記事一覧

ワクチン後進国かぁ・・(後編)

前編からの続きぃぃぃ〜(゚-゚)b

そこから約20年間・・厚労省の足取りはとてつもなく重くなった。
1994年には、予防接種法は改正、定期予防接種が

【義務】→【努力義務】

になると、学校などでの集団接種が打ち切られた。
そりゃ、ワクチンを使って何かが起こると、

【みんな厚労省が悪い!】

となれば、ワクチンの認可を厳しくせざるを得ないよな・・
さらに、打たないければ何も起こらないのだから、打たないに
越した事はない・・当たり前である・・(笑)
自分でもそうするだろう・・というより、そもそも認可しない方が、
予防接種もやらない方が何の責任も負わなくていいからね・・。

そんな中、やっと認められた【Hibワクチン】・・。
しかし、日本ではこのワクチンが足りないそうだ・・(-_-;)
このワクチン、国産ではなくフランスの【サノフィパスツール】
というメーカーで作っている日本特別仕様のためで、成分は同じ
なのだが、日本語ラベルを貼る日本用の生産ラインに限界があって、
それを急に増やす事が難しいらしい・・さらに、日本側の検定作業
などのために、製造から出荷まで10ヶ月かかるという顛末・・。
国産ワクチンメーカーを育てるどころか、どんどんと縮小して
いった市場が20年間じゃ、どのメーカーもやらないよな・・。
日本が新しいワクチンを認可しない間に、世界は新しいワクチンで
病気を大幅に減らしている・・なんて状態じゃ、世界と戦える訳
はないから他国のワクチンメーカーに頼るしかない・・。

日本では特に20〜30代の発症率の増加が顕著な【子宮頸がん】・・。
毎年約7000人が子宮頸がんと診断され、約2500人が死亡という
【子宮頸がん】を予防する【HPVワクチン】も、まだアメリカ
では2006年にすでに認可されており、セックス経験前の女性
ならなんと99%防げる、経験者でも約7割の【子宮頸がん】感染
を予防するという報告だそうだ。
このワクチンも現在、100カ国以上の国や地域で普及しているが、
日本での導入においては、承認申請中ではあるが、まだメドは
立っていないそうだ・・。
ワクチン売り上げ世界首位の【小児用肺炎球菌ワクチン】も
承認申請中ではあるが、欧米諸国では発売されている
【ロタウイルスワクチン】や【帯状疱疹ワクチン】は、
日本ではまだ承認申請も行われていない・・。

ちなみにWHO(世界保健機関)は、日本が任意接種に位置づけている
【Hibワクチン】、【小児用肺炎球菌ワクチン】、【B型肝炎ワクチン】
の定期接種化を積極奨励しているそうだ。
でも【ワクチン後進国】日本では定期接種化が見送られている・・。

もうすでに、世界からは【感染症の輸出国】とありがたくない
揶揄をされているそうで・・(-_-;)
さらには【ワクチン後進国】である事は一応は自覚しているのだろう
から、他国での導入実績を鑑みて、柔軟に迅速に導入できる機関を
アメリカのように作り、世界の基準に日本の基準を合わせる時が
来ているのではないだろうか?
しかし、柔軟に迅速に導入できる機関ができたとしても、副作用を
怖がるのか?病気を怖がるのか?それもそれらの機関ががんばった
末に決まるのではなく、裏で行われる金銭の有無や、マスコミの
さじ加減ひとつなのだとしたらとても悲しい国である・・(-_-;)