外へと移動しています。出荷されたのは、主に長野県や群馬県、新潟県、熊本県など。いずれも避難先の県産として出荷されています」と明かす。
政府や県はこの事実を知った上で、豚の県外移動を認めている。食卓を守るために消費者が頼るのは産地表示。だが、「○○県産」だから大丈夫、というような判断は信用できなくなっているということなのだ。本誌では、飼育業者が食肉流通の実態を激白! 2011年07月26日(女性自身)
***************************************************
と、すでに、政府の自粛命令が出る前に、どんどん売り
抜けろとばかりに、すでに【緊急時避難準備区域】、
【計画的避難区域】、から長野・群馬・新潟・熊本
などへ、1万頭も出荷されている
とな・・。

いやいや、これは自分は知らなかった事だが、豚の場合
は【個体識別番号】が無いので、【出荷地が生産地】に
なって、なんと【他県産】に化けてしまう
との事・・(-_-;)
もう、豚に関しては【産地】で選んでも無駄という事だ。

また、熊本県・・福島産の豚を15頭を検査したところ、
2頭から6.6と10.1Bq/kgのセシウムが検出
されている・・。
厚労省の報道資料(7月15日)

もう、報道しても仕方ないからからかな?
大手新聞は報道しませんな・・。
あ、いまさら【絶望】という事か・・(-_-;)

残念だが【食】は絶望的である

*************************************
セシウム汚染:疑いの牛出荷流通、1349頭に(2011年7月21日・毎日新聞)
 放射性セシウムを含む稲わらを肉牛に与えていた問題で、新たに岩手、秋田、群馬、新潟、岐阜、静岡6県の農家から汚染疑いのある牛が計699頭出荷されていたことが、各県の調査で分かった。共同通信のまとめでは、既に明らかになっている新潟(18日判明分)、福島、山形、埼玉の4県と合わせ1349頭が出荷・流通されたことになる。流通先は鳥取、沖縄を除く45都道府県に上った。
 新たに判明した6県の出荷数は群馬355頭、静岡148頭、岩手81頭、岐阜29頭、新潟85頭、秋田1頭。新潟の85頭は県内や東京、石川、埼玉、神奈川に、静岡からは県内と愛知、大阪に出荷された。岩手は県内、東京、神奈川に出荷。秋田の1頭は市場には流通していない。群馬、岐阜の出荷先は調査中。新潟県は85頭の個体識別番号を公表した。
*************************************
さあ、食物汚染が本格的になってきた・・。
結論として、国が防ぐつもりがない事が確定した以上は、
普通に生活していてはもう放射能汚染していない食物を
食べるのは無理であろう・・(-_-;)

記事にあるように【個体識別番号】など公表!とあるが、
【個体識別番号】など公表したところで、そこに生産者
なりの情報などの詳細を明記するのは、あくまでも

【任意】

という抜け道がある以上、最終的には役に立たない・・。
それを如実に語っていたのが、先日、テレビ朝日の
【ドキュメンタリー宣言】だ。
その日の【ドキュメンタリー宣言】では自分の身近かな
横浜市の学校給食を取り上げていた。
セシウム汚染牛が報道される前に、横浜市が発表する
「流通しているものは安全」を繰り返す事に不信を
抱いた母親達が、横浜市に給食に使われている牛肉の
【個体識別番号】を公開請求・・すると、なんと
福島県の情報になると途端に全て
【空欄】である事が判明・・福島の誰が育てたのか?
どこの地域から来たのか?全くわからない
のである・・。
ファイル 1744-1.jpg

ファイル 1744-2.jpg

ファイル 1744-3.jpg
このように4月まで福島・・というように、原発が
爆発し、多大に汚染されていた時の牛までも混入して
いるのが政府の言う【流通している安全な食品】だ
そうだ
・・。

福島でも独自で放射能を調べ、安全と市場へ出している
酪農家は全て胸を張って詳細を公開しているそうで、
【空欄】という事は表に出したらダメな情報だからだと
安易に予想がつく・・(-_-;)
でもそれはあくまでも予測であり、真実ではない・・。
【空欄】である以上は、行政側も放射能汚染地域である
かもしれないが、そうでないかもしれないと確定は
できないと逃げられる訳だ・・。
そう・・いざとなったら【個体識別番号】などこんな
役に立たないレベルなのである・・。

