記事一覧

心よりご冥福をお祈り致します

中川氏の死去の際のブログに

【心よりご冥福をお祈り致します・・。】

と、書こうと思ったのだが、実はこうした文言の本当の意味を
知らない事に気付き、この【心よりご冥福をお祈り致します】の、
【ご冥福】という言葉の意味をちょっと調べてみたら、
ビックリした・・(^-^;

ひとまず、仏教と浄土真宗は全く違う事を知る。
仏教では【冥】とは【冥土】の事で死者が亡くなってから
49日間さまよい生前の行いを裁かれ、次の世界を決める場所で、
死後に迷って幸福になれないかもしれないという考えから
【冥福を祈る】とは、【冥土】でのさまよいの旅を無事に終え、
良い世界に行けるようにと死後の幸福を【親族が祈る事】であり、
亡くなった人や遺族に第三者が【ご冥福をお祈りします】というのは、

【自分が祈らなければ、良い世界にたどり着けないかもしれない】

という事に等しく、実は失礼らしい・・(^-^;

別な見方もあり、【冥土】=【冥界】=【六道(ろくどう)のうち、
地獄・餓鬼(がき)・畜生の三道】=【地獄】なのだそうだ・・(^-^;
という事は、いわゆる上から目線で、

【せいぜい地獄で幸せになれよ!】

と皮肉混じりで、行く先は【地獄】だから、せめて幸せになる
ように祈ってやるよ!という事であるという見方・・。
確かに行く先が【天国】ならば幸せを祈る必要はない訳で・・(^-^;
この見方から見ても失礼という事らしい・・(^-^;

で、浄土真宗は阿弥陀如来の本願力により、念仏をいただいた
人は【即得往生】するという考え方なので、死後に迷って幸福に
なれないという事が無く、冥福(死後の幸福)を祈る必要がなく、
この見方から見ても、またまた失礼という事らしい・・(^-^;

じゃ、どうしたらいいのよ?って事ですが、

【哀悼の意を表します】

というのが、どのパターンにおいても失礼にならないそうだ。
これまた知らない人間には味方しないだけでなく、失礼な奴に
なってしまうという怖い話である・・。