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理想と現実

自分の代から商売や会社を始めた人間の誰もが痛感しているのが、

【銀行とは新規事業には、なかなかお金を貸してくれない!】

という事・・。
自分の事になるが、この横浜に来る前に、池袋で11年の
実績を持つ・・もちろん威張るわけではないが、胸を張れる
売り上げ&経営状態だった。
しかし池袋の店をやめ、横浜に新規に移店をしようとすると、
なんと銀行はお金を貸してくれないのだ。
池袋での11年の実績をみてくれ!といっても、それは池袋
での話であって、今度の場所で上がる売り上げの確証には
ならないから・・という判断だ。
最終的には、あるウルトラCで借りる事になるのだが、
その位に新規は難しいのだ・・。

それを知っているので、石原都知事が掲げた【新銀行東京】
の構想・・個人的には大賛成だった。
しかし、その【新銀行東京】・・開業からわずか3年で
1016億円の累積赤字(不良債権)、この3月決算を
乗り切る事ができないという。
それに足りないのが、360億円だが、もうちょっと余計に
頂戴ね!という事で、400億円の追加出資を求めているのが、
今色々ニュースで耳にする部分・・。
しかし、最終計画の2011年度までの予想焦げ付きは600億円
近くに達する試算と、ビジネスとしては完全に破綻、大変な
事になってしまっている・・(^-^;

というより、ひどいお粗末な内容に自分などは逆に笑いが
込み上げた(笑)

銀行はバブルがはじけて以来は、

【晴れた日に傘を貸して雨が降ると取り上げる】

という姿だった。そこで、2003年3月当時、中小企業が
銀行の貸し渋り、貸しはがしで、運転資金を引き上げ
られたりして疲弊していた頃に構想され、その対策として、
都知事曰く

【世界に誇りうる日本の中小企業を救う】

という理念のもと、東京都が1000億円を出資、共産党
を除いて全会派賛成で、2005年4月に【新銀行東京】
が開業・・大手銀行が貸し渋っていた、優秀な中小企
やベンチャー企業への

【無担保・無保証】

で融資!というとてもありがたい条件だった。
でも、デメリットとして【無担保・無保証】なので、
大手銀行よりは【ちょっと高い金利】で融資しますよ!
という内容・・それでも新規や中小企業は貸して
もらえるだけありがたい・・。

しかし、【新銀行東京】ひとつ誤算があった。
この【新銀行東京】・・提唱したのは【2003年3月】、
開業は【2005年4月】という

【時間差の落とし穴】

にはまる事になる。実は、この2年間に多くの大手銀行
は不良債権を解消し、経営が健全化してしまったのだ。(笑)
よって、貸し渋っていた大手銀行が、ベンチャー企業
や中小企業の優秀な所には貸すようになってしまった。
しかも、そうなればそもそも大手銀行は【新銀行東京】
よりも安い金利ですから、高い金利の【新銀行東京】
は借り手がいなくなってしまった。
そこで、今回の墜落への第一歩が始まる。
借り手がいなくなってしまった【新銀行東京】は審査
を甘くする事にした。
実際、中小企業は明日の金に困る。
2週間、1ヶ月と審査がかかっていたら大変。
よって、自動審査で3日間で返事を出すという方式で貸し出す。
結果、1年後には20億円の焦げ付き、さらに半期を過ぎると
50億円突破!って・・株じゃないっつの!(爆)●〜* 
2007年上期には80億円を突破し、現在は285億円の融資
が焦げ付いているそうだ・・(^-^;
その割に、実態は中小向け融資は全体の半分強にすぎない
という

【中小企業のための銀行】

というポジションも狂ってきている。

さらに、提携する信用金庫が企業に融資を行う際に【新銀行
東京】が一定の保証料をもらう代わりに、企業が返済できなく
なった場合には、最大80%を肩代わりするという【信用金庫
融資の保証】なんて事もやっていた・・しかし普通に考えて、
信用金庫は【良い案件】であれば自前でやる。(笑)
でもこれはちょっと厳しいかな?と思っても【新銀行東京】
が保証をするなら貸そう!となる。
そうするとどうしても【危ない案件】だけが溜まっていく・・。
結局、現在の焦げ付き285億円のうち、2008年1月までに
【信用金庫融資の保証】での融資の焦げ付きが約560件・
65億円にまでのぼっており、焦げ付き全体の1/4とな・・。
まあ、400億円の追加出資になった場合には、都民も痛み
を我慢するのですから、信用金庫にも泣いてもらって、
都民のためにチャラにしないとな!

と、話が逸れたが、しかし、それでめげないのが
【新銀行東京】(笑)そうなっても、とにかく融資をしよう!

【焦げ付きは融資が増えれば補える!】

という自転車操業をする事にひらめく!(笑)
そこで、書類だけ甘い審査にして、さらに5000万円
限度額いっぱいまで貸そう!という方式をどこにでも
行ったそうだ・・すごい企画である。うちも借りたい(笑)
そして、融資契約をした行員には最大200万円のボーナス
を与えよう!とニンジンぶら下げ作戦で銀行を盛り上げる
事にする。(笑)
しかし、そのボーナスの基準がすごい!その企業が
債務不履行になるか?などは不問で、とにかく貸し
付けたらボーナス!という方式!すると、次の月とかに
バンバン債務不履行が続出する・・(笑)
ありゃりゃりゃ、このままではダメ!という事で、
最低でも6ヶ月以上もつ会社へ貸し付けた人のみに
ボーナスを出す事に変更。
しかし、当然、今度も6ヶ月だけもつ会社へどんどんと
融資する事になる・・(笑)
いやいや、どれだけの素人がやっているの?と
錯覚するかの内容には驚きである・・(^-^;
ちなみに、このダメダメイベントの結果、ボーナスを
もらった行員は延べ174人総額4500万円の大振る舞い!(笑)
そして、この結果、融資先の約13000社のうち、破綻した
融資先は2345社と全体の1/5にあたる・・普通なら
つぶれている。(-_-;)
しかも、書類審査があまりにも甘かったので、詐欺まがい
企業への融資が見つかっているだけで35件・・。
どこをどうみても完全な経営陣の甘さ故の罪は重い・・。

