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キラキラネームの恐ろしさ・・

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キラキラネームに賛否「個性的な子へ」「読めないのは問題」
(8月10日・産経新聞)
 亜人夢(あとむ)、瑠美衣(るびい)、羅偉我(らいが)…。名付け相談に実際に寄せられた名前候補の数々だ。こういったアニメのキャラクターのような名 前の子供が増えているという。「キラキラネーム」と呼んで肯定的にとらえる人がいる一方で、不快に感じて「DQN(ドキュン)ネーム」と呼ぶ人も。このよ うな名付けの傾向について、命名研究家の牧野恭仁雄さんと、京都文教大の小林康正教授に見解を聞いた。

 ■「個性的な子への願い反映」小林康正氏

 ○90年代から増加

 --なぜ近年、奇抜な名前の子供が増えているのか

 「さまざまな要因が複合しているが、最も重要なのは“個性ある子に育ってほしい”という個性化願望だろう。常識外れの名前自体は昔から一定数存在してい たが、流行から外れず、しかも人と違って個性的という名前をうまく付けるのは難しい。それが1990年代半ば以降、名付けへの情報産業の参入で初めて可能 になった」

 --具体的には?

 「90年代に登場した『たまごクラブ』などの妊婦向け雑誌は、膨大な新生児名を集積し、データベース化して提供した。難読のものも少なからず含まれる人 気名を多数参照し、そこからさらに少しずらすことで、個性的な名付けが容易に実現できるようになったが、難読化も進行することになった」

 --親の自己満足や教養欠落の露呈として批判も多い

 「奇抜な名前は親の社会階層の低さと関連していると言われるが、学問的に証明された説とは言い難い。何をもって“DQN(ドキュン)ネーム”とするかの 基準もない。批判にも一定の意味はあるが、どういう名前にすればいいかの建設的な提言がなく、名付けに悩む親には届きにくいだろう」

 --読めない名前は不便で、いじめなどの不利益を招くのでは?

 「今後そうした名前が多数派になれば、不利益を被ることも少なくなっていく。社会生活上もっぱら使われるのは姓であり、名前の重要性は高くない。逆に覚 えてもらいやすいなどのメリットもある。そもそも大正から昭和後期という過去半世紀あまりが、読みやすい名前が非常に多かった例外的な時代だったので、他 人の名前は読めるのが当たり前だとみな思い込んでいただけだ。日本史をさかのぼってみると、そうした時代は一般的ではない。今は過渡期だ」

 --昔から難読名がある

 「例えば、武士の実名(じつみょう)は変わった読ませ方が多く、江戸中期の国学者、本居宣長も『最近は読めない名前が多くて困る』と著書に書いているほどだ。漢字一字に多くの読ませ方があるという日本語の表記システム上、読めない名前は必然的に出てくる」

 ○背景に子育ての変容

 --公共性の観点で批判もある

 「今の子作り・子育ては地域や社会という公共の干渉から離れ、父母だけのものとなっている。公共空間ではなく親子の親密空間のために子供の名前があるの だから、親にとってキラキラと輝くような名前でないと、子育てが楽しくなくなってしまう。そうした子育ての変容を考えずに、公共空間を意識していない名付 けだと親を批判するのは、あまり有意義とは思えない」(磨井慎吾)

 ■「読めないことに問題ある」牧野恭仁雄氏

 ●不利益生じる

 --子供に名前を付ける上で大切なことは何か

 「第一に『こう呼びたい』という親の正直な気持ちを表現していること。第二に、その子が喜んで使えて、周囲の人に迷惑にならないということ。名前は珍し かったり、奇抜だったりするからいけないのではない。読めないなど欠陥がある名前が問題なのだ。私の名前の『恭仁雄』は、初対面の人に『くにお』と読んで もらったことはない。これは非常につらいことで、先日も旅館に電話で予約をした際、私の名前の漢字を伝えるのに15分もかかってしまった。『恭』の字を伝 えるのが難しく毎回苦労する。私に対応してくれる人にも迷惑をかけてしまうことになる」

 --どういう名前は好ましくないか

 「まず男女の区別がつかない名前は良くない。漢字の読み方が正しくないのは重大な欠陥だ。例えば、事件や事故に巻き込まれた時などに個人を特定するのに時間がかかり、とんでもない不利益が生じる懸念がある」

 ●名前は公共財

 --個性を表現するため変わった名前を付けるという人もいる

 「名前は漢字を使って付ける。漢字は長い歴史のある、そしてこれからも長く使われる、日本人にとっての公共財だ。公共財を使う以上はルールを守るのは当 然だ。名付け相談の際に『その漢字の読み方は間違っていますよ』と指摘すると『私はそう読ませます』という人がいる。文字の読み方を個人が変えていいと考 えるのは不遜で傲慢なことだ。ルールを守らないのが個性だと勘違いしている人がいるが、そういう思いが親から子に伝わってしまったら大変だ」