しかも、値段が安くなった福島産の牛肉は、最高級の
【A5】【A4】が売れまくっている
そうだ・・。
ファイル 1744-4.jpg

この辺の高級牛肉が安価で売られていたり、外食で
出て来たら間違いなく福島産だと、違うと言われても、
我々は疑わなくてはいけなくなる・・。
そうでなくとも、加工品に使われたら生産地は関係ない
ですからね・・。
肉だけでなく、原乳(牛乳)にしたって、チーズや
バター、アイスクリームなどの原料に使えば【加工食品】
になるので、【産地表示の義務】がなくなる
のだ・・。
という事は、生産者も生きてゆかなくてはいけませんから、
放射能汚染地域のために【産地表示】をすると買い手が
つかなくなる原乳があったとしたら、【加工食品】の
原料にしてしまえば政府が重い腰を上げて、自粛要請や
販売禁止にならない限り流通させられるという訳だ・・。
そして汚染は濃縮されてゆく・・。

千葉県習志野市では、市立大久保小学校の6月20日給食
で「ビビンバ」用の牛肉として使われ、1年生から6年生
の児童と教職員、約1090人が食べた事に対し、千葉県は
「今のところ、体調不良を訴えた生徒はいない」というが、
そんなすぐに体調不良を訴える生徒がいたら、恐ろしい
放射能レベルであり、それこそとんでもない事・・。

さらに拍車をかけて恐ろしいのは政府の

【牛をスケープゴートさせ、知っていながら知らないふり】

をしている点である・・。
そもそも、福島第一原発から約140キロ離れた宮城県
登米市の農家が保管していた稲わらから最高1kg当たり
3647ベクレルの放射性セシウムを検出・・。
汚染わらを食べた疑いがある牛の出荷頭数は、これまで
3県で計648頭が判明し、そのうち7割を超える約470頭
が、いずれも登米市、栗原市、大崎市など宮城県北部の
業者から購入した稲わらを与えられていた・・と、ここ
を強調し、政府は牛と稲わらだけをクローズアップさせ
他の農作物やその他の食品を牛と稲わらでスケープゴート
させている・・。
なぜなら、牛だけが放射能汚染される訳がないでしょうが!
豚も鶏も馬も鹿もイノシシも汚染の可能性があるし、
その汚染した動物の体内からの排泄物、その他で
どんどんと拡散する・・。
また、稲わらだって、稲わらだけが放射能汚染される訳
ではない・・農作物だって同じく汚染されているの可能性
があるし、例えば稲わらはコメ農家から無料で頂き、牛の
フンなどによる堆肥を肥料としてコメ農家は無料で頂く
というリサイクルになっている・・という事は、牛が汚染
されれば、放射能物質はフンに混じって排出される・・
それが堆肥としてコメ農家へ渡る訳ですから、すでに
コメも汚染されている可能性がある
訳だ・・。
この秋に収穫の新米なども汚染するのは確実である・・。
このように今後のあらゆる自然肥料が汚染される可能性
があり、それに伴う農作物が汚染される・・。
その農作物を動物たちが食べる訳ですから、あらゆる
動物が汚染され、その動物たちのフンが土壌をドンドン
と汚染する・・もう止められない可能性が大
なのである。
でもそんな事を国民が知れば大変な事になるから、矛先
を牛と稲わらへスケープゴートしているのだ・・。
こうして政府が

【気が付かなかった】
【盲点だった】

と謝罪すれば、すでに流通しちゃったし、国民もある程度
諦めているから大丈夫と、忙しいから他を調査などしない・・。

さらにマスコミ・・この辺の事をきちんと指摘し、政府が
調査しないとまずい立場まで追い込めばいいのに、真っ先
に言うと叩かれる・・とキョロキョロし、誰かが言うのを
待ちかまえている心境が手に取るようにわかる・・。
以前の放射能の数値だってそうだ・・東京電力が発表する
まで待っている・・芸能人やおもしろい犯罪のスキャンダル
なら率先して何日でもまとわりつき、徹底的に調べ叩くの
だから、それこそ福島にイヤという程に張り付き、独自に
放射能を計り、数値をドンドン掲載すれば良いだけの話・・。
でもやらない・・本当に原発、放射能になると最低のクズ
になる・・なんと情けない・・(-_-;)

