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安楽死

今日は非常に重い話題を・・・(^-^;

富山県・射水市民病院の人工呼吸器取り外し問題でクローズアップされた

「安楽死」

双方の言い分が違っていたと思いきや、3/28に問題の男性患者の家族が

「同意していた」

と発表するなど、「良い先生」と評判だった所をみると、あくまでも想像だが
電話などで心ない市民からの圧力や、病院や市からなんかが色々とあった
ような気がする。まあ、その事については当事者しかわからない事なので
警察にまかせて、やはり気になるのが「安楽死」・・。
1995年の横浜地裁・松浦裁判長の判決によると、

<安楽死を合法と認める4つの要件>
1)耐え難い肉体的苦痛で苦しんでいる
2)死期が迫っている
3)苦痛を除去する方法がない
4)患者から明確な意思表示がある

と判断された。そうは言うものの、自分がもしその「安楽死」を求めている
本人だとしたら個人的には4つの要件を満たす

「ここまでは生きなくちゃいけないのか?」

とも思う。で、話は変わるが、先日といってもずいぶん前だが(笑)、近所にできた
「介護付有料老人ホーム」のチラシが新聞に入っていた。ふと、何気なく料金を見てみると、

●重度介護居室の入居一時金→2950万円
●毎月の管理費→5万7750円
●毎月の食費→6万5100円
●毎月の介護保険対象外の介護費用→8万9250円

と毎月だけで合計21万2100円なり・・。また、

●軽度介護居室の入居一時金→3380万円
●毎月の管理費→5万2500円、
●毎月の食費→6万5100円
●毎月の介護保険対象外の介護費用→8万9250円。

と、「軽度」でも毎月だけで合計20万6850円なり・・・。
こりゃ、ダメだ。そんなにまでして生きるのがイヤになる。毎月、こんなお金は
払えないだろうし、そもそも入居一時金が普通は払えないだろう・・。
そりゃ、自分一人なら家でも売ってなんとかなるかもしれないが、夫婦二人で
という事になったら「入居一時金」だけでも6000万円ちょっととなる。
結局の所、老人ホーム入るのに子供に頼らず生きてゆくのは難しい・・。
もちろん、もっと安いところはあるのは知っている。しかし、そこに入るには
また「コネ」やら「抽選」やらが必要でこれまた難しいだろうと予想する。
今後の自分の娘の時代は社会保険額も高くなりとてもじゃないが自分たちが
生きてゆくのが精一杯のはずだ。こうして考えていると「安楽死」以上に
矛盾を感じる事がある・・。今、世の中には

「生きる権利」

しか存在しない。「命を粗末にするな」とでも言わんばかりに「死の話」はタブー
だったりする。でも、あえて言いたい。私的には自分が老人になるまでに

「死ぬ権利」

が欲しい。現在は先に書いたように「生きる権利」しかないので、生き続けなくては
いけない。死ぬには後ろめたさの中でチョイスをしなくてはいけないため、
方法論としては

「自殺」

しかない。しかし「自殺」は残された者に負担をかけてしまう。
電車に飛び込めば、残された者への多額の損害賠償と乗客の皆様に申し訳ない。
じゃあ、海や川に飛び込むか?残された者への捜索隊の多額の請求&労力を
かけてします。じゃあ、ビルから飛び降りる?雪山?樹海?どれも迷惑が
かかってしまう。これでは死ぬ者も残された者も不幸になってしまう。
そうではなく、今を楽しく生きるために、この先の若い世代のために

「死ぬ権利」が必要ではないか?

という事だ。
例えば、「死ぬ権利」の公的な証書を事前に作成し、70歳に「死ぬ権利」を
行使するとしよう。恐らく今、薬で眠るように死んでゆける薬があるはずだ。
きちんと病院にその証書を提出し、安らかに死なせて頂く・・。
きっと直前になったら死ぬのが怖くなる人もいるだろう・・。
もしかしたらこんな事を言っている自分も、いざとなったら怖くて仕方がない
のかもしれない・・。
でも、そうしたら今までのように「生きる権利」を行使すれば良いだけの話だ。
70歳で死ぬ事が決まれば、葬式でなく、生前葬でみんなに会う事ができるかも
しれない。また、全国に友人がいるのなら1年かけて会うために旅に出ても良い。
遺産相続もきちんと終えるも良し。財産を使い果たすも良し・・・。
もう、死ぬ日が決まっているのだからお金は存分に使い切って良いのだ。
今は「生きる権利」しかないから、いつ死ぬかわからないという事で、お金を
残さなければいけなかったのが「死ぬ権利」があれば、なんと逆の発想になる。
また病気ならば、ベッドから自力で動けなくなったらとか、医療費が100万を
超えたらとか、ガンの末期になったらとか、障害がレベルいくつかになったら
とか細かく区分けしている生命保険の約款などがあるんだから、その辺を参考に
「レベル」を作り上げれば良い。そして、よく医者なり家族なりと話し合って
証書を作り込んでおけば良い。
この先、若い世代は老人4〜5人を若い人1人で面倒を見ると言われている。
私たち1人が「死ぬ権利」を行使すれば、家族も楽になり、若い人達の健康保険
負担や年金の負担も大きく減らす事ができるのだ。
もちろん、生きたくても生きられない人達の事をどう考えている!という方も
いるでしょう。でもそれはそれで考えて頂き、それを「死ぬ権利」の所へ持って
こられてもそれは論議のすり替えである。
さらに、「残された人の感情」も大切な事です。だから、きちんと話し合い、
思い残す事なくやり終え

「じゃ、みんな色々とありがとう!今旅立ちます!」

とこの世に「生」を受けるのは自分の意志ではない。だからこそ、せめて自分の
意志のもと、自由に堂々と旅立つことが出来る「死ぬ権利」・・。

「必要だと思いませんか?」

自分の満足のいく人生のためにも、この先の若い世代のためにも・・。