「人恋しくて」

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休日に、少し自分にこもってみる。
深夜のひととき、家人が寝静まった頃合にこもってみる。
見えてくるのは、現状に飽き足らない自分。
何かしなくてはいけない、と焦っている自分。
無制限に録画を繰り返すDVDのように、毎日いろいろな情報が入ってくるけれど、
それを処理しきれず、日常に流されて、何が入っているのかさえわからない自分。
そっと、気を落ち着かせよう。
まずは深呼吸。やり方を忘れたかのように、わざとオーバーアクションでやってみる。
少し何かがまた見え始め、でもすぐ消えていく。
とりとめのない時間が過ぎていくかのように、蜃気楼を追い求めるかのように、
また逃げていく。
先に待つのは何?
夜更かしをし過ぎて、目はショボショボ、意識は朦朧。
自分は眠っているのか、それともただ目の前を凝視しているだけなのか。
あいまいなままに、今日もまた倒れこむ。
寝室は上、家人が眠っているのは上。
自分が横たわっているのは下。
まどろみ、そしてふと目覚める。(Page.2へ続く)

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