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タクシー業界を守る規制の前に、やるだけの事をやったのか?

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タクシー減車法案を提出 自公民3党
(産経新聞・2013.10.30)
 自民、公明、民主の3党は30日、タクシーの過当競争是正に向け、都市部で事業者に台数減らしを事実上義務付けるタクシー事業適正化・活性化特別 措置法改正案を衆院に提出。提出者の一人となった自民党の金子一義元国土交通相は「行き過ぎた規制緩和を是正する法案だ。今国会中に成立させたい」と記者団に述べた。
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今現在、上記のような規制を入れなくては
ならないほど、疲弊しているらしいタクシー
業界が「たいへんだ!」とおっしゃっている
状態の時ですら、「返事もしない運転手」、
「不愛想な運転手」、ターミナルでお気に入り
のタクシー会社があるから、そこへ乗りたい
と言えば「それはできない!その車の順番
まで待て!」と指定したタクシー会社の車を
指定して乗れないというくだらない暗黙の
タクシールールがあったりする・・。

端から見てもまだこんな状態に感じる、こんな
業界を守ったら、バブルを知っている人間は
甦るのではないだろうか?

無愛想、乱暴な口調、運転手の気分によっては
乗車拒否が当たり前、乗せてもらっても

「近いなら降りて!」

自分がその時代は若造だったのもあって、
こんなの当たり前だったもんな・・。

結局は、東京の大手タクシー会社四社(大和
自動車・日本交通・帝都自動車・国際自動車)
は、太平洋戦争中、軍部の用達に便利なように
東京のタクシーは四社に統合させられそれぞれ
の会社の頭文字に【大日本帝国】を分散された
と言わている訳だが、この【大日本帝国】が、
甦る事になる訳だ・・。

先日カンブリア宮殿でやっていた、駅前で
客待ちをしないタクシー会社が大人気だと
いう長野県のタクシー【中央タクシー】・・。

「長野の駅前の客待ちタクシーには、中央
 タクシーはありません。90%が予約の客で
 もう当日は決まってしまうからです」

迎車料金の廃止、全車両禁煙なども実施の他、
中央タクシーのドライバーは経験者を雇わず、
ずぶの素人だけを雇い、さらに接客マニュアル
は存在しない故、自分たちでお客様が喜ぶ事は
何なのか?サービスは運転手自らが自主的に
考え、行なっているのだそうだ・・。

「お客様をただA地点からB地点にお乗せするだけ
 でなく、地域を楽しくするお手伝いなんです。」

だから、親切すぎるほど親切で、ドアサービス
はもちろんの事、高齢者には乗り降りの際に、
サッと手を貸し、さりげなく買い物袋を運び、
雨の日にはお客様が濡れないようにと傘を差す。
そして、300メートルという超近距離でも、
喜んで運行するそうだ・・。

どうだ?都会のタクシーは、お客様目線で、
何かをやろうとしているのか?中央タクシーに
できて都市のタクシーが出来ないのはなぜだ?
新規参入を拒み、【大日本帝国】を甦らせる・・。
それではダメな事は長野の【中央タクシー】が
きちんと証明している・・。