それでは【新銀行東京】・・素人が始めたのか?というと、
当初は違った・・東京都は銀行業務にもちろん素人なので、
金融の専門家にお願いした。
しかし、その金融の専門家の執行役員のうち4人が放漫融資
への批判や疑問から去ってしまった・・それが一番の痛手
だったらしい・・。
という事は、当初の執行役員として金融の専門家がやろう
とした事があったが、何かの圧力で封じられていたという
背景をココから感じるよな。都知事は

【最初から私がやっていれば、もっと大きな銀行にしますよ!】

と語っていたが、それはウソ!知っていただろうなぁ・・と
素人目にも感じる訳です・・どう考えても株主でもありながら
今まで気付かなかった!はないでしょう?(笑)
やはり一番悪いのは経営者、そして東京都&都知事なのだが、
本当に悪い奴は金を返さない奴ですから、ここは勘違いしては
いけない・・みんなちゃんと金を返していれば、こんな事には
ならなかったのですから・・。

と、悪い事ばかり書いているが、反面、約13000社の中で
約7000社の企業が実際には回復していった事実はある。
だからきちんと【新銀行東京】の役割はあった。
ただ、結果、東京都の出資した1000億円は溶けて無くなって
しまったという現実から、同じ1000億円をかけて、何千社
かの企業を救うのに、果たして【銀行という仕組み】が必要
だったのか?本当は【制度融資】で良かったのでは?という
事をふまえて、追加出資するならば考えなくてはいけない
だろうな・・。

【新銀行東京】のこの先の道としては、

●追加出資(400億円・都民1人あたり3180円)
●清算→預金は全額戻ってくる(1000億円以上かかるそうだ)
●破綻→場合によっては債務超過になる預金の全額は戻らない
(金融庁のもとペイオフ)

という3つの道がある。
都曰く、追加出資400億円を投入してくれるならば、
再建計画として、2007年8月には店舗外ATM126台を停止、

【店舗→6カ所、従業員→450人(2008年1月末)
 預金残高→約4000億円】

の所を、

【店舗→1カ所、従業員→120人、預金残高→約200億円】

にし、さらには融資残高を4 年間で6分の1に圧縮する。
しかも、今までの【無担保・無保証】という部分は見直し、
担保を原則求めるという、普通の銀行になる。
これをみると、店舗外のATMが無くなり、1店舗になる訳で、
実際には預金者にとっては、とても使いづらい銀行となる。
しかしそこは、預金者のほとんどが5年定期や3年定期
なのでATMはいらないし、450人中の行員の内、200人
は派遣社員なので問題なし!としているが、なら、こんな
大きな削減計画をする前に、もっと早く細かくやれよ!と
素人目にも感じる訳で・・(笑)で、結局の所、

【できない銀行業務をやっちゃった!ウフっ!】

という風にしか見えないんだよな・・(^-^;
まあ、その前に、年度が変われば間違いなく金融庁が検査
に入るので、そこで不良債権の量などが明確化され、どの
くらい腐っているのか?が全部わかってくるはずだ。
【恐らく2011年度までは持たない】というのが大方の
予想だ・・。

【これ以上、素人に任せるのは危険。損失を確定させて、
 今、退くべき】

というのがほとんどの意見だが、都議会は追加出資の
400億円を認める方向らしい・・証人喚問で都議会に
仁司氏を呼び、石原知事や都と現場のでたらめぶりが、
どのような関係にあったのか、徹底して解明する事が
先だと思うが、3月決算を乗り切る事が先決と言う事か・・。

バブルがはじけて、日本の銀行がダメになった時に、
国民の半分以上が反対していたにも関わらず【公的資金】
を注入した・・そして、日本の銀行は立ち直った。
そこを考えると追加出資も同じ意味を持つのかもしれないが、
【新銀行東京】は素人集団であるという事だけは、その時
と大きく違う・・。

本日3月25日に都議会の予算特別委員会で質疑、27日に
都議会・本会議で採決となる。

負の連鎖が止まらない【1ドル=100円割れ】

凄まじい【ドル安=円高】だ・・。
何が凄まじいって・・2週間余りで急激に8円も
上がってしまっている・・(^-^;
今朝といっても、昨日の朝刊・・一般紙は

【1ドル=100円割れ】
【1ドル=99円台】

スポーツ紙は

【広末・離婚!】

と1面の見出しは対照的・・(笑)
ま、確かにスポーツ紙を読む人間に【1ドル=99円台】
と1面に置いても誰も手に取らないだろうなぁ・・(^-^;
と話は冒頭なのにずれたが、3月13日、欧州外国
為替市場の円相場が、米景気の後退懸念からドル
売り円買いが加速し、一時【1ドル=99円77銭】
を付けた。
欧州市場で99円台突入は1995年11月10日以来、
12年4カ月ぶりとな・・。
【ユーロ】の対ドル相場も過去最高水準で推移
しており【ドル独歩安】の様相・・。
しかし、米景気の後退懸念という理由だけでは
2週間余りで8円も上がってしまっている事への
説明にはならないだろう。
やはり、今回の急激な円高は100円の節目を狙った
投機的なドル売り、単純にドル安の局面なので
【ドル】の投げ売り殺到が加味されたと考えた方が
妥当だろう・・ただ、【ユーロ】や【ポンド】の
円相場はほとんど動いていないので、

【円高】

と叫ばれているが、単に【ドル安】というだけ・・(^-^;
【ユーロ高】はそのままという事は、当たり前だが
単純に考えると【ユーロ】を保持している者が多い
という事・・その局面で、

【ドル独歩安】

と、基軸通貨である【ドル】がこれでは、ちょっと
良くない。
例えば、原油を例にすると、1バレル=100ドル
だった時に、ドルが10%安くなると1バレル=110ドル
となる。しかし、【ユーロ】を持っている側、【ユーロ】
を基軸にしている側は、1バレル=110ドルになった
としても、自分たちの価値からすれば【ユーロ】は
変化していないので、何も変わっていない事になる。
従って、基軸通貨である【ドル】が安くなるにつれ、
どんどんと資源などが上昇してしまうので、日本に
とっての【円高】のメリットが出ないのだ。

