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TPP参加の是非を考えてみる【第2話】

【第1話】からの続きぃぃぃ・・

【TPP】はまず、日本が交渉に参加したとして、
【9カ国+日本】となり合計10カ国となる・・。
この国達を【GDP(国内総生産)】別に比較してゆく
(WDI 2010による)と、

【GDP(国内総生産)比率】
1位 アメリカ 69.7% 
2位 日本 21.8% 
3位 オーストラリア 4.3% 
残りの7カ国全部で 4.2%
 

となるそうだ。
2006年のシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランド
の4ヵ国で【小国の貿易を促進させる】事の目的だった時
ならば良いが、こんな【GDP】が巨大なアメリカが参入した
時点で、アメリカの言う【小国の貿易を促進させる】・・
【アジアの成長を取り込む】・・などというのは詭弁である
事がわかる・・。

なぜなら、昨年11月13日の横浜で行われた【APEC】での
オバマ大統領の演説で「今週アジアを訪れた理由の大きな
部分だ。この地域で、輸出を増やすことに米国は大きな機会
を見いだしている」と、アメリカが今後5年間で輸出を2倍に
する【国家輸出倍増戦略】を進めていることを説明し、
「今後は、どの国も、米国への輸出が繁栄への道だと、思う
べきではない」、「アメリカにとって、これは雇用(創出)
戦略だ」とまで断言している
・・。
そう・・中国や日本などの輸出国に、【内需拡大】に注力
するよう強く促しているのだ・・。

おわかりだろうか?アメリカは国内向けとはいえ、

【お前らアジアからの輸入はさせないよ!でもアメリカ
 からの輸出は倍増させる!だから輸出でアメリカに
 頼ろうなんて考えてんじゃねえぞ!わかったか!
 アジアの貧乏国ども!】

と発言して帰ったのだ。
だって、仮に【小国の貿易を促進させる】という理想論
だったら、別にアメリカは日本を【TPP】など誘う必要性
はない・・全部で【GDP】4.2%しかない7カ国を【GDP】
69.7%の巨大国アメリカ様が救ってあげれば良い・・(゚-゚)b
でも、それではアメリカは何も儲からない・・。
だって、そんな【GDP】の低い国々が、アメリカの高い
工業製品など必要ないし、アメリカの高額な保険会社も
必要なければ、アメリカの高額な薬も必要ない。
そもそも農作物は抱負にある国々ですから、アメリカの
農作物もいらなければ、アメリカ人の高額な労働者も
いらない・・。
こんな貧しい国々でアメリカの【輸出倍増戦略】
【雇用創出】などできる訳がないのだ・・。

さらに、その裏付けとして【内需】の割合で計算し直すと、

【内需(日本が輸出出来そうな場所)比率】
1位 アメリカ 73%
2位 日本 23%
3位 オーストラリア 3.7%
その他の7カ国全部で0.1%

となるそうです。
あれれ?【TPP】に参加して、輸出を伸ばすんですよね??
どうやったら7カ国合計で内需0.1%の国々を相手にして
輸出が伸びるのでしょうか?
(笑)
アメリカだって、こんな国々を相手にしたって、輸出
倍増計画が実現しない事などわかっているんですよ・・。

さあ、こうなると、アメリカの狙いは完全に見えてくる・・。
そのアメリカの狙いだが、ひとまず当面は【TPP】反対論者
の言っている、参加国中【GDP】&【内需】が第2位の日本
である・・。
日本ならば、アメリカの高い工業製品、保険会社、高い薬、
安全対策の改正を含んだあらゆる農作物、高額な労働者の
雇用、公共事業へ参入、IDS訴訟・・と全て実現できる土俵
がある・・そう・・巨大な場所に引きずり出し他国を
味方に付けての【日米交渉】なのだ・・。
だから強烈に「参加せよ!」と圧力をかけてきている
訳だ・・。

なぜ、巨大な市場へ引きずり出さなくてはいけないのか?
それを読み解くには、今までのアメリカの日本への狂った
ような数々の要求をみればわかってくる・・。
だが、今までアメリカは、ずっと日本に色々な要求を突き
付けているが、日本はなかなかそれを飲まない・・(笑)
まあ、こういう時の日本ののらりくらりと決断が出来ない
優柔不断な部分は大変メリットになるのだが・・(爆)●〜*
でもそんなところにアメリカはイライラしていたり
する訳だ・・(笑)

日本がのらりくらりと優柔不断にかわしている内容とは
どんなものか?それは【第3話】に続くぅぅぅ・・!