記事一覧

北朝鮮の核問題

今更、委細を書く事もなかろう・・北朝鮮の
「核実験」の強行・・。
今や、本当に「核」だったか?も疑問視されて
いるが、この国の行動だけは、昔ならともかく、
現代としては、自分の想像の上を行く・・(笑)
キムヨンナム最高人民会議常任委員長は、

「(アメリカの)金融制裁が解除されれば、
 6ヶ国協議に復帰する用意がある」

などと、「核保有」を宣言しておいて、

「核をどうするのか?」

という枠組みを話し合う6ヶ国協議に、今更、
復帰してどうなるんだ?
まったく、脅しにもなっていないアホな国だ。

しかし、北朝鮮の味方をする訳ではないが、
今回もやはり強い者の理論がまかり通って
いるのは許しがたい・・。
確かに、今回、北朝鮮の「核実験」の強行は許し
難い・・しかも、風向きは自国、中国、韓国へ
放射能が流れないよう、東向きの日本への風が
吹いている時間帯を狙っての核実験の強行・・。
さらに、パク・キルヨン北朝鮮国連大使は

「国連安保理は北朝鮮に対して意味のない
 バカげた制裁決議を行うより、北朝鮮の科学者
 と研究者に、お祝いした方が良い。」

などと、完全におちょくっている許し難い行為
&言動だが、それに対して日本を除いて、制裁内容
を決めている、アメリカ、イギリス、中国、フランス、
ロシアのいわゆる国連の常任理事国5ヶ国の面々は、
きちんと

「核を保有」

し、核実験の回数も、

■アメリカ(1945年7月〜1992年9月)1030回
■ロシア<旧・ソ連>(1949年8月〜1990年10月)715回
■フランス(1960年2月〜1996年1月)210回
■イギリス(1952年10月〜1991年11月)45回
■中国(1964年10月〜1996年7月)45回

と、北朝鮮など比べものにならない位の回数の「核実験」
をしているのだ。
自分たちの正義という剣を振りかざすには、そもそも

「今はやっていない」

からじゃ、説明がつかない。常任理事国5ヶ国からこそ

「我々も核を放棄する」

となぜ言えないのか?作った核は正当化し、これから
作る国だけは規制する強い者たちのおかしな理論に、
他の諸国が納得できる訳がない。
さらに、最近の核実験といえば、記憶にも新しい

■インド(1974年5月〜1998年5月11日、13日)4回
■パキスタン(1998年5月28日、30日)2回

だが、今となってはどっちも、貿易も外交も国として
機能している。
所詮、そんなものであり、核は作ったもの勝ちなのだ。
この「核は作ったもの勝ち」という構図が消滅しない
限り、核の保有する国が減る事はない。
現に、核を保有している国たちの思惑通りに世界が
動いているのだから・・。