しかし、それと日を同じくして、例に挙げたように
ニューヨーク先物相場で原油価格が1バレル=110ドル
を突破した。
金融市場がどこをどうみても非常に不安定なため、
ドル資産を原油や金などの現物商品へ避難させて
いる事が読める・・これは、さらなるアメリカの
景気後退を誘う可能性が高い。
さらに、ゴールドマンサックス証券は2008年〜2012年
にかけて、原油価格は1バレル=200ドルに達する
可能性があるというレポートを発表した。
これは、ちょっとやばい・・。
現在、アメリカは原油価格の上昇からガソリンなどを
中心に物価が上がっており、いわゆる【インフレーション】
になっている。通常、【インフレーション】の場合は

【買う人が多くて売る物が少ない】

場合に発生し、結果、好景気である場合が典型的な
教科書理論だ・・しかし今のアメリカは、そこに
【雇用者数の減少】【住宅価格の下落】【株価の下落】
と家計が悪化している所に、先に話したように、ガソリン
を中心に商品価格も上昇という【インフレーション】に
なっているために消費が減速してきている。
事実上、消費の自立回復が難しい状況・・。
【インフレーション】に【景気悪化】が加わる形になると、

【スタグフレーション】

という【雇用や賃金が減少する中で物価上昇が発生し、
貨幣や預貯金の価値が低下するため生活が苦しくなる】
という即効薬がない非常にやっかいな局面になる。
いや、もう、アメリカも日本もなっているといった方
が正しいかもしれない・・。

アメリカ政府は対策として、所得税の減税をし、それを
小切手で返すという政策を行っているが、実際、その
小切手が届くのは5月。さらに、来週にも追加利下げを
予定しているが、それが効果出るのは、今年の後半以降
というのが大方の予測・・。
しかし、日本はアメリカのように利下げする程の利率
もない所に、国会が空転、日銀の総裁が決まらない・・
と、この期に及んで何をやってんだか・・(-_-;)

そんな体たらく日本だが、実際、今回のような急激
なのは問題だが、このまま【円高】が持続するので
あれば、日本に悪い話ではない。原油などを輸入に
頼る日本にとっては、基軸通貨の【ドル】の下落は、
ドル建てをしている原油やその他の資源を安く買える
結果になる。という事は、このところの資源の高騰
の部分を相殺する面もあるからだ・・。
ただ急激な【円高】が進むと、輸出産業には打撃で、
自動車、電機など日本の輸出産業の競争力をそぎ、
業績悪化へ急速に向かってしまう懸念がある。
さらにそれを見越して、現在は、日本の得意なハイテク
や自動車関連株などが軒並み売られ、一昨日、日経平均
株価が今年の最安値をあっけなく更新した
だけでなく、昨日は、さらに約192円安の12241円・・
と前日の最安値をさらに更新してしまった・・。
でもね、そのお陰で東京市場の株価はバブル最安値の
時と同じくらいに割安・・。
しかし、割安でチャンスではあるけれども、バブルの
時と違うのが【行け!行け!】の雰囲気が何も無い
という事・・日経平均株価は9000円まで下落すると
読んでいるエコノミストが結構いる中、これは怖い
よな・・(笑)

それと【円高】は、ご存じの通り【海外旅行】や
【海外ブランド品】などの購入にはもってこいの
追い風展開だ。しかし、これも期待は薄い・・。
現在、【海外旅行】には【燃油サーチャージ】と
いう燃料の相場に連動した消費者が支払う加算料金
があるのだ。これが原油高のために【円高】部分を
相殺してしまう・・(^-^;
さらに、【海外ブランド品】だが、現在の日本に
人気がある、主流であるブランドは、ご存じのように
イタリアやフランスなどヨーロッパのブランドである。
そう、ヨーロッパは【ユーロ】である・・【ドル】は
関係ない・・(爆)●〜*
先にも書いたが、【ユーロ】との円相場は、ほとんど
動いていない・・。
という事は、現在の【ユーロ高】の局面では日本に
おける恩恵は少ない・・(笑)

そんな中、今回、はっきりと認識しておかなくては
いけないのは、日本経済の強さが評価されて
【円が買われた】のではなく、米国経済の不安から
【ドルが売られた】という事。
このまま【ドル安】がグングン続くとは考えにくいが、
現在【ドル】を下支えしているサウジなどの産油国が
【ドル安】がグングン続き、

【我々の資産が下がってしまう!】

という事で【ドル】から離脱するような事があると、
基軸通貨【ユーロ】の現実味が出てくる。このまま
【ドル安】が続いて、基軸通貨の【ドル】が揺らぐ
序幕なのか?それともアップダウンの中で単に
【ドル】が弱くなっているのか?のどちらかで
大きく変わってくる。

しかし、円高・株安・原油高の負の連鎖が止まらない
所に【スタグフレーション】の現実味・・。
この局面を、日本はどうやって乗り切るのか?
1980年代に原油価格が上昇して【スタグフレーション】
を招いたが、その時には原油価格がほぼ半値まで下落、
その後、物価が安定→バブル好景気に突入し、回避
されたそうだ・・。
やはり過去から学ぶならば、原油価格がカギを握って
いるという事か・・。
だとすると・・見通しは大変暗いと言わざるを得ない・・(-_-;)

名ばかり管理職 

店長など管理職の肩書が付くだけで【重要な職務と権限】を
与えられず、残業代などが支払われない・・。
そんな中、先日、日本マクドナルドに対し、店長に残業代を
支払うよう命じた。

その前にも紳士服のコナカの元店長が、

【仕事は一般従業員と変わらないのに、管理職という理由で
 残業代を払わないのは不当だ】

と訴えた労働審判では、会社側が約600万円を支払う事で先日、
合意した。マクドナルド事件の布石はここできちんとできていた。
じゃあ、なぜ教訓にならない?という事だが、裁判が始まった頃
には判決が出ていなかった事だから仕方ないんだろうけど、

そこに今回のマクドナルド事件の判決が出る。
この裁判も、

【店長は時間外労働の適用の除外を認めている労働基準法
 第41条2項の管理監督者にあたり、残業代を払わなくてもよい】

という事で会社が残業代を払っていない事に対してマクドナルドは

【マクドナルドに勤務する店長は、フランチャイジーにおける
 オーナーと同様、売上管理を含めた店舗管理全般について
 最終的な権限をもち、自己の勤務時間は自分でコントロール
 する事ができ、また、管理職としての給与を支払われており、
 労働基準法第41条2項に定める管理監督者に該当する】

