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偏った報道に光【後編】

■偏った報道に光【前編】■
https://www.hearts.jp/user-cgi-bin/diarypro/diary.cgi?no=1519

〜前編からの続きぃ〜

(以下、番組より)

宮根氏
「ちょっと行ってみましょうか・・授業中すみません・・
 あっどうも~宮根と申しますが、あっ、先生よろしく
 お願いします。」
「これ先生、テキスト?これ何?あっ、面接で恐らく
 こういう事聞かれるよと・・ What job are you
 applying for?(あなたは何の仕事がしたいですか?) 
 もう忘れたわ~英語(笑)」
「Why do you want to work on a military base?
 (何故、米軍基地内で働きたいのですか?)あっ、
 これ必ず聞かれますねぇ。聞かれると思いますよ。」
生徒
「アメリカの文化に触れながら英語使う仕事ができるのは、
 沖縄だったら基地くらいしかないかなぁと思って・・」
「給料も安定してるっていうのも聞いてるし・・」
宮根氏
「安定してるの?やっぱり?」
生徒
「ちゃんとリタイアするまで(仕事が)出来るって
 聞いてるし、女性なので妊娠とか産休も取れたり、
 就職したら多分万々歳だと思います。」
宮根氏
「家族もようやったと?」

沖縄県全体の平均月収およそ23万円だという・・。
これに対し、米軍基地で働く県民の平均月収は
およそ29万円・・エンジニアなどの専門職だと
年収1千万円を超える人もいるという・・。

宮根氏
「基地があるの嫌だなぁとかって思ったことはないですか?」
生徒
「なくはないです・・はい・・やっぱりうるさいのとかも
 あるし・・」
宮根氏
「すごい(反対)集会が沖縄で行われたじゃないですか?
 ああいうの見てるとどうですか?それは分かる?」
生徒
「はい・・自分、矛盾するんですよ。やっぱり(基地が)
 無いに越した事はないけど・・うん・・自分も生まれた
 時から基地はあるし・・」
生徒
「今後、20年先に(反対してる人が)そんなにいるのか
 なぁ?と思います(笑)どうだろう?」
宮根氏
「20年経ったら、あんな大規模な反対集会とか起きない
 だろうか?今のままで?」
生徒
「わかんないですね・・(基地が)あった時から生まれて
 いるので、これが生活の一部になってしまっているので」
宮根氏
「例えば普天間、移設されても、この辺野古ってすっごく
 きれいな海じゃない?」
生徒
「辺野古はすごい反対です!反対です!自然はやっぱり
 沖縄のすごい一番の魅力的なところなので、そこを基地
 とかで壊されるのは嫌です!自然は戻ってこないから・・」
宮根氏
「でも、じゃあじゃあ【沖縄から基地を全部なくします!】
 っていったらどう?」
生徒
「う~ん、それも嫌だ!(笑)」

その中に辺野古がある名護市に住む生徒もいた>島袋諒さん。

宮根氏
「そやけど(基地が)辺野古行くで・・下手したら・・」
島袋さん
「海汚されるのとかは、やっぱり嫌だし・・でもやっぱり
 沖縄の経済状況って支えられているのは基地があるから
 なんですよ。だから(基地が)無くなるのはちょっと
 嫌ですね・・」

自然や騒音、事件などの事を考えると、基地はいらない
とは思うが、働き口としての基地としてはなくなるのは
困るという、矛盾したものを抱えているのだ・・。

宮根氏
「おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんは
 何てゆうてるの?」
島袋さん
「あ~やっぱり、おじいとかおばあは(基地に)反対
 するんですよ・・反対っていうかやっぱり昔の人じゃ
 ないですか・・だから【ちょっと・・】みたいな気持ち
 はあると思うんですね。」
宮根氏
「じゃあ反対してて、息子が基地に就職するって言ったら
 【けしからん!やめとけ!】って言わない?」
島袋さん
「あ~言わないですね・・やっぱり自分の子供には安定
 した就職に就いて欲しいんじゃないですかね・・」
宮根氏
「という事は、もし基地に就職できたら(握手しながら)
 【よくやった!】ってゆうてくれるの?」
島袋さん「はい!言うと思いますね(笑)」
宮根氏「難しい~・・・」

そして、そのまま島袋さんの家で、ご家族に色々聞いて
みると、基地と戦ってきた世代でであろう祖母は、

「(孫の基地就職は)うん、上等と思います。」

と、近くに基地が来るのは嫌だが、孫が就職するのは
OKであるという・・また、母親も同じで

「基地は反対だけれども、そうかと言ってまた、 子供が
 就職するってなったらまたそれもいいかなぁって思う」

と述べる・・。

そう・・基地は就職先としては素晴らしい場所でも、
安全や騒音を考えると基地はいらない・・自然も破壊
して欲しくない・・これが実は沖縄の本当の現状・・。
いや、損する事はいらなくて得する事だけ欲しい・・
という沖縄という事ではなくて、人間の本質なのだ・・。

だから、名護の市長選挙も基地反対が勝った事ばかり
報道されるが、それでは基地賛成派はどれだけいたのか?
前にも書いたが、実は

■名護市長選の確定得票

当 17950 稲嶺  進(64)
  16362 島袋 吉和(63)  

とその差は1588票と非常に僅差なのである・・。
でも、マスコミは反対運動しか映し出さない・・。
基地賛成である事を基地反対のように胸を張れない
ところが大きな問題である事をもっと伝えて欲しい・・。

でも、今回のこの特集・・うれしいのは登場する若者も
母親も祖母も本当に【自然体】であるという事・・。
ホッとしたのは自分だけでしょうか?