| 「試験」 |
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| いったい、こういったものをすぐに諦められるというのはどういう感覚なのだろうか。問題を見て、自分にはかなり難しいなできそうもないな、そうだよな勉強しているわけじゃないしできなくて当たり前。これでできたら神様だって怒っちゃうよ。みんなわかるのかな、まあ勉強しているヤツもいたしできて当然の問題でもあるのかもしれないけれど、今のオレにはム〜リっと。そういや腹が減ったな、まだメシ食ってないし、今の時間だったら学食もガラ空きじゃん、きーめた終わりにしよっ・・・・てな感じなのか? いけないいけない、こんなことを考えていたら貴重な時間がなくなっちまう。そんな他人の思考を論じたところで目の前の問題は解けっこないぞ。ん〜っ、そういや解答用紙はどこだ、まさか問題用紙のこの小さな隙間に書きこめっていうのか?これじゃ、いくら努力の跡を見せるっていてもたかがしれているぞ。大体、どういう経緯でこんな試験を受けることになったんだ。これを受けて何かメリットがあるのか?大体業務と何か関係あるのか?わかんないな、どうしたもんだろう、うわっもうこんな時間、やばっあと5分じゃん。何か書かなきゃ、でもどうすりゃいいんだよ、今からでもできることがあるのか?・・・・まぁ、いいかそういうこともあるさ。今回はこんなものだろう、そう思った瞬間目の前の問題用紙がにじんだ。いや壁が、机が、きちんと机に向かって無表情にペンを走らせる人々が、何もかもが崩れていく。うわぁ!! 思わずあげた悲鳴が飲み込まれていく・・・ ・・・P・P・P・P・P・・・・・たたきつけるように目覚ましを止める。目やにで妨げられた視界に料理をつくる妻の姿。いつもより味噌汁の湯気が多いのは気のせいだろう、たぶん、きっと、いやそうに違いない・・・・。 |
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作:shun
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