すなわちマクドナルド店長は、労働基準法第41条2項の
管理監督者に【あたらない】として残業代の支払いを
求める争いだった。
個人的には漠然と考えた時にマクドナルドの言う事の方が
正しいと思っていた・・しかし、今回、訴訟を起こした
高野店長の話を聞いていくとちょっと変わってくる。

なぜ、オーナーと同様、店舗管理全般について最終的な権限
をもち、自己の勤務時間は自分でコントロールする事が
できるのならば、高野店長は月100時間以上の残業や
2か月も休めない環境が発生したのか?
やはり勤務人数を抑えなくてはいけない強い圧力があった
と安易に予想できる。

しかし、午前4時半に自宅を出て、6時過ぎには店に入る。
7時に開店した後は、アルバイト店員に指示しながら自ら
調理や接客・・売り上げ確認などの店長業務をこなし、
帰宅は午前零時過ぎ・・3〜4時間の睡眠で朝を迎える、
仕事中にぎっくり腰になり、労災認定をされたにも
かかわらず交代のスタッフがいないため翌日から出勤、
家族旅行もスタッフのやりくりがつかず旅行もできず・・。
と、高野店長の事例を聞くだけでも、ハンバーガーを
100円にする裏側では従業員の悲惨な労働力がコスト
に反映されているんだろうね。

確か、マクドナルドは従業員の奥様の誕生日には花束が
会社から届くなど、家族を大切にするリーディング
カンパニーとして【プレジデント】や【東洋経済】など
でも紹介されていた。
でも、やはり表向きのPR内容と裏側の本音は違うんだよな・・。

結果、

管理監督者を【経営者と一体的な立場にある者】と認定。
店長は

(1)企業全体の経営方針の決定過程に関与していない
(2)権限は店内に限られている

という事などから、肩書は店長であっても実質的に管理職
ではないと裁判所は判断した。

訴訟の陳述で、高野店長の妻・邦子さんは

【夫は「マクドナルドという会社は今も好きだ」と言う。
 好きな会社であればこそ、安心して働けるように
 しなければ、と思う】

と、会社を困らせるために訴訟しているのではないという
夫の気持ちを代弁していた。
さらに高野店長の言葉も純粋だ。

【人間らしく家族と一緒に過ごせるような働き方を実現したい】

ただ普通の願いが叶っていない事がわかる。

その日本マクドナルドへの東京地裁判決を受けて、
日本労働弁護団は2月11日に労働弁護団による電話相談

【名ばかり管理職110番】

を実施した。約5時間で130件が寄せられたという。

○ある金型製造の男性(19)は、高卒1年目で管理職にされ、
 基本給13万円に1万円の手当が付き、毎日2時間以上の
 残業代は出ていない。
○あるコンビニ店長(42)は定時にタイムカードを押してから
 残業、休日出勤の際はタイムカード自体は押さずに働いて
 いるが店長になり年収が下がった。
○建設・土木関連の仕事で現場監督をしていたが、月5万円
 の役職手当だけで、月110時間残業し、今年1月に過労が
 原因で自殺した。

と、なんとも悲惨な話である。
マクドナルドやコナカの裁判の前にも、店長クラス
ではないレベルのものは色々とあった。

○ビックカメラ事件(2005年)
大手家電量販店【ビックカメラ(東京都豊島区)】は、
従業員らに対し、不払いになっていた残業代など
約30億円を支払った事を明らかにした。同社を巡っては、
フロア主任ら110人分約1億2700万円の残業代が
支払われなかったとして、東京労働局が先月、同社と
幹部7人を労働基準法違反(割増賃金不払いなど)容疑で
書類送検した。ある従業員の例だと、入社から約1年1ヶ月
で【主任】へと昇格、その途端に【管理監督者】という
位置付けになり残業代が支払われなくなる。【主任】は、
出勤時刻が強制的に毎朝8時と決められ、さらに全ての
一般職を退勤させた後に主任が残りの業務を行わなければ
ならなくなり、1日の労働時間が15〜16時間、月の残業
時間が80〜130時間の長時間残業をしなければならない
状態となる。【主任】には、残業代が出ない代わりに
【役職者残業手当】が月に約6万円程度が支給されたが、
年間を通しての総支給額は一般職であった頃と殆ど変わらず、
残業時間が増加しただけ、実質的な賃金ダウン、未払い
残業代は約400万円にも上った。【主任】の主な業務は、
接客・担当フロア販売員の管理・指導・クレーム対応等で、
もちろん会社の経営方針の決定についての参画はなく、
人事権についてもアルバイトらの人員配置やシフト調整
をする程度で、新たに人員を雇用(または解雇)する
権限等も全く与えられていなかった。出退勤時には
タイムカードの打刻を義務付けられて労働時間の管理を
されており【管理監督者】に該当しないと判断された。

○白木屋事件(2001年)
「白木屋」「魚民」などの居酒屋を経営する【モンテローザ
(本社・東京都武蔵野市)】が神奈川県内の店舗に当時
副店長として勤務していた男性従業員に対し、深夜労働
などによる残業手当約100万円を支払っていなかった、
店舗ごとに売上高に応じた人件費の割合をあらかじめ決め、
売り上げが少ない場合は残業時間を実態より少なく申請
させるなど、残業手当の不払いが常態化、さらに実態を
隠すために残業手当に代わる能力手当を設け、実際の
残業手当分を支払わないように変更していたなどとして、
三鷹労働基準監督署は、同社と大神社長、若尾健次人事部長
を労働基準法違反容疑で東京地検八王子支部に書類送検した。

と経営者側に

【襟を正せ!】

と判決が出ているにもかかわらず、やはり繰り返される・・。
でも、こんな状況に多くの人間が苦しんでいるんだよね・・。
未だに、友人やお客さまと話していても、ある一定のライン
からの【サービス残業】は結構当たり前のようにあるね。
たかが自分の周りだけでもこの有り様ですから、全国と
なったら相当数あるんだろうね・・。
ただ、世の中、100%やる所を70%くらいに抑えて仕事
をしてわざと残業手当を取ろうとする輩もいるんだろう
から難しい所・・。
でも、その数よりも経営者側の長時間労働を暗黙で強制
する形の方が圧倒的に多いだろうけどね・・(^_^;

