「人恋しくて」

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何も見えない、覚えていない。
世界はすでに白く明け、生活の音がしている。
部屋は暗いままだけど、時間は確実に過ぎている。
シャワーを浴びてみる。
水滴が身体にまとわりつく、感覚はややぼやけているけれど、
ようやく目覚めた気がする。
上に上がる、自分の場所へ。
家人はまだ夢の中。
思い思いの格好で、思い思いの場所で、まどろみ続ける。
ふっと、自然に笑みがこぼれ、やっと自分に戻れた気がした。
少し早いが、ご飯をつくろう。
レタスは不揃いにちぎれ、トースターは静かに焦げ目をつける。
フライパンの中でベーコンのベッドに卵がそっとすべりこむ。
ヤカンがシューシューいいだす頃、
天井に気配がする。
もうすぐ、ホラ
階段を踏む小さな音がおりてくる。
さぁ、今日も一日の始まりだ。
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作:shun

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