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出産ができない?

非常に深刻らしい・・・。各地で子供を「産む」所が無くなっている。
これでは、少子化に歯止めをかけるなんてレベルでなく、もっと
基本的な部分が原因で子供を産まなくなる環境になっていく危惧がある。

日本産科婦人科学会の検討委員会の調査報告によると

「全国の大学病院と関連病院で常勤の産婦人科医師の数は2年余りで
 約8%減少し、出産を取り扱う関連病院も約9%減った」

との事。全体の医師数は増加しているが、産婦人科医師数は2003年4月が
5151人だったのに対し、2005年7月は4739人と約8%減少。
さらにこの間の出産を取り扱う関連病院の数は、1009施設から914施設と
約9%減ったというのが現実の数字だそうだ。
パーセンテージだと素人目に大した事がなさそうだが、現実の数字をみると、
ちょっとすごい減り方だ。(^-^;
産婦人科医師、小児科医師、脳神経外科医師の3つの減り方がすごいとは
聞いている。どの科も昼夜問わない

「昼夜問わない過酷な勤務」
「多い訴訟」

さらに、産婦人科は

「夜間も当直をしているか自宅で待機していて、気の休まる時がない」
「出産年齢が高くなっていることや不妊治療による多胎妊娠の増加で、母子に
 危険を伴う妊娠・出産の例が増えている」
「妊娠中毒症、糖尿病、高齢など、異変が起こる可能性が高い妊産婦(ハイリスク
 妊産婦)をみる大学や病院では、産科医の仕事はさらに激務になる」

という素人目にみても「怖い仕事」と感じる。それと同時に、今後の見通しのたたない

「少子化」

を考えると、出産する人&子供が大きく減ってくる。
という事は、今後、確実に患者(お客様)がいなくなるという事ですから、


「昼夜問わない過酷な勤務」
「同時に休養が取れない」
「多い訴訟」
「リスクが高い」
「少子化による患者減少」

と、どんどんと項目が増える事になる。この目に見える現状をふまえれば、
どう考えても自然に産婦人科医師が増える事はあり得ないだろう。

この神奈川県でも産婦人科医院の閉鎖が相次ぎ、少なくとも1000人の妊婦が
1時間以上かけて東京の病院に通院しなくてはならないとも以前報じられた。

もはや、医学界だけに任せるのではなく、国の政策として,正面から取り組まないと
いけない大問題である。産婦人科、小児科は医者になるためには必ずやらなくては
いけない!「必須」じゃないが強制的にやらせるという荒改革がふと頭をよぎったが
産婦人科、小児科が「必須」なので仕方なくやってるんだよ!みたいに、

「イヤイヤ」

やられるのも大迷惑だし困るもんなぁ・・。
当座、金で釣るんじゃないけど、保険点数などを大きく見直して、一番多い科の
保険点数を大きく下げ、産婦人科、小児科の保険点数を大きく上げるというのは
いかがでしょう?(^-^;>邪道ですが、一番効果的な気がするのですが・・・。
あ、でも、出産は保険がきかないんだった・・・_| ̄|○