世の中は【使う側】と【使われる側】しかいない。
双方が満足する関係になれば理想なのだが、いつの時代も
【使う側】はできるだけ賃金(出費)を減らしたい・・
【使われる側】はできるだけ賃金(収入)が欲しい・・
この部分は、やはり幅はあるものの平行線を辿って
しまうんでしょうね・・。
ただ、こうした経営者側の法をうまくかいくぐった
悪質な部分、その結果、従業員の命を削るような
働かせ方に関しては、今後も摘発されないといけない・・。

そして、こんな話を聞けば聞く程、明日の保証は無い
けれども、自分自身の歩幅で色々自分なりに試行錯誤
していける自分の環境に・・
仕事内容に・・本当に幸せを感じる・・そして感謝・・。

アメリカ0.75%緊急利下げ

アメリカは月末には利下げをすると発表はしていたが、世界同時
株安の現状に前倒しで22日にERB(日本で言う日銀みたいなもの)
による【0.75%緊急利下げ】を発表。
がんばったな!>アメリカ・・日本だったらこんな大胆な利下げはできなかっただろうな。
と言うものの、たらればの話ではあるが、結果論としては1週間くらい遅かったかな・・。
これが1週間前だったら、0.5%の利下げで大丈夫だったろうな・・。
まあ、それを確実に読めたら苦労しないのだが・・・(笑)
でも、月末の予定行動を迅速に早めた事に対しては、アメリカの非常にタイムリーな
行動&措置は評価したい。>しかし、市場の反応が鈍い・・。
それもそのはずで、株をやっている人間なら、水面下でヨーロッパの銀行達の
サブプライムの新たな損失が発表される懸念がある事は気付いているはずだから
今後もそれまでは慎重な反応は続くだろう・・。
さらに、アメリカが当初利下げをすると言っていた月末に、この市場状況から
考えると、もう一度0.25%〜0.5%の利下げを行うように個人的には予測する。
それがもしダメだったら、アメリカ政府が銀行の資本劣化に対して公的資金を
導入する政策を発表しない限り、なかなか難しいだろうなぁ・・。

と、日本のマーケットは、23日には日経平均が12829円と250円ほど上げた。
昨日の24日も13000円台を回復とひとまず、日本ではアメリカの判断を歓迎。
しかし、明後日からの土日をはさんで果たしてこの不安な環境下で月曜日まで
ホールドするか?というと、今日の日本マーケットは売りが結構出て月曜日に
買い戻す動きが中心になり、土日を前にまた13000円台を割り込むのではないか?
という個人的予想・・。でも、アメリカの所得税減税の景気対策が24日に発表。
それが評価され、日本でも500円以上の上げ!こりゃ前日じゃ読めないな。

そういえば、昨年(2007年)の9月末に、各大手生命保険会社が、日経平均での
株式含み益がゼロになる水準を発表している。WBSによると、

日本生命   7600円
第一生命   8700円
三井生命   9700円程度
住友生命   10500円台
朝日生命   12900円

と朝日生命が23日時点では若干の損失が出ている模様。
24日で戻しているが、ギリギリの所に来ている。
末端の景気回復はまだ実感できないので、企業が調子よくなった事を受けて、
春には賃上げの動きが確実視され個人消費も上向く予測でいたが、
今後の株価によっては、一気に吹き飛ぶ可能性もでてきた。

個人的には日本の株はすでに売られすぎ。業績の良い企業の株まで
売られすぎているこの状態は、企業の実情とはかけ離れており、
正当な評価をされていないといると思っている。
まあ、これも外資の策の内のひとつだとしたら、日本のマーケットは、
まんまとハマっている事になるが・・(笑)
そうでない事を願いたい。

年末ジャンボ宝くじ

とうとう売り出しましたね。
個人的には【宝くじ】というものに全く興味がない・・。
しかし、いつも気になるのが発売当日に前日からまでも
行列を作る人の感覚かな・・(^-^;(笑)
ある大きな宝くじ売り場に、前日から一番先頭に並ぶ人が、
毎年同じ人らしいのだが【好きな数字が買える】【験担ぎ】
という事と毎年の【自分の行事】という事らしいのだが、
その人は一度も当たった事がないという・・(爆)●〜*
まあ【買わなければ当らない】という当たり前だが
【宝くじ】の根底の理論。
しかし、数ある【賭け事】の中で、確率論的には当たる確率が
【宝くじ】というのは最下位で【一番当たる確率の低い賭け事】
という事も有名な話・・。
でも、そこまで熱狂するのはなぜなのか?
やはり大当たりを夢見る心なのかな?
今年もそれがわからないまま終わっていきそうだ・・
って・・わかろうとも思っていないが・・(爆)●〜*

原油高騰の消費者への転嫁

今日から日本において原油高騰の消費者への転嫁が始まる。
もちろん、市場に関しては、蓋を開けてみなければわからないが、
今の所、東京などのガソリンの価格は【6円】も上がり150円台になる
可能性もあるそうだ・・。
今日、見回った訳じゃないから実際の価格はわからんが、たぶん調整的に
【3〜4円値上げ】くらいでとどまると思っているが・・。

報道では、電気、ガス、食料品を始め【値上げ】の波が来るとの予測だが、
実際、食料品などは【定価】で買っている人は少ないだろうから、
それほど【値上げ】の波は感じられないだろう・・。
100円均一のショップなどはかなり大変だろうな・・。
明らかに100円以下に見える商品は消費者も賢くなり、今や100円以上
に見える商品以外は買っていかないという。
その消費者の動きと、前回の高騰の時に、200円、300円、500円などの
商品を増やしてきて100円からのシフトが始まっていたが、これからは
もっとシビアな世界になるだろうね・・。
100円均一のショップも含め、デフレの時に頭角を現した【安売りの世界】
の商売達が一気に悲鳴を上げるだろうなぁ・・。

