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ワクチン後進国かぁ・・(前編)

臓器移植法改正の前に、驚いた事・・今まで、全く
知らなかったのだが、日本という国はワクチンに
関しては相当なる【後進国】なのだそうだ・・。
その時には

【Hib(インフルエンザ菌b型)ワクチン】

を特集していたが、このワクチンは【細菌性髄膜炎】
という国内で年間約800人が発症する病気にかからない
ためのもの・・かかった人の3分の1は耳が聞こえなく
なったりなど重い後遺症を残すか、5%くらいの確率で
亡くなるそうだ・・。
アメリカでは1987年に承認されており、世界でも
100カ国以上で定期接種化されているのだが、世界でも
承認が厳しいとされる日本では2003年に承認申請、
2007年に承認・・とアメリカの20年も遅れての承認・・。
アジアで【Hibワクチン】が承認されていないため接種
できなかったのは日本と北朝鮮だけだという・・。

う〜〜ん。

ここだけをみると、アホか?厚労省!となるのだが、
その背景を知ると、確かに足取りは重くなる・・。

日本のワクチン行政に大きな転機を迎えるのが、
1988年に認可した

【MMRワクチン(麻疹・おたふく・風疹の新三種混合ワクチン)】

だそうで、この【MMRワクチン】を接種した幼児が、

【無菌性髄膜炎】

という副作用が相次ぎ、社会問題に発展、その中でも、
日本製のおたふくかぜワクチンがかなり劣悪だったそうで、
1993年に接種が中止された。
しかし、それも当初10万から20万人に1人と考えられていた
副作用が、数千人に1人、1200人に1人と、調査を重ねるごと
に発生率が高くなっている事実を、旧厚生省は知っていたが
やめなかった(らしい)

【MMR訴訟】

1970年〜1980年代にかけて

【予防接種を巡る集団訴訟】

も頻発し、全面的に国は敗訴した・・というように1980年代
後半からワクチン接種による副作用が社会問題になり、
多くの裁判で国が敗れ、賠償金が支払われた。
このあたりから、日本のワクチン行政が狂いはじめた・・。

しかし、ここでも、やはり世論はマスコミが作り上げる
というのを地でいくように、当時のマスコミの論調も、
ワクチンの接種により、守られている国民の方が圧倒的に
多い事よりも、数少ない副作用側からの方向性からの報道、
それに伴い増え続ける集団訴訟の件数、衛生的になってきた
事により、感染症が減少傾向にあるという方向性から、

【定期予防接種見直し】

の論調になり世論が形成されていった・・。
報道というのは、伝える方向性で正義にも悪にもなる。

後編に続くぅぅぅ〜(゚-゚)b