「真夜中」

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 ・・・・AM2:08、時間は遅々として進まない。自分の呪われたようなこの状態に悪態をつくと、また心拍が気になりはじめた。今ってなんなんだろうな。この心臓はいつまで動くんだろう。うん、それは自分が生きているまでは動くんだろうさ。動かなくなる?そんなことがあるのだろうか、今では考えられない、考えたくもない。死んだらそれまでさ、そう強がってみても感覚はそうはいかない。考えること、見ること、触れること、それらがすべてなくなってしまう?二度と動かない体、輝くことのない目がそのままにある。それは世界が、自分のとっての世界がなくなることと同じだ。しかし、一方では世界は現存する、何事もなかったがごとく存続をするだろう。来世を信じたくなる人の気持ちが今はわかる。どんなに苦しくてもどんなに寂しくても、何もないようはずっとマシだ!今、今は何時だ、AM2:15、おい俺はさっきから十分すぎるほど人生の考察をしたぞ!それなのにまだこれしか時間がたっていない、夜明けはまだ果てしなく遠い。いつまでこうしてりゃいいんだ。いいかげん開放してくれよ、頼むよ、おい。いや、まてよこうして考えている時間も自分の時間だ、まぎれもなく有限な、貴重な自分だけの時間だ。冗談じゃない。この今、いまと考えたこのほんの数秒前の自分にだってもう戻れない、やり直しはきかない。自分の砂時計は少なくなる一方だ。大体、俺の砂時計はあとどれくらいなんだ!教えてくれ、い、いや教えないでくれ!残りを知って生きていけるほどタフじゃない。しかし、今はうわっ、こ、この状態を何とかしてくれ、お、俺はどうしちまったんだ・・・・。
・・・見た目は変わらないままにしかし、永劫の苦しみに耐えながら彼はいつまでも震え続けた・・・・。

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作:shun

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