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一番幸せな道を選んだと思いたい

電通での激務(?)で自殺したと思われる
高橋まつりさん・・。
自分はこうした事務系のサラリーマンに
なった事がないのでよくわかりませんが、
色々なお客様を施術するにあたっては、
しっかりと休まれている会社が多く、仕事と
いうよりも、何となく家庭の事でお疲れの方
が多いなぁ・・というのを実感しますが、
高橋さんのように追い込まれているような
お客様とは出会った事が無いのが正直な所・・。
なので、一度は「自殺したい」と考えた事が
ある人間として、ちょっと書こうかな・・と。

こうしたケースの場合、よく耳にするのが、

「死ぬくらいなら辞めればいいのに」

って言葉・・。
何言ってんだよ・・って感じ・・。
「自殺したい」と思っている人間は辞められ
ないんだよ・・。
もっと言うなら、辞められるくらいなら
死なねえよ!って話。

東大に入って、母子家庭で

「お母さんを楽にしてあげたい」

というくらいに親孝行をしようと頑張って
いた母親想いだった事もふまえれば、
辞めた後のシミレーションはすでにしていた
はずで、辞めた時に想像できる

「母親もこらえ性がないから離婚して、娘さんも1年ももたずに仕事辞めて、こらえ性がないのは一緒ね(笑)」
「東大出たからプライド高くて1年ももたずにやめたみたいよ(笑)」
「東大出て無職だって(笑)」
「うちの娘、電通に入ったって自慢してたけどもう辞めちゃったみたいよ(笑)」
「頑張って立派な電通に入ってもやめちゃぁねぇ~(笑)」

みたいな想像しうる「針のムシロ」の中、
東大で電通という部分だけみても、恐らくは
エリートコースで挫折も無かった可能性も
ある事をふまえれば、想像できる母親に
かける迷惑や友人の対応、自分の今後の
絶望的な不安の方がキツいんだよ・・。

また、鬱病の人間が「がんばれ!」って
言われるのが一番ツラいのと一緒で、
死のうとしている人間に

「自分を殺しちゃだめだよ」
「死んじゃダメだよ」

というこの言葉一番辛いんだよね・・(^-^;
だって、

「じゃ、生きてて、この先、どんなバラ色のような幸せがあるの?」

そう言われて「幸せ」の基準も違い、感じ方
も違う人間に「針のムシロ」を取り払って、
的確に「その人の幸せ」を教えてあげる、
もしくは解答できる人間はいるだろうか?

でもね、今、高橋さんと話せるとしたら、
やはり「ここからとっとと逃げて、生きて
いた方がいいよ」と言うかな・・(^-^;

報道によると、平成27年12月、クリスマス
の早朝に、

「仕事も人生も、とてもつらい。今までありがとう」

というメールが、静岡県にいらっしゃる
母・幸美さんに届き、そのメールを読んだ
お母様は、急いで電話して

「死んではだめよ」

と元気付けたが、その数時間後、高橋さんは
寮から飛び降り命を絶った・・とあったが、
もしかしたら、お母様の「死んじゃだめだよ」
が一番辛かったかもしれない・・(^-^;

ある意味、今の時代はTwitterを含めた
SNSという「外への発信方法」があるから、
多少なりとも電通のそうした状況の事を
表に出せて、自分の気持ちを知ってもらえて
いたからギリギリまで死なないで済んだだけ
で、「死」を選んだ時は、彼女は一番苦しい
自分から解放される、その時にできうる
一番幸せな道を選んだんじゃないのかな・・。

・・と、えらそうに書いたけど、その気持ち
の部分も含めて、本当の事は高橋さんにしか
わからない事なんだけれども・・(-_-;)
幸せな道を選んだと想像しつつ、哀悼の意を
捧げます・・ <(_ _)>