記事一覧

壮絶な嫌悪感

ファイル 901-1.jpg

***************
代理出産でもうけた双子の男児(3)の出生届を受理するよう東京都品川区に求め、先月23日の最高裁決定で申し立てを退けられたタレントの向井亜紀さん(42)と元プロレスラーの高田延彦さん(45)夫妻が11日、東京都内で記者会見した。
 向井さんは「海外での代理出産を日本の法律で縛ることはできない。経験者の声を聞いて、生まれた子供をどう受け入れるか早く決めてほしい」と早急な
法整備を求めた。
 高田さんは最高裁決定を「受け入れられるものではない」と批判。向井さんも「がっかりしたし怒りも覚えた。国内で代理出産が認められるには、とても時間がかかると思う」と語った。会見では、法務省から高田さんを父、代理母を母とする出生届を2週間以内に出せば双子に日本国籍を付与すると連絡を受けたことも明かした。夫妻は「代理母との契約に反する」などとして期限(11日)までに提出しなかったという。双子の生活に「今のところ大きな問題はない」が、将来的にはアメリカ移住も検討するという。実の親子関係に近い特別養子縁組については「ハードルが高く、できるかどうか分からない」と述べた。
***************
この件の関しては、2007年3月30日(金曜日)
https://www.hearts.jp/user-cgi-bin/diarypro/diary.cgi?no=894&continue=on#continue
の所で長々と詳しく書いたので、簡単に
サラっと書くが、今回、嫌悪感を感じて
いるのは、そもそも

【できちゃった婚】

方式を用いている点が非常に気に入らない。
親の所へ来て、親を

【お腹の子供はどんどん大きくなるんだ!
 結婚を認めろ!】

と、もうイヤでも賛成するしかない立場
に追い込むのと同等の脅迫的な要素
を含んでいる・・で、認めてくれないので、
勝手に怒っている

【バカップル】

みたいな・・。
日本では代理出産は認められて
いない事、法の壁が厚い事を、
ちゃんと向井・高田夫妻は事前に
知っていた・・。

そして、今回の判決、間違えては
いけないのは、最高裁も【鬼】のような
判決を出した訳でもなく、別に実の
親子関係を否定している訳ではない。
ただ、申し訳ないが、現行民法
(今の法律)では今の所、認めるのは
難しいと言っている。

【実親子関係を認めることが
 子の福祉にかなうかもしれない】

とも認めているし

【代理出産という民法の想定して
 いない事態が生じており、 立法に
 よる速やかな対応が強く望まれる】

という、早くなんとかしなさいよ!政府!
という感じで、立法の対応の遅さの
指摘もきちんと判決の中で言っている。
裁判所としては人情的には認めて
やりたいのはやまやまだが、裁判所が
法律を守らなければ、

【裁判所の存在意義】

さらには

【法律そのものの存在意義】

がなくなってしまう。
今のルールがあり、そのルールを
誰の許可も無く、 今日からこの
ルールに変更!という事はできない。
やはり法律を守る事が最高裁の
姿勢である!という事で、最高裁は
精一杯頑張った・・。

しかし、向井・高田夫妻は何度この
判決文を読んでも怒りを覚えたと
記者会見した・・。
さらに、向井・高田夫妻と双子を
特別養子縁組することもできると
指摘した事を、できもしない事を
提案された主旨の発言をした事、
以前に、

【私が母親でなくても構わないんです】

と言っていたのに、今や子供が
手に入った事により、自分の発言を
変えている事、全てにおいて
やはりおかしい・・この2人・・。

本来、向井・高田夫妻がやるべき
事は、最高裁に文句や怒りを
ぶつけるのではなく、政府や
立法府にそういう時代遅れだと
最高裁にさえ指摘されている
法律の改正を、今回の記者会見
の場で、マスコミをつかって、
世論を押し上げる形でお願いする
のが正しい姿だと思うんだよね・・。

最後に高田さんの方が【遺言】の
事を持ち出してきた・・悪いが、
本当に子供の事を考えるなら、
自分たちの親子関係認めてくれて
いるアメリカに行けば全て解決する
のにそれはやらない・・。

向井・高田夫妻は日本で無くては
今の収入を維持できないからね・・。
でもさ、本気で子供の事を
考えるなら何でもできるはず・・。
自分が今の向井・高田夫妻なら、
生活が厳しくても子供のために
アメリカで暮らす。

だって、このまま日本にいたって、
これだけ騒がせた渦中の子供と
位置づけられてしまう事、有名人の
子供である事、さらに、代理出産で
産まれた子供である事・・。

この3点をふまえただけでも、この
低モラルのご時世、この先、子供達
が差別的な目にさらされ、最悪は
いじめられたりする事は安易に
想像できるからね。

親2人は納得しての代理出産でも、
日本に居続ける事によって、子供達
は差別的な目にさらされ、最悪は
いじめられたりするのが何でだか
わからない。
それの方がよっぽどかわいそうだ・・。
この先、親子関係を日本でも認め
られたとしてもね・・。
全てにおいての【わがまま】な
記者会見に壮絶な嫌悪感を感じた。

でも、悪な考えを述べるならば、
この夫婦、最初からマスコミなど
使わずに、他の人のように内緒で
代理出産し、医者をお金でなんとか
して、自分たちが産んだ事にする
手もあったのにね・・。

子の幸せを願うなら、それが一番
だったと思うけど、マスコミを使い、
私生活を売りさばいて、お金を得た
ツケが今まわって来た・・。
きっと自分たちがムーブメントとなり、
裁判所も人情を汲み取って、認めて
くれ、法の改正も加速度的に進む
だろうというあまい公算もあったん
だろうけど・・。

それが今、裏目裏目に出た。

因果応報という言葉になってしまう
のかな・・。
ってちょっと違うか・・(^-^;