さあ、今回の原油の高騰・・>原因は何なのか?
普通、原油の価格は【夏に上昇・冬に下落】というのが相場である。
夏はアメリカでガソリンの需要が増えるのと、ハリケーンなどの予測懸念から
一時的に原油価格が上昇する。
で、そのまま在庫となるのだが、アメリカの原油在庫はすでに8月には、
昨年の2006年を下回り、11月には在庫の少なかった2005年をも下回る様相・・。
さらにトルコ、イラクなどの中東情勢やメキシコのハリケーンなどの要因も
重なり、この先も需要があるという投資家の判断だけでなく、その時期と、
アメリカのサブプライムローンによる金融への信用不安が始まったあの8月に
アメリカの【株】【債券】の【693億ドル】もの投資資金が流出し、
【原油】【金】などの投資に流れた。
それが証明されるかのように、今年に関しては8月に【1バレル/70ドル】レベル
まで夏なのに大幅に下落していた所、金融への信用不安が始まった途端に、
一気に資金が流れ込み、一昨日にはすでに【1バレル/90ドル】を突破!
多くの専門家の話では、この先【1バレル/100ドル】まで上昇する可能性が
【大】だそうだ。

決して、原油が足りなくて原油高騰しているのではなく、いわゆる【マネーゲーム】
の結果が今日からの日本での原油高騰の消費者への転嫁という嫌な展開・・。
でも、うちは車使わないので【ガソリン】も関係なし!というだけでなく、冬も喉を
やられるのがイヤで、ファンヒーターも石油ストーブも使わずコタツだけで
過ごす家族なので【灯油】も関係なし!(笑)
なんだか、いつの間にか知らず知らずに【エコ家族】??(爆)●〜*

お客様の望んでいるのはそこではないのでは?

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「セブン&アイ・ホールディングスは、コンビニエンスストア
 「セブン-イレブン」の店頭で使える独自電子マネー「nanaco」
 のサービスを4月23日より開始すると発表した。カード型に加え、
 おサイフケータイに対応する「nanaco モバイル」の2種類が
 用意される。「nanaco」は、セブン-イレブンの店頭で各種の
 決済に利用できる電子マネー。非接触ICのFeliCaチップを内蔵した
 カード型に加え、iモード、EZwebのおサイフケータイ向けに
 「nanaco モバイル」としてアプリが提供され、携帯電話だけで
 「nanaco」を利用することも可能。セブン-イレブンの商品
 ほぼすべての決済に利用できる。1つの「nanaco」にチャージ
 できる金額の上限は29999円。チャージは現金のみで、1000円
 単位となる。「nanaco」ではポイントサービスも提供される。
 100円(税抜き)の決済につき1ポイントが付与され、貯まった
 ポイントは1ポイントを「nanaco」の1円分として交換できる
 貯まったポイントは年度単位で管理され、有効期限は翌々年の
 3月31日まで。ポイント交換は店頭のレジで行なえる。なお、
 ポイント交換では、交換するポイントの1%が交換手数料
 (小数点以下切り上げ)として必要。「nanaco」100円分に
 交換する場合なら、101ポイントが必要になる。また、たばこ、
 切手はポイント付与の対象外。 」

みんな囲い込みで必死だけど、お客様の求めている所は、もう
そこじゃない事に気付いていない。
みんなポイントカードで今やサイフがパンパンだから、
もう新しいモノはいらないんだよね・・ (^-^;
それよりも、SuicaとPASMOじゃないが、サイフがいっぱいだから

【同じカードでどれでも対応する】

ものなら欲しいのだ。
しかも、100円で1円がバックされても余程のセブンイレブンマニアか、
近所でセブンイレブンしかない所以外では、現金チャージして、
さらに新たに発行手数料300円もかけて作る人はいないでしょう・・w

でも、これがEdyもSuicaもPASMOもQUICPayも一緒に組み込めて
使えるなら話は別だろうけど・・。

恩恵は【お金がたんまり手元にある人】

「日本銀行は21日の金融政策決定会合で、短期金利(無担保コール翌日物)
 の誘導目標を年0.25%%から0.25%引き上げて年0.5%とする事を決め、
 即日実施した。短期金利の事実上の上限となる補完貸付金利(公定歩合)
 も、年0.4%から年0.75%に引き上げた。9人の政策委員(正副総裁3人
 と審議委員6人)の採決結果は賛成8、反対1で、福井俊彦総裁の提案に
 反対したのは、総裁を補佐する岩田一政副総裁(60)だった。金融政策で
 執行部内の意見が割れたのは1998年4月に新日銀法で現在の合議制が導入
 されて以来、初めてだ。関係者によると、岩田副総裁はこの日の会合で、
 消費者物価や個人消費の先行きに懸念があると訴える文書を政策委員全員
 に配り、利上げで日本経済がデフレに逆戻りする恐れがあると力説した。
 他の委員からは【悲観的すぎる】などと反論が出て、会合は一時、張り
 つめた空気に包まれたという。」

さあ、利上げだ。今回の0.25%の利上げ・・第一生命経済研究所の
試算によると、家計において、金利収入から金利負担を差し引いても

【1兆1000億円】

のプラスになると試算されている・・(^-^; う〜ん、本当かな?
格差が開いているから、いわゆる高額所得者の消費が増えるという試算に見えてきて
しまうが、それでも日本経済においてはお金持ちが消費しようが貧乏人が消費しようが、
消費が起これば良い訳ですから仕方ないか・・。
企業においては、大企業で0.4%、中小企業で1.0%の経常利益ベースの減益要因に
なるとも試算されている。中小企業の収益悪化で所得悪化も懸念されている。
実際には利子収入が増えても、個人消費は増加しないでしょうから、事実上は
マイナス方向にはたらくでしょう。

さらに個人サイドにおいては、1月からは定率減税が廃止、6月からは昨年度の
控除が消えた分の住民税が上がる。国民健康保険なども上がる。
4月からは参議院選への動きが加速する事を考えると、2月か3月しか利上げの
チャンスはなかった事になる。
岩田副総裁の反対は考えられていたが、個人的には財務省に一番近い武藤副総裁
も反対に回るんじゃないか?と考えていたが賛成にまわったという事で
ちょっとビックリしていたりもする。(笑)

いずれにしろ、ユーロ圏の政策金利が【3.5%】、アメリカの金利が【5.25%】
という事をみても、金利差はまだ大きい。
それを考えると、まだまだ欧米からの圧力は続くので、事実上は今年中にもう一回、
参議院選後に利上げがあるかもね・・。
利上げは【お金がたんまり手元にある人】だけが恩恵を受ける。
自民党の古賀誠氏は、日銀の追加利上げについて

