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安倍首相TPP交渉参加を表明

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国家百年の計」首相がTPP交渉参加を表明
(2013年3月15日・読売新聞)
 安倍首相は15日、首相官邸で記者会見し、環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加を正式に表明した。
 TPPを「アジア・太平洋の未来の繁栄を約束する枠組み」と位置づけ、交渉参加を「国家百年の計」と説明した。日本は参加国の同意を得たうえで、 7月にも協議に加わる見通しだ。コメなど農産品を関税撤廃の例外扱いとできるかが今後の焦点となる。政府は同日、TPP参加で実質国内総生産(GDP)は 3・2兆円押し上げられるとの試算を公表した。
 首相は記者会見で、TPPについて、「日本の国益になるだけではなく、世界に繁栄をもたらす」と指摘した上で、「すべての関税を撤廃した場合で も、我が国経済全体としてはプラス効果が見込まれる」と述べた。さらに、「日米が新しい経済圏を作り、自由や民主主義などを共有する国々が加わることは、 日本の安全保障やアジア太平洋地域の安定に大きく寄与する」とし、安全保障面での意義も強調した。
 交渉参加のタイミングについては、「今がラストチャンスだ。この機会を逃すと世界のルール作りから取り残される」と述べた。参加11か国ですでに 合意したルールがあるとされる点については、「ひっくり返すことは難しいのは事実だ」としつつ、「世界第3位の経済大国としてルール作りをリードしていく ことができる」と説明した。
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日本のTPP参加が決定した・・。
とは言え、すでに日本はどのくらい遅れているのか?
TPP交渉の第16回交渉会合が3月13日に終了した。
次のTPP交渉の第17回会合は5月15日~24日に
ペルーのリマで開催されるのだが、現在参加表明
しても、実はTPP交渉に参加するには11か国の
承認が必要で、アメリカが日本の参加に迅速に
賛成したとしても議会の承認手続きに最低でも
90日かかるそうで、この第17回会合にも日本は
参加できない・・(-_-;)

ただ、当初、あと9月の第18回会合で最終、11月の
APEC首脳会議にTPP交渉合意の予定であったが、
現在、やる予定でなかった7月に臨時で会合が
行われる可能性になっているため、この会合に
参加したい日本は急いでいた・・。

ただしそれが行われたとしても11月のAPEC首脳会議
にTPP交渉合意の予定までに最高で2回の会合にしか
出席できないそうだ・・。

さあ、そんな【たった2回の交渉参加】でどんな交渉を
してくるのか?(笑)
そこだけをみると、どう考えても、負け戦な気がする
そんなTPP交渉だが、日本という経済大国が入る事に
より、合意は大幅に遅れる・・とも言われている・・。
要は、とにかく参加してみなければ何もわからない
訳だ・・(笑)
個人的に危惧する事は以前に、

【TPP参加の是非を考えてみる】

で書いている・・。
この危惧が危惧だけで終わってくれれば良いんだけどな・・(笑)
いずれにしても、参加する以上は、守るのではなく、攻めて
ひとつでも多くの国益を勝ち取って頂きたい・・。
もうそれだけを願うばかりである・・。