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イワツバメ捕獲・箱根のホテル書類送検

ファイル 898-2.jpg

以前に書いていたやつを忘れて
いました・・(^-^;
ちょっと古いネタですが・・。
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神奈川県箱根町の有名ホテル「箱根ホテル」で、保護鳥のイワツバメのひな21羽を捕獲したとして、県警生活経済課は1月5日、箱根ホテル支配人(57)ら4人と同ホテルを経営する法人としての富士屋ホテル(同町)、撤去作業をした建設会社を鳥獣保護法違反の疑いで書類送検した。
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経緯としては、どうやら、箱根町箱根にある
老舗ホテルの「箱根ホテル」が、客からの

【糞(フン)が汚い】

という苦情を受けていた事や、外壁に看板を
取り付ける都合で、2006年6月30日に
ラウンジ出入り口上部に子育て中だった

【約40個近くあったツバメの巣】

を工務店に依頼して片っ端から撤去し、
巣の中に抱卵中だった卵と生きているヒナ
40羽ほどを土嚢袋に入れて無惨にも裏山
に廃棄していた事がわかったというもの・・。

色々調べてみると、「箱根ホテル」側の
気持ちが、同じサービス業として大いに
わかる・・。

ツバメというのは成鳥に近い子供は排泄を
するために常に尾尻を外に出して巣の縁に
止まっているそうで、このフンの量が本当に
半端ではないとの事・・。

観察すると、1羽が1〜2分に1回、エサを
与え、2羽でその倍の量・・仮に1分で1回
としても、

【10時間で6000回転〜1000回転】

エサを与えるそうだ・・(◎_◎;
しかし、与えられたエサは当たり前だが
フンとして【排泄】される事になるわけだが、
これがあっと言う間にコンクリートの床に
盛り上がるそうだ・・(^-^;

例えば、その30センチ四方こんもり盛り
上がったフンを清掃したとする。
しかし、その2時間後に行くと、さっきと
同じ量の糞が同じ場所で盛り上がって
いるという驚異さだけでなく、さらに、
ホテル周辺はヒナの産卵時にはフンの
すごい悪臭が漂っていたそうだ。

このレベルの巣が約40個・・ホテルの
顔とも言えるラウンジ出入り口上部で
お客様が必ず通る所・・。
やっと旅からたどりついたお客様の頭の
上や服の上にフンがポトっと落ちる・・
フンのすごい悪臭が漂っている・・
実際、休みを利用して癒されにきた観光客
からすればどれも大変迷惑な事・・。

さあ、あなたがホテル側の人間だったら
どうする?

個人的には、自分がそのホテルの社長
だったら迷わず

【排除する】

であろう・・。
お客様中心のサービス業としては当然で
ある・・しかし、自分も恥ずかしながら
【鳥獣保護法】の中において

【営巣中の巣を人が勝手に取り払うことは法律で禁止されている(ヒナがいた場合は捕獲の許可が必要)】

という事を知りませんでした。(^-^;

でもね、つくづくこうした法律って本当に
おかしいと思うし、非難する人間達も
【偽善】だと思うんだよね・・。
ツバメだとこうして、法律が適用されて、
騒がれてホテルが非難される・・。
今回、法律に触れている事を知らないでの
巣の排除もそうだが、巣の中に抱卵中だった
卵と生きているヒナ40羽ほどを【土嚢袋】に
入れて生きたまま裏山に廃棄したという

【生き物を粗末にした手法】

が非難されている・・。

確かに【残酷】だ・・。

でも、上記のツバメ事件が残酷なら
【ハチの巣】の撤去はどうなのよ?
【ハチの巣】の中にはかわいいハチの子が
数十匹、いや、数百匹いて、親のハチが餌を
与えているのに、殺虫剤かけて親のハチを
殺してさぁ・・ゴミ袋に入れて捨てません?
少なくとも、うちにできた【ハチの巣】2つは
上記のように殺し、ゴミ袋に入れて
捨てましたよ!!

【ツバメの巣】は法律に触れるから【残酷】で、
【ハチの巣】は法律に触れないから
【残酷じゃない】のか?
どちらも、ツバメの抱卵中だった卵と生きて
いるヒナ同様、ハチの卵とハチの子だって
生きている・・でも、無惨にゴミ袋に入れて
捨てるじゃないか?
鳥と虫、命の重さの違いはどこなんだ?

悪いが、所詮、きれい事を言っても

【人間の都合で全てが動いている】

以上は人間が中心になるのは仕方のない事。

【ツバメ】と【お客様】どっちが大切か?と
聞かれてどっちかと選択をしなければ
ならないなら、どう考えても自分なら

【お客様】

である・・。
悪いが、お客様に迷惑がかかる以上、
【ハチの巣】と【ツバメの巣】は、どちらも
サービス業にとっては【悪】なのだ・・。
そして、結局の所、この世の中で、一番排除
されなければならないのは本当は自分も含め

【人間というエゴイスト】

である事も確かなのだ・・。