【決定を尊重するが、格差問題が非常に言われている中で、大丈夫かなという
 懸念を持つ。格差がまた広がるのではないか】

として、懸念を示した。自分も実際にはそうなるだけだと思う。
同調する・・はあ・・(-_-;)

個人的な問題点としては、住宅ローンを抱えている普通の庶民の自分に
とってはうれしくない。(笑)
でも、金利が5%になるまでは想定内なので問題はない。
あとは5%になるまでにどれだけ元金を減らしておけるか?
また【ローン減税】もあと5年ある。そして5年たてば子供の大学問題も浮上してくる。
私立大学進学の際は、今ある月々の余裕がほぼ無くなる事を想定しているので、
やはりこの5年の間にどれだけ返していけるかが勝負である。
でも、10年間の【ローン減税】はありがたい事に自分の人生設計には
ピッタリとマッチしていて本当に助かる。これだけは感謝だ。(笑)

mixi(ミクシィ)新規上場

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本日、東証マザーズに、あの「mixi(ミクシィ)2121」が新規上場した。
「ミクシィ」の公開価格は155万円。応募したがもちろん抽選はハズレ。(笑)

「ミクシィは注目度が高く、初値は公開価格の2倍近く300万円前後になる!」

など期待する声が大きかっただけに、新興が沈んでいる今、起爆剤的な
願いもあった・・と、噂通り、10時には200万円を突破!前場では
243万円、買いが一時1万8000株に売りが2000株弱じゃ、値段が
つかないわな・・。
後場も開始早々、250万円突破し、13時には275万円突破、14時には
299万円、14時15分には307万円と、当初の予想通り300万円を突破!
後場終了後も、315万円で結局は値段がつかず・・。
買いが8000株前後に売りが4000株弱と差が縮まってきたが、まだ上がる
とふんでいるから売りが出てこないんだろうなぁ・・。
しかし、うらやましいなぁ・・。
明日は金曜なので持ち越しになる事は考えにくい。となると、500万円
あたりで寄りつくのかな?
自分の株じゃないのに、ちょっと楽しみだったりする。(笑)

そそそ、後場前に気配を見られた人は、9990万円に売り2800株、
買い5000株なんてふざけた気配を見る事ができたはず。(笑)

100円ショップの終焉

100円ショップ大手、キャンドゥが東京都板橋区に4月に
オープンした新店舗「生活雑貨ショップ」の店内。
品ぞろえは3000種類にもなるが、値段は

「525円、315円」

の2通りだけとの事・・。
キャンドゥはこの店での実績を見ながら、全国の従来の
100円ショップに「高額商品」の売り場を開設して
いくそうだ。実際、100円ショップの商品には

「利益率の高いモノ」と「利益率がほとんどないモノ」

と存在する。顧客が100円ショップにおいて、目が
肥えたために、かつては珍しさや価格への驚きから
衝動買いした客が、その商品群の中から「利益率の
高いモノ」に手を出さなくなって来ており、目的の
ものだけを買うようになり、結果、「利益率が
ほとんどないモノ」を選ぶ人が大多数になってきて
いるのが現状だそうだ。
自分のまわりの100円ショップも100円以外のモノ
がかなり増えてきている・・でも、その質も100円
で売っていたものとたいして変わらないレベルなので、
個人的には「高くなった」という印象だ。
巷では「質が良くなった」と言われるが、やはり
一流メーカーのものとは比較にならないモノは
かなり多い・・よって、気付いたらもう何ヶ月も
100円ショップには行っていないなぁ・・と感じる。
100円ショップ全盛当初から、先を見ると、一流
メーカーの品物の方が3倍以上も長く持つので全然
得だと感じていたので、商品の質を見るために
買っていたに過ぎなかった。
原油高も手伝い、デフレの申し子100円ショップ
の終焉なのかもしれない・・。

ビックカメラJASDAQに上場

本日、前から書いている久しぶりのビッグネームの「ビックカメラ」が
JASDAQに上場した。もちろん、抽選にははずれた・・(笑)
発行価格が 1株20万円、売買単位は 1株。個人的な予測は、

「発売当日は値段が付かず、2〜3日後あたりに値段がついた時には、
 一気に100万円突破の株になるのではないだろうか?」

だった。ワクワクして監視してみると、初値20万8000円とIPOにしては

「全然魅力無しの寄りつき・・」

で、21万6000円まで上昇後、20万3000円までいったん下落、
終値20万5000円と・・なんとまぁ

「初値を下回る」

という抽選にはずれたが全然くやしくない展開・・(笑)
17万5000株、調達額が約350億円と多すぎるのが原因とか・・。
いずれにしても、まだまだ読みは未熟者です・・はい・・(^-^;

ビックカメラ・8月JASDAQに上場 

久しぶりのビッグネームの上場ですね。
欲しい!ビックカメラのIPO・・。
8月10日上場、想定発行価格が 1株200,000円、
売買単位は 1株とな・・。

恐らく「比較.com」以来の、発売当日は値段が付かず、
2〜3日後あたりに値段がついた時には、一気に
100万円突破の株になるのではないだろうか?
抽選に当たるのは至難の業っぽいが、応募だけは
してみよう・・(笑)

でも、ここは、先日も残業手当不払いで支払い命令
が出た。
残業代を払わなければならない平社員を、ほとんどを
役付けにし、仕事内容は平社員と変わらないのに、
役付けのために残業手当を払わず、人件費を圧縮
していたという労働体系が悪いので有名な所・・。

さらに資金難もとりたざされているから、上場後、
一気に上がった後は、 結構下落しそうな個人的な予想・・。
ただネームバリューはあるから半年くらいは高値圏内
大丈夫かも・・。
いずれにしても楽しみである。

日銀・ゼロ金利解除へ

7月14日に、日銀が・ゼロ金利を解除する事が決定した。
昨日、株式市場的には、NYの下げも手伝い大きな下げから始まったが、
後場で急激に戻した。市場的には歓迎という事だろうか・・。
しかし、私のように借金をしている輩は、良い事よりも負担が増えてしまう。
今度は「短期金利」が上昇する事も決まっているからだ。
実は「住宅ローン」は「長期金利」だと思いがちだが「短期金利」である。
とうとう「住宅ローン」が上がる時がやってきたという事だ。
0.25%程度上昇と言われているが、住宅ローンの0.25%はかなりでかい。
借りている額や、残高、毎月の支払う額によっても違うが、払い始めた
ばかりの人は、きっちり計算はしていないが、最初は金利ばかりが
返済額なので、毎月の支払額が2000円〜5000円位上がるんじゃないかな?
さ、がんばって働かなきゃだわ!

