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本当に無駄にしてしまうかは・・

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厚生労働省は6月28日、ノバルティス社(スイス)
と輸入契約を結んだ新型インフルエンザ用ワクチン
2500万回分のうち、未納入の約838万回分
(約107億円)を解約することで同社と合意した。
ただし既に製品化されているため、違約金約95億円
を同社に支払う。使われる見込みがなく、余剰と
なった輸入ワクチンへの支出額は、英グラクソ・
スミスクライン社(GSK)製と合わせ約853億円と
なる。ノバルティス社製ワクチンは、約1660万回分
(約214億円)が納入済みだが、実際に使われたのは
2465回分。すべて30日までに使用期限を迎えるため、
同省は廃棄を決める一方、未納入の分について解約
交渉を進めていた。輸入ワクチンをめぐっては、
GSKとも交渉したが、5032万回分(約547億円)
は解約できなかった。同社製ワクチンもほとんど
使用されておらず、今後需要が増す見込みも少ない
とみられることから、両社に支払った計約853億円
は結果的に「無駄」になる。 
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 う~ん・・これは無駄ではないでしょう・・(-_-;)
確かに結果だけを考えれば【無用になった(使い
道が無い)=無駄】という表現は間違ってはいない。
今回のような、いきなりやってきた【パンデミック】
のような状況下で、正確にこの先に出現する患者の
数を把握し、且つ、無駄にならないほどの備蓄を
計算し、さらに諸外国の製薬メーカーが日本に
届けてくれるまでの事を吟味しながら無駄が出ない
数を計算するなんて、不可能である・・。
現実、その製薬会社に次にまた何かあった時に
無理言う事を考えたら、一部でも回収できただけ
でも御の字としないといけないでしょう・・。
 当時ワクチンが少なかったにせよ、あった事に
より、何人もの人がインフルエンザから防がれた
場面もきっとかなりあったのでしょうから、
下らない飛行場やダムを作る事を考えれば、
国民を守る為の保険料だったと考えれば個人的には
無駄だったとは思わない。
 あれだけマスコミに騒ぎ立てられ、国民に
「まだか!まだか!早くしろ!」と言われていた
一年前を考えれば仕方の無い事である。

 それよりも、自分も忘れていましたが、厚労省・・
中でも検疫作業の方々、医療関係の方々、それ
以外の新型インフルエンザ拡大防止に努めて
下さった方々・・本当にありがとうございました
&お疲れ様でした。

 そして、こうした事を【本当の無駄】にして
しまうか?は今後の日本政府の対応にかかってくる。
例えば、どうしてワクチンをこんなにも海外に頼ら
なければならなかったのか?
それは行政が国内のワクチン製造能力を低下させて
いた事に起因する・・。
また、新型インフルエンザとは関係ないが、国民が
裁判などで文句ばっか言った事で、厚労省が悲しい
までに及び腰になってしまった為にワクチン政策が
世界に比べ異常に遅れている為、すでに世界で
ワクチンで防げる病気が、日本ではワクチンが認可
されていない為に防げない【ワクチン後進国】という
現状もある・・。
 そうした事もきちんと考えてもらわなくては
いけないのに、政府は選挙に忙しい・・ (-_-;)
今回の教訓が【本当の無駄】にならない為の前向き
の方向性を期待したい・・が無理っぽいなぁ・・
菅政権じゃ・・_| ̄|○