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集団的自衛権・集団安全保障の一考察【Part.1】

【集団的自衛権】・【集団安全保障】とは、
簡単に言えば、

「オレはお前を守るから、お前もオレを守れ」

という、我々の生活の中でも普通に起っている話で、
我々の業界でも、普段、他人の為に多くの事を
見返りも無く一生懸命やられている人間が多かったり
するくらいで、その根底にはお世話になったから、
それをお返しする・・そして今度は自分がお世話を
する側に周り、ありがとうと言われ感謝される・・。

その考え方は実は【集団的自衛権】・【集団安全保障】
の考え方なのだが、国同士の話となると、急に
【不戦の誓い】やら【戦争放棄】やら【戦争は許さん】
とか出て来て、そこはブレちゃって180度真反対を
向く方が多くてビックリする・・(^-^;(笑)

そもそも日本を【不戦】で語るなら、強引な憲法解釈
で存在し、アジア最強の軍備を備える自衛隊は否定
しないとおかしいんですよね・・戦わないんだから・・。

でも存在する・・。

存在するという事は、自衛隊が出来た時点で【不戦】
の根拠はありえなく、ただ単に今までは世界最強軍備
のアメリカが守ってくれていたから自衛隊は「運良く」
【不戦】でいられただけの話・・。

また別な方向から見ると、

「日本が戦争の出来る国になった」

とセンセーショナルに煽るメディアの反応も辟易する。
悪いが、日本は以前から戦争の出来る国である事は
理解しておかないといけない・・。
どういう事か?というと、日本は

【国際法上で認められた自衛権を持っている】

という事だ・・。
世界においての常識として、1945年10月に発効した
国連憲章第51条で、

「この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に
 対して武力攻撃が発生した場合には、安全保障
 理事会が国際の平和と安全の維持に必要な措置
 をとるまでの間、個別的又は集団的自衛の
 固有の権利を害するものではない(以下略)」

とされており、各加盟国が自衛の措置をとることを
認めている・・。
それをふまえ、1954年12月に鳩山内閣統一見解として
大村清一防衛庁長官が、

「憲法は戦争を放棄したが、自衛の為の抗争は放棄
 していない」
「自国に対して武力攻撃が加えられた場合に、国土を
 防衛する手段として武力を行使する事は、憲法に
 違反しない」

旨をきちんと確定している・・。
そして、自衛隊は攻撃して来た軍隊、戦闘力に対して
反撃は出来るが、相手の首都や軍事基地にこちらから
攻撃する事は出来ないだけである。

コレを考えただけでも、平和な人たちは、日本は
【第9条】があるから戦争をしないで済んだ・・と
友人も含め言う人間が多いが、日本はそもそも戦争は
できる国であり、【第9条】があるから平和だったのでは
ない・・繰り返しになるが、世界最強軍備のアメリカが
守ってくれていたから「運良く」【不戦】でいられ、平和
だっただけの話・・。

そこをふまえた上で【集団安全保障】・【集団的自衛権】
の本質を次で書いてみたい・・。

【Part.2】に続く・・!