低量被曝に関しては、政府が再三発表しているように
「直ちに健康に影響の無いレベル(だが、後から発病する
かもしれないけど・・エヘ!)」・・という事ですから、
国民も福島やその近隣の子供達以外は、数年間から
数十年間くらいは何も体の不調など出てこない・・。

毎日のように低量被曝を繰り返し、被曝蓄積から我々は
逃げる事が出来なくなる・・。

どうです?防ぎようがないでしょ・・。
残念だが絶望的である・・_| ̄|○

【食べる前に良く洗う】

くらいしか、もう防ぎようがない・・。
あとはもう頼るのは子供達、我々の

【個々の免疫力】

に賭けるしかない・・がんばってくれ!【免疫力】!

【続編・残念だが【食】は絶望的である】はこちら・・。

こうした人間達が原子力に携わっている事が恐ろしいのだ

九州電力・玄海原子力発電所問題・・。
ここにきて、色々な事が続々と噴出・・その中でも
まさに今問題となっている【やらせメール問題】・・。
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九電やらせメール:前副社長ら関与 番組周知を部下に指示(毎日新聞・2011年7月8日)
 九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)2、3号機の運転再開を巡る「やらせメール」問題で、原子力担当の副社長ら役員2人(ともに6月末から子会社の社長)が指示していたことが8日、関係者の話で分かった。組織ぐるみの疑いが強まったことで、眞部利應(まなべとしお)社長ら経営トップの進退に発展するのは避けられない情勢となった。
 同社関係者によると、6月26日の県民向け説明番組が決まった後、副社長と当時原子力発電本部長だった取締役の2人が、部下の部長(執行役員)に説明会開催を原子力部門の社員らに周知するよう口頭で求め、「よろしく頼む」「国の説明番組を支援、協力してやれ」などと語ったという。
 さらに、この話を部長から伝えられた課長級社員が番組開催4日前の同22日、子会社4社の幹部に「発電再開容認の一国民の立場から、県民の共感を得るような意見や質問を発信してほしい」とメールで発信。番組への投稿を依頼する「やらせメール」へと発展した。九電社内でも原発関係の3部署の社員に同様の趣旨のメールを送っていた。
 九電社員らによると、同社では以前から「やらせ」的手法が慣習化していたという。原発周辺の住民向け説明会を開催する際などには「住民」として出席するよう、社員や関連会社従業員らに呼びかけて求めるなどしていたといい、こうした習慣が、今回のメール問題の温床になっていたとみられる。
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と、副社長クラスからきちんと関与している
おぞましさ
・・_| ̄|○
こうした事が【おかしい】と感じない人間達が
原子力をやっている事が恐ろしいと国民が感じて
いるのに、当の人間達が福島原発があんな状態に
なっても【おかしい】と気付いていないから
原子力は恐ろしい
のだ・・凸(-""-) (怒)

さらに、九州電力と佐賀県玄海町の岸本英雄町長の
実弟が経営する建設会社【岸本組】との問題・・。
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玄海町長実弟企業が九電工事、15年で56億円(読売新聞・2011年7月11日)
 九州電力玄海原子力発電所が立地する佐賀県玄海町の岸本英雄町長の実弟が経営する建設会社「岸本組」(本社・佐賀県唐津市)が2008年度までの15年間に、九電発注の原発関連工事だけで少なくとも約110件、総額約56億円分を受注していたことがわかった。
 原発の再稼働を巡っては、九電が岸本町長の了承を条件の一つにしている。再稼働の判断を握る立地自治体の首長の親族企業が、九電から多額の工事を受注している実態に、識者は「一種の隠れ献金ではないか」と指摘している。
 岸本組の工事経歴書などによると、同社は1994年度以降、消防倉庫、固体廃棄物貯蔵庫、原発従業員の社宅修理など様々な原発関連工事を受注。2008年着工の温室熱供給設備設置工事など1億円を超える事業を多数請け負っている。
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ま、そもそも原発関連施設を作るのに、小さな町の
一番大きな特定の業者が受け持つしか道は無い・・。
よって、こんなのどこでも一緒・・。
ただ、町長になったら、自身の関連企業については
【癒着】に見える訳ですから、速攻に首長や議員が
権限や影響力を悪用して自分か特定の第三者の
利益を図ることを防ぐ【政治倫理条例】を設け
ないからこうした事になる
・・。
でも、みんな金、金、金・・。
原発の稼働は【電気】のためではないんですよ・・。
みんなどの方向も【金】のため
・・。

