「マイルーム」 Page.1
 
   部屋には個性がある。ただし、個人のみで使用している部屋についてだ。家族で使っているそれはあくまで家庭全体の象徴とはなるだけだ。かつて一人で部屋を所有していたと時のそれは自分なりの整理がなされていて気に入っていた。蛍光灯のスイッチにくくりつけられた紐。横向きに重ねられた本、隅のほうに無造作に置かれたかばん。まさしくそれらの表現しているのは私個人のぐうたらで物事にとんちゃくしない性格である。基本的に部屋を立体的ではなく平面的に使っていたようだ。本棚は普通本を立ててしまうものだが、ねっころがって本を読むくせのある私には使いにくい配置である。必然的に横向きに安定する形で納められ、納まりがつかなくなるとそのまま床に塔が林立するようになる。その囲まれた閉鎖的な空間でゆっくりと自分の時間を楽しむ、至福のときを過ごす。このスタイルが気に入っているから、当然寝床はふとんでなければならない。ベッドでは床との高低差があるから本をとるのが難しくなる。冬場はいいが汗をかくような季節では寝苦しいのに自由に床を移動することもできない。床がフローリングなら確実に床にそのまま眠るだろう。床がじゅうたんなら・・・・考えたくもないがその部屋には住めないな。外で公園なんかで寝ているかもしれない。
当時、携帯電話を所有していなかったので電話もなるべく低い位置を占めていた。コードの関係で枕元には置けなかったが、目覚めの悪い私は目覚ましをぶったたいて止めたあと、悠々と眠ることができた。その分、部屋に踏み込まれることも多かったが・・・。
  かたづいていない部屋を覗かれるのは苦痛?
(Page.2へ続く)

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