| 「素質-1」 |
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| 1000円消費した時点で打つのをやめる。情報誌に載っている優良台の回転目安数と比べてそれを同等以上のものを彼は見たことはなかった。改めて空いている席のデータを見てそそくさと席を交換する。その台は前日かなりの量を吐き出し、今日も前日の半分くらいまで出していた。ただし、前回の大当たりからの回転数は400を越えていた。最初は慎重に、しかし次第に大胆に玉を放出し続けた。回転がいいといつかは当ると考え、たとえそれが単発に終わってもとりかえせると思われた。カードは三枚目に突入していた。もう単発ではとりかえせないところまで投資している。負けるわけにはいかぬ。と、そこへ確率の高いリーチがきた。自然に彼の顔はポーカーフェイスを装い、宙に浮いたタバコの灰は落ちかかったまま奇妙なバランスを保っていた。ハデなリーチアクションが終了し、電飾はハデさを増し、小ばかにしたように舌を突き出したアタッカーが玉を受け入れはじめたが表情は複雑なものだった。単発だったのだ。一時的に資金は増えたものの、負けに変わりはない。すてに知っている時間とそして財布の中身を確認し、ハラを決めた。(以下次号に続く・・・・) | ||
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作:shun | |