次の問題は、玄海原発の【緊急安全対策】・・。
【緊急安全対策】として終了したのは、4つの原子炉
ごとに【低容量電源車】の配置と、原子炉に水を
入れるため【仮設ポンプの設置】の2つである
・・(-_-;)
【大容量非常用発電機】や、原子炉を冷やすための
海水を汲み上げる【予備ポンプ】の確保、水素爆発
を防ぐための【装置の設置】等の項目整備は、なんと
1~3年後と後送りする事になっており、抜本的な
【緊急安全対策】のほとんどができていないのに
再稼働の許可がおりているのだ・・(-_-;)
しかも緊急安全対策は

【地震による損傷がない】

という事が大前提であるというものを本気で

【安全】

と言っていたのだ・・。
海江田経済産業相を始め、玄海原発稼働に関わった
人間達の認識がどれだけいいかげんだったのか?が
わかる・・とにかく、関係者総動員で

【原発を稼働させる】

という大義名分が欲しいのだ・・。

さらに、玄海原発の全電源喪失の想定訓練が
とんでもなく酷い・・(笑)

【玄海原発「全電源喪失」想定で訓練 冷却手順など確認】

詳細を説明してくれているブログ

原子力をやってい人間達がこんなどっぷりと驕って
いるレベルである事が、福島原発があの状態に
なっているにもかかわらず【安全対策】のほとんど、
【訓練】までもが、まるで人ごと
・・こうした
人間達がこの国の原子力に携わっている事が
一番恐ろしい
のだ・・。

以前、複数の番組で、東日本大震災での保育園での
被害が1人もなく、全園児が救われていた!それは
なぜか?という特集が組まれていた・・。
そこに登場する保育園の取り組みは、全ての保育園で

【子供達は自力では逃げられない】
【子供達は早くは逃げられない】

という目線の徹底・・。
よって、先生達は何度も何度も避難経路を確認し、
田畑の中でも、農道でも、雑木林でも、もっと早く
逃げられる道はないか?早く逃げられるルートに
田畑があれば、そこの管理者に避難の際には通り抜け
させて欲しい旨を伝え、許可をもらっておくだとか、
有事の際にみんなが車を使った場合、この道が渋滞を
起こした場合のために、別なルートを何種類も考えて
いたり、こんな軽い地震の時に逃げなくても・・と
笑われても【子供達は早くは逃げられない】という
大前提を崩さず、住民のほとんどが避難をしていなく
とも、とにかく避難する事をやっていたそうだ・・。
この姿には観ていて涙が出て来た・・(ノД`)ウル
本気で人を守ろう・・守りたいと思った場合には
こうした事を本気で考えるのが人間なのだ
・・。

でも、上記の【玄海原の訓練】から保育園の先生に
匹敵する【熱いもの&真剣さ】が伝わった人が
1人としているだろうか?(-_-;)

まあ、ここにきて菅首相は仲間を裏切ってでも
【偽装の脱・原発】の地盤を、どんどんと築いて
くれているのだが、この際【偽装】でもいいよ・・(笑)
ひとまず【ストレスチェック】を完了しなければ
玄海原発稼働はありえないような動きに変わったので、
核兵器を作る事以外で、ただ電気を作るという事のみに
原発が使われるならば【不必要】であるという事が
この期間にもっともっと暴かれるとうれしい・・(笑)

菅首相はストレステストをすでに開始していた!