 --ユニークな名前が花盛りだ

 「自分の子供をおもちゃにしているとしか思えないような乱暴な名付けが増えている。学校の中で自分の名前が呼ばれるのを嫌う子供は少なくないと聞いてい る。その子が大人になったとき、厳粛な席で名前を呼ばれることで失笑を買ったりしたら、精神的に傷つくことになるだろう。変わった名前を付けることは個性 を重視する新しい風潮だと思い、自分の子供にも、と考える人が多いようだが、無抵抗な赤ちゃんに問題のある名前を付けるのは残酷なことだ」

 --いつごろから増えたのか

 「平成になってからぽつぽつ出始めて、ここ10年で爆発的に増加した。間違った読み方の名前や暴走族の落書きのような名前に対し多くの人が不快や迷惑を 感じる。親が知的でないという印象を与えることにもつながり、社会で生きていく上で大きな障害になりかねない。子供の将来を考えて名付けをしてほしい」 (櫛田寿宏)
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これ・・以前に書いていたのだがUPを忘れていた・・(^-^;

誰でも、結婚をして子供が生まれ、もちろん、
家庭環境によっては、祖父や祖母が名付けて
しまう場合もあるだろうが、普通の環境下では
親として最初に子供にプレゼントするのが
【名前】である・・。

記事はさておき、自分も例外無く親となり
子供に【名前】をプレゼントしているが、
これが大変な作業なのだ・・。
まず、世の中の殺人者や事件になった人の
名前を避ける・・。
次に、友人や親戚、知り合いの名前を避ける・・。
次に、以前に交際していた彼女や彼氏の名前は
思い出したり、後にバレたら、いらぬ災いの
元になるので避ける・・(笑)
・・と、実は【普通の名前】がほとんど消えて
しまうのだ・・(-_-;)

ここで出てくるのが少し読み方を工夫する方法・・。
うちなどはこの方法をとっている・・。
ただ、これが行き過ぎると、記事のような状態が
出来上がってしまい、それなら何かのキャラに
リンクさせてしまおう・・という発想になるのも
わからなくもない・・(笑)
でも、夫婦も【名前】を付ける時には、どうしても
若い時だから記事のようなリスクをあらかじめ
想定しているか?といわれればなかなか難しいかも
しれない・・(笑)
でも確かに、飛行機の墜落などでも墜落してまもなく
は発表される名前はカタカナだったりしますから、
確かに身元の照合は遅れるでしょうね・・(^-^;
そう考えれば深刻な問題になっていると感じる・・。

さらに、下記のような事も水面下では起っている・・。
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大手企業役員 「正直キラキラネームの学生の採用ためらう」
(週刊ポスト2012年7月6日号)
 当て字や変わった読み方で、マンガのキャラクターのような個性的な名前の子供が増えている。いつからか、そうした名前は「キラキラネーム」と呼ばれるようになった。が、親が特別な期待を込めて付けた名前が、もしかしたら将来、裏目に出てしまうかもしれない。大手都市銀行の人事担当者は明かす。
「3年ほど前、子会社のキラキラネーム系の男性新入社員が入社半年ほどで出社しなくなった。間もなくその親が会社に乗り込んできて、『上司のいじめ のせいで子供が出社拒否になった』とまくし立て、会社に補償まで求めたのです。だが、人事が調べても上司に落ち度はなく、男性社員の被害妄想だっただけで した。
 その一件以来、人事ではエントリーシートや面接の際に、キラキラネームの人にはどうしても厳しくなってしまう。試験結果が同程度なら、やはり一般的な名前を優先して採用する。前例があるのに人事は何を考えてんだ、と責められる可能性があるからです」
 なんと、キラキラネームの学生は就職活動で不利だというのだ。一部の極端な例だけで決めつけることには問題があるが、このように採用試験の際にキ ラキラネームを気にするようになった企業は少なくない。ある大手メーカー役員は、「いいにくいことだが」と前置きし、「そういう名前を付ける親御さんの “常識”はどうしても本人に影響してしまうからね」と語った。
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これは非常に理解できる・・(笑)
自分も会社の人事での責任者なら、同じ事を考え
ちゃうよね・・よって、確かにキラキラネームの
学生は就職活動で不利だろうなぁ・・と思う・・。
でもそれは表面に出てこない・・。
人はどんな人でも第一印象で決まってしまう・・。
その後、交流をする事でその印象は変わってゆくが、
それはあくまでも下がった印象が普通のラインに戻った
だけで、やはり第一印象が悪い人は損をしている・・。
それと同時にすでに名前でも同じ現象が起っている訳だ・・。
親の責任はさらに重くなっている・・。