| 「一読者のヒトコト」 |
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| どこかに仕掛け人がいて、踊らされている者たちを見て、あざわらっているのかもしれない。ほら、おまえたちが夢中になっているアレ、それは我々が仕向けたのだ、我々はそれを見て大いに楽しんだものさ。自由意思、そんなものがあると思っていたのか?おまえたちは2本足の家畜にすぎん・・・。民族や宗教というものを全面に出して、強硬な姿勢を取り続ける中にはそういう考えがある。優秀な民族、国家を標榜したかつての独裁国家は今でも厳然としてある。世界一の経済大国は民主主義をかかげ、多民族国家ゆえに、肌の色にこだわらない、共通な価値観を作り出した。それは金であり、それを手にいれる手段は問わない。確かにある意味、平等でわかりやすい。要するに力がすべてを決めるのだ。その考えの根幹はその国家成立の経緯と密接な関係がある。問題は他のすべての人間が同じように考え、行動するに違いないとすることだ。でも十人十色、同じ考えの者はいない。 本を読むということは同じように、独裁者=著者の考えを強要されるということだ。そして、読む・読まないは読者の勝手であるのだから、本当にいやなのであれば読まなければよい。読書に時間は関係ない。少しばかりほうっておくのも一興だ。読みたくなるときもくるかもしれない。 読者はそのときどんな結果であれ、その本について何らかの判断をしている。これは重要なことだ。受験参考書や種本を読んだりするのとはそこが完全に異なる。正解はどこにもない。しかし、著者の裏の意思、つまり購買力をあおるような虚飾に彩られた本は避けるがよい。本来、そういう本は自然に淘汰されるものだと思っていた。著者が純粋な気分で書きたかったことを書いているのならば、そういうことはない。本来、書くということはそういうことだ。材料はいくらでもある。材料を通して自らの生き様・考え方をさらす。作家は現代の語り部であれ、本質を見失ってはいけない。読者もまたしかりである。 |
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作:shun | |