いやぁ・・菅首相が本当にすごい件・・(-_-;)
個人的にはいつの間にか【原発STOP】への道を
進んでいるので喜ばなくてはいけないのだが、
海江田万里経済産業相のメンツ潰れっぱなしが、
さすがに気の毒でならない
・・(^-^;(笑)

第1弾は【浜岡原子力発電所・原子炉停止攻め】・・。
この時には、海江田経産相が5月5日に浜岡原子力
発電所(静岡県)のある御前崎市の石原茂雄市長
と面会、

「地元の意見を聞いてから判断する」

と話していたのに、翌日6日に菅首相が、浜岡原発
の原子炉を全て停止するよう中部電力に要請する
方針を明らかにする・・。もちろん石原市長は激怒、

「5月5日海江田万里経産相が来て“地元の意見を
 聞いてから判断する”と言ったのに翌日の6日に
 いきなり発表だ。愛情がない!」

この激怒ぶりをみれば、どう考えても、海江田経産相
がわざわざウソをつき激怒させるために石原市長の
元へ出掛けた訳ではない
だろう・・。

第2弾は【自然エネルギー国際公約攻め】。
菅首相は、5月27日にフランスで行われた、
【主要国首脳会議(G8サミット)】で、

「2020年代のできるだけ早い時期に少なくとも20%
 を超える水準となるよう、この自然エネルギーの
 割合を高めたい」

「約1000万戸の屋根に太陽光パネルを設置」

を目指すと【国際公約】を表明・・。
しかし、同日の海江田経産相の記者会見で、

「報道を通じて知った」
「聞いていない」

と困惑・・なんとエネルギー政策担当の経産相に
相談なく、菅首相単独で【国際公約】が表明した
事がわかる・・海江田経産相が何のためにいるのか?
が全くわからない
衝撃の事件だ・・(-_-;)

で、第3弾は【ストレステスト攻め】・・。

菅首相が玄海原発を再稼動させるべきだと宣言し、
それを受けて海江田経産相は6月29日に九州電力
玄海原発がある佐賀県へ飛び、岸本玄海町長、
古川康佐賀県知事と会談・・。海江田経産相は

「緊急対策をとり、安全は確保できている。再開に
 ついては国が責任を持ちます!」

と断言!直接、運転再開に理解を求め、後日、
佐賀県は玄海原発再開を了承した・・。

ところが7月6日に菅首相が突然日本全国の原発に
【ストレステスト(耐性試験)】をすると宣言
する・・。

しかも、国会で自民党・塩崎氏から、

「海江田経産相が、佐賀県知事に稼動の確約を
 した事を、事前に菅首相が知らなかったのか?」

と問われて、平然と、

「知らなかった」

と答えた・・言い換えれば、なんと、

【菅首相の許可を受けないで海江田経産相が勝手に
 佐賀県に確約した!ふざけた経産相である!】

と断言した事になるが、そんなバカな話がある訳がない。
それならば、海江田経産相が税金と時間を使って佐賀へ
行く必要性は全く無かった事にもなるからね・・。
どこをどうみても完全に菅首相が大嘘をついている
・・。

でも普通の人間なら、ここまでくると、表題の

【菅首相はストレステストをすでに開始していた!】

事にお気付きだろう・・。
そう・・民主党そのものに【ストレステスト】を
行っているのだ・・(爆)●〜*
特に海江田経産相には最も過酷な負荷をかけて
その困る姿を楽しんでいる訳だ!(゚-゚)b

お陰で海江田経産相が完全にノックアウトし、
辞任を示唆・・(^-^;

さすがは菅首相・・今まで内緒だった経緯から、
この【ストレステスト】の実施も内緒だった
らしい・・(木亥火暴)●〜*

不信任案を否決したツケはどんどん大きくなっている・・。

全原子力発電所稼働停止と本当のコスト【後編】

【前編】からのつづきぃぃぃぃ〜〜

さあ、そもそも原発は一番安い発電方法なのだろうか?
基準となる【経済産業省の試算】を見てみよう!(゚-゚)b

■発電コスト■
<経済産業省の試算(1kwあたり)>
○水力 11.9円
○火力 10.7円
○原子力 5.3円

という事で、【原発が一番コストの安い発電方法だ!】
と豪語され造られ続けているが、隠され【発電コスト】
の中に入っていない【原発だけのコスト】
がある・・。

次に20年前から原発のコストを洗い出すべく奮闘して
おられる立命館大学の大島堅一教授によると、電力会社
の有価証券報告書から算定した実際の費用に近い数字で
比較した場合、

■発電コスト■
<大島教授の試算(1kwあたり)>
○水力 7.08円
○火力 9.8円
○原子力 8.64円

すでにこの時点で経済産業省の試算から大幅に上がる。
しかし、原発は稼働したら発電量を変えられず、フル
稼働し、夜間電力が余ってしまうために、夜間に水を
余った電力で汲み上げて昼間に下に落として発電する
という原発の都合のためにできた【揚水発電】
のコスト
を合算すると、

