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小さな世界の中でも逃げ場がない状況【前編】

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大阪・高2自殺:教諭「体罰8~10回」 市教委に説明、遺族と食い違い
(毎日新聞・2013年01月11日)

 大阪市立桜宮(さくらのみや)高校(同市都島区)2年の男子生徒(17)が、所属するバスケットボール部顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、この日の体罰10+件について顧問が市教委に、生徒の頬と頭を計8~10回たたいた、と説明していることが分かった。生徒の両親は「30~40回と息子から聞いた」と証言し、大きく食い違っている。しかし、市教委や高校は当初の会見で「数回」などと過少に説明しており、対応のずさんさが明らかになった。市教委は顧問から再聴取する。【原田啓之】
 市教委によると、自殺5日後の先月28日に顧問から状況を聞いた。顧問は、同18日の練習試合では「平手で生徒の頬を2、3回たたき、側頭部もたたいた」と、同22日の練習試合では「頬を4、5回平手で、頭を4、5回指先でたたいた」と説明したという。
 これに対し、生徒の両親は取材に対し、「18日は10回くらい殴られたと本人から聞いた。22日は30~40回と言っている」と証言。18日に生徒が帰宅した際、口の周りに血がついており、23日に自殺した際も頬が腫れ、口が切れていたという。
 しかし、市教委や佐藤芳弘校長は今月8日の会見で「顔を数回たたかれた」「指先が当たる感じ」と体罰が軽微だったかのような説明に終始。生徒の両親から「30~40回」と指摘されていたのに、会見で説明しなかった。
 また、生徒への体罰の頻度について、顧問は聴取に18、22の両日だけだと話した。しかし市教委は、部員アンケートの結果などから「かなりの頻度だった」とみており、改めて話を聞く。
 聴取の際に顧問は、体罰10+件の理由を「選手の気持ちを発奮させるため」「気合を入れていた」と説明。「周囲の目を考えることもあったが、体罰10+件をふるっているときは考えられなかった」と冷静さを失っていたことも告白した。強豪校の監督として「プレッシャーがあった」「(生徒に)厳しすぎた」と漏らしたという。

 ◇バレー部でも体罰 保護者会で事実を隠す
 桜宮高校で、バレーボール部顧問の男性教諭(35)も昨年11月に部員に体罰をしていたことが分かった。市教委が10日発表した。バレー部の顧問は一昨年秋に体罰で停職処分を受け、昨年春に指導に復帰していた。佐藤芳弘校長は事実を把握しながら市教委に報告せず、自殺を受けた9日の保護者説明会でも公表しなかった。学校ぐるみでの隠蔽(いんぺい)が明らかになり、佐藤校長は「(昨年11月に)もっと本格的に調査していれば、今回のこと(自殺)に結びつかなかったことは考えられる」と謝罪した。
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自分は部活としてスポーツを中学、高校と
やってきた人間としては、強くなるためには、
あるレベルまでは【体罰】は容認・・と
いうのが本音だ・・。
とは言え、こんなに凄い【体罰】?本当に?
という事で調べてみると、この大阪市立桜宮
高校というのは【普通科】の他に【体育科】
があるというスポーツにある意味

【重き】

を置いている学校である事から、結果、
スポーツの強豪高校・・という形のようだ・・。
となると、申し訳ないがやはり強くなる為
には常につきまとう【体罰】・・。

だから学校の保護者説明会でも、
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高2自殺 厳しい意見の一方、擁護する声も
(2013年01月10日)

 先月、大阪市立桜宮高校バスケットボール部のキャプテンだった2年の男子生徒(17)が、顧問の男性教諭に体罰を受けた翌日に自殺した問題で、9日夜、保護者説明会が行われた。部活動での指導について、保護者から、疑問や要望など厳しい意見が次々と上がるなど、学校側の対応に不満の声が多くを占める中、擁護する声もあった。
 保護者「僕も卒業生。正直、僕らの頃はもっと厳しかった。先生だけの責任じゃなくて、親の責任だと思う。友達を作ることも大事ですし、そういう友達がいたら、手を差し伸べるように言ってやるのも親の役目。先生はこれからも大変だと思いますけど、頑張ってください。僕は応援します」
 学校側「謝罪するしかありません。今度こそしっかりとやっていきたいと思います」
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とまぁ、精神的にも肉体的にも耐えて強くなり、
その環境下から一皮も二皮もむく事ができて
個々に強くなれた卒業生にしてみれば、
こうした気持ちの側面を持つのも事実・・。

こうした先生は大して指導方法は変わって
いないのと、18年も市立(公立)に居続けて
いられるというのは学校も手放したくなかった
先生だったのだと思う・・。
その十数年の中でこの教諭の【体罰】を含んだ
指導方針で死んだ生徒はいなかった訳ですし、
校長先生の時代のスポーツは立場上公言は
できないだろうが、恐らく【体罰】全盛の
時代で、やはりスポーツが強くなる為には
多かれ少なかれ【体罰】的な指導は必要・・
という奥底の認識はあったはず・・。

ただ、ここで応援しますと述べた保護者は、
仮に自分の子供が同じ目にあったら同じ言葉を
吐けるのか?というと、自分の子供が死んで
他の保護者から親の責任!と罵られる事に
耐えられるだろうか?
やはり当事者と第三者は大きく違う・・。

自分も校長先生の時代よりは軽くなったとは
思うが、【体罰】全盛の時代に育っている・・。
とは言え、この記事の両親の言葉がそのままなら、

【30~40回ぶたれ、腫れ、口が切れる】

というのはかなり常識を逸脱している・・。
自分もさすがにそれだけの回数ぶたれ腫れ上がり、
口が切れるという状況下は経験はない・・(-_-;)


とはいえ、自分も知らなかったが、昭和22年制定の
学校教育法(昭和22年法律第26号)の第11条で、

【校長及び教員は、教育上必要があると認める
 ときは、文部科学大臣の定めるとこ ろにより、
 学生、生徒及び児童に懲戒を加えることが
 できる。ただし、体罰を加えることはできない。】

と定められているそうで、自分が学生の時も、
完全に校長および教員が懲戒として体罰を加える
ことはできなかった・・。
でも、普通に黒板消しやチョークやサンダル、靴
は飛んで来たし、数学の定規や指し棒や出席簿で
頭をバン!とやられるのは日常茶飯事だったのは
どういう事だ?

そうは言うものの、自分は部活において、顧問や
監督から【体罰】にせよ、何かされるのは【指導】
という考え方なので全然辛くはない・・。
実際に指導者からの【体罰】は中学の頃にちょっと
あったが、それはミスの時くらいであり、自分的
にも納得だったので、逆に気合いが入る部分で
あったりもしたから、当時も今も恨みはこれっぽっち
も無い・・。

ただそれ以外の所がひどかった・・。

【後編】に続く・・!