■発電コスト■
<大島教授の試算(1kwあたり)>
○水力 7.08円
○火力 9.8円
○原子力+揚水 10.13円

となり、この時点で火力よりも高い発電方法に変わる。
ここに、治体への補助金や原子力技術開発など年間
4000億円、税金からの交付金は約7割が原子力向け
と大島教授は見ており、それらを含め
計算をすると

■発電コスト■
<大島教授の試算(1kwあたり)>
○水力 7.26円
○火力 9.9円
○原子力+揚水 12.23円

という事だ・・。で、この原価計算は経産省が定めた
【供給約款料金算定要領】に基づいているので、
電気料金に含まれている【電源開発促進税】や
一般会計の【エネルギー対策費】は算入されていない
うえ、ここに今後の【放射能廃棄物の処理代】、
【最終処分代】、【再処理代】、【廃炉代】、今回の
ような有事の際は【事故の賠償費用】は全く含まれて
いない・・。(詳しくはこちらを参照)

それらを含めればもっと壮大な数字が出てくる・・_| ̄|○
もんじゅが止まり、もう核サイクルが破綻している
原発は、すでに

【一番危険で、一番高く、一番無駄な発電方法】

である事がきちんとわかる。

また、京都大学の小出裕章助教によるコスト計算でも、

■発電コスト(総単価)■
<大島教授の試算(1kwあたり)>
○水力 3.98円
○火力 9.9円
○原子力 10.69円
○揚水 53.54円
*総単価→(発電単価、開発単価、立地単価)

計測の土俵は違うものの、大島教授の試算のように
【揚水発電】を原発の都合のためにできたので
コスト算入させた場合、大島教授の試算よりも、
はるかに高いコストと計算されている。

さらに甘いのは、恐らく政府はもう一度原発がどうにか
なる事は恐らく想定していない事である・・。
どうしますか皆さん?
例えば今、何らかの地震や津波で福井の原発銀座が
襲われメルトダウンする事になったら?
また【想定外】として諦めますか?
この国は2箇所の別々の原発事故の処理はできる能力
はない・・もう、残念ながら原発は有事の際には、
人間がどうにかできる代物でない
事を認めるしかない
と思うのだ・・。

火力発電所が爆発しても、その周辺がぶっ飛んで
大変な事にはなりますが、放射能はまき散らしませんし、
食も土地も海も草木も石油にまみれる事は多少あるかも
しれませんが、放射能より全然マシじゃないですか?
本気で核兵器開発でも行うというのでしたら別ですが、
もしもの時にはこうして人間の手に負えなくなるという
平和利用としての原子力はもう破綻している・・。

とはいえ、これだけ日本を原発だらけにしたのはやはり
我々国民のせい・・長い間、自民党に長期政権を差し
上げていたから・・(-_-;)
でも、起きてしまった事、展開されてしまった事は
グタグタ言っても仕方がない・・。
今後、何ができるのか?

近いうちに、国をあげての節電脅迫と共に新しい
発電方法への見解を述べたいと思う。

全原子力発電所稼働停止と本当のコスト【前編】

さぁ、経済産業省が動き始めた・・(笑)
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全原発停止なら…家庭の電気代1千円アップと試算

 経済産業省所管の日本エネルギー経済研究所は13日、すべての原子力発電所が運転停止し、火力発電所で発電を代行した場合、液化天然ガス(LNG)や石炭など燃料調達費が増えるため、2012年度の毎月の標準家庭の電気料金が平均で1049円上昇し、6812円になるとの試算を発表した。
 試算は、燃料の単価や為替の変動に応じて電気料金を上下する燃料費調整制度を考慮せず、電力会社が料金の抜本改定を実施しないことを前提としている。世界的に燃料の需給が逼迫(ひっぱく)したりすれば、電気料金が更に上昇する可能性もある。
 今年4月のLNGの輸入価格などを基にすると、12年度の火力発電の燃料調達費は10年度より3兆4730億円増加するという。電気料金に転嫁すると、1キロ・ワット時あたり3・7円の値上げになる。
(2011年6月13日 読売新聞)
*************************************
と、恐らく経産省として【最悪の条件】を盛り込んだ
上で、無理矢理の方法で計算をして【最高】の金額を
見積もってきている
はずなので、実際にはもう少し
【安い】はず・・と普通は勘ぐるのが政府発表・・(笑)
・・にしても経産省の試算をまんま信じたとして、
【1000円】高くなる事で【原発】をやめられる
のなら、国民の多くは【脱原発】を選ぶ
だろう・・。

とはいえ、実際には原発が停まってしまうと、それら
の関連企業、連鎖して雇用が無くなるだけでなく、
日本の国策としての原子力産業の輸出での目論見も
消えてしまう・・。
さらに、普通の家庭の低い電力とは桁違いに電力を
使っている企業や団体が、その電気代の増加コスト
部分をどこに転嫁してくる事になり、それに伴い
物価や景気を通して雇用体系、国民生活に影響、
そして結果、国力に大きく影響する可能性は高い
・・。
話は逸れたが、上記記事より、

【毎月の標準家庭の電気料金が平均で1049円上昇し、
 6812円になる】

という事ですから、実際には

【月5763円の家庭が1049円上昇する】

という事で、うちのように店舗兼住宅だと月に3万は
使うので、5300円位高くなると言う事だ。
しかし、どうだ?こんな記事も次の日に出ている。
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東電:賠償10兆円なら来年度、料金16%上げ…政府試算

 東京電力福島第1原発事故の損害賠償を巡り、政府の東電支援策の前提となった同社の財務試算が13日、毎日新聞が入手した内部資料で明らかになった。賠償総額を10兆円と仮定し、原発から火力発電に切り替える燃料費の増加分を電気料金に上乗せ、12年度から約16%(一般家庭の場合月額1000円程度)値上げして東電に収益を確保させる。東電はこの収益を原発事故の賠償に回す仕組みで、事故による負担増を利用者に転嫁する構図となっている。
 政府は14日、東電の賠償支払いを、原子力事業者からの負担金や交付国債の発行で支援する「原子力損害賠償支援機構法案」を閣議決定する方針。試算は支援策を固めるにあたっての「検討用資料」として経済産業省などが作成し、今後10年分の財務諸表などを盛り込んでいる。
 試算によると、東電は支援機構の支援を得て、12年3月期から年2兆円の賠償費用を5年間計上。廃炉費用も2年間で1兆円を計上する。柏崎刈羽原発(新潟県)の運転停止が継続する場合、年約9000億~1兆円の燃料費が上乗せされ、14年3月期まで4期連続で最終赤字となる。
 燃料費の増加分は、12年春に電気料金を約16%値上げして吸収する。電気料収入は約4.6兆円(12年3月期)から約5.8兆円(15年3月期)に増加。東電は15年3月期に1735億円の最終黒字を確保するシナリオだ。
 11、12年度には機構を引受先に優先株を発行し、計2兆円を資本注入。賠償支払いに備えた巨額の引当金で財務が悪化するのに備え、支援機構からの資金支援を前提に引当金と同額を「機構宛て請求権」として資産計上し、債務超過を回避するとしている。また、16年3月期に金融市場での社債発行を再開し、5年間で計4.2兆円を調達する出口戦略も描く。金融機関や社債権者への支払利息は据え置き、株主配当も19年3月期の再開を見込む。【三沢耕平】
(2011年6月14日 毎日新聞)
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お気付きだろうか?

【12年度から約16%(一般家庭の場合月額1000円
 程度)値上げして東電に収益を確保させる。】

あれ・こっちも偶然【1000円】である・・(笑)
初めから原子力をやらなければ、結果論ではあるが、
プラスマイナスゼロだった事になる・・(笑)
でも、ひとたび事故が起きれば、原発は想定不可能な
コストがかかる・・。

先に発表された経産省の【火力最高試算額】と同じ
差額
を支払わされ、さらに国民は空気、食物、土地、
海、湖、砂浜、草木・・と放射能まみれに何十年
と汚染され続け、子供達はガンや白血病で苦しみ、
その後も補償額が10兆を超える
ならば、恐らく
もっと負担させられ続ける訳だ・・。

【後編】につづくぅぅぅぅ〜〜