株主優待シーズン

6月はうれしい株主総会&株主優待シーズン。
個人的には株主優待シリーズの株は持っていないので、あんまり
関係ないが・・(^-^;
確かに、前にお客様からディズニーランドの券や映画が観られる券を
頂いたりした事がある。きっちりそれらを使う人にはメリットだ。
しかし、ここ最近、この「株主優待」に困るところが出現しているそうな・・。
保険会社や信託銀行などだ。信託銀行などは機関投資家の名義上の
株主となっているために、毎日、すごい数の「株主優待品」が届くという。
それらは投資家の財産なので、厳重に生鮮商品以外はひとまず大金庫
などに保管だったり、会社によってはそこまでの厳重な保管はしなくとも、
会議室などに山積みになりスペースもとるため大変だという。
それでも、中身がじゃがいもだったりすると、すぐに芽が出て育って
しまったり、生鮮食品だと腐ってしまったりするのだそうだ。
現在、外国人投資家達には届かないこともあったりと、不公平な感じ
も多いために、見直しに動いている企業も増えてきたとの事。

「優待よりも配当を!」

との声も大きくなってきているからだという。
確かに、私も個人的には「配当金」の方が断然イイ・・・(笑)

日銀・福井総裁

マスコミは、日銀の福井総裁としているが、実は

「儲かっちゃった福井さん」

がむかつく!と妬みを前面に叩きつぶすべく方向性・・(笑)
そんな暇があるんならば、特別会計やその他で、税金無駄遣い
しているクソ役人など、もっと徹底的にたたきつぶす所は
別にあるんじゃない?
そんなのこそ、ねちっこく際限なく、これでもか!これでもか!
って位にしつこくたたきつぶしてくれっつの!

まあ、確かに、辞職すべきと叫ぶ輩の

「独立性に疑念が生じる」

というのは理解できる。しかし、今回の与謝野馨金融担当大臣の

「総裁になったら投資してはいけないファンドなんてある?」

の発言、その通りだと思う。結果的に、村上氏がインサイダー
で逮捕されてしまったために、マスコミによる「ファンド=悪」
「村上氏とのかかわり事は全て悪」みたいな構図になって
しまっているが、そもそも、福井総裁は村上ファンドへの
投資も「利殖」のつもりではなかった。
結果、儲かってしまったが、実際には当時の景気からすると
損する可能性(当時はデフレまっただ中だった)が高かった。
その中での1000万円ですから、損してもいいからがんばれ!
のつもりであった事は素人でもわかる。
さらに、まだ当時は村上氏は「反社会的な輩」ではなかった。
実際には、オリックスの宮内さんが窓口となれば、村上氏に
投資というよりも、宮内さんとのおつきあいという色が濃い。
株に関しては、やはり当時「役員」という立場上、当然、
株は所持しないといけなかった訳で、昨今のデイトレーダー
のように、常に売り買いをして躍起になって「利益」を
求めていた訳ではない・・。
それ以前に、そもそも、

「日銀総裁がファンドにお金を預けてはいけない」

と叫ぶ輩の理屈がわからない。ファンドは一般の人ももちろ
参加できる。
そのファンドが利子が付くので「投機」でダメだというなら、
銀行貯金や郵便貯金だって、利息が付く以上「投機」になって
しまう・・。
もちろん、地価が上がる可能性のある以上、土地や建物を
「自宅です!」と買うのだって「投機」だ。
さらに、今日買った時計が限定で1年後にはプレミアが
ついちゃっているのも、限定である以上、値上がりする
可能性がある「投機」である!という事になってしまう。
「村上ファンド」の所だけ、すごく儲けちゃったから
いけません!という理屈は全然わからない。(・。・?
もう日銀総裁は給料から何も買えない事になっちゃいます・・(笑)

さらに、朝ズバ!でしきりにみのさんも叫んでいた、

「日本国民が日銀の低金利政策に耐えている時に・・ふざけるな!」

と叫ぶ輩の理屈もわからない。確かに、銀行の預金金利はゼロに近い

「雀の涙のような金利」

ではあった。で、一方の銀行のローン(貸し出し)金利が10%
とか20%とかになっているのなら

「ふざけるな!」

という理論になるが、銀行のローン(貸し出し)金利も、

「1%だとか0.9%で住宅ローンも貸し出します!」

と、きちんと低金利だった訳で、その恩恵を受け、自分も含めて
ここ数年マイホームなどをゲットする人達も大きく増え、
夢を叶えた人達が続出した訳だ。
そう考えると、マクロ的にはトントンである。
さらに言わせてもらうならば、実際に、高金利で得するのは
全国民ではなくて

「借金の無い純粋な預金者」

である。つまり、

「もう借金をする必要が無い<高齢者>」

とか、

「借金をする必要が無いお金持ちの<富裕層>」

がほとんどであるという事をしっかり理解しないといけない。
逆に、借金をする必要のある普通の一般人にとっては、
高金利の時よりも、低金利の時の方が有利な人の方が、
実は多いはずだ。
決して

「低金利=国民にとって不利益」

ではない。とんでもない暴論である。
こうしたすりかえの手法はやめよう!>マスコミ!
結局の所、みんな、ただ、福井総裁が

「すごい運用益で、儲けちゃったのがゆるせない」

というらやましさかくる妬みでしょ?(笑)>正直になろうよ・・・。

と、まあ、真面目な話、福井総裁は量的緩和解除に至る
手腕や金融、経済に対する的確な判断と金融政策と能力は
抜きんでている。
英エコノミスト誌(2004年)において、欧州中央銀行
(ECB)のジャンクロード・トリシェ総裁や、連邦準備制度
理事会(FRB)のアラン・グリーンスパン議長ではなく、

「日銀の福井俊彦総裁は世界一の中央銀行総裁」

と評価する記事が掲載された程だ。福井総裁をやめさせても、
福井総裁並の人物を探すのは非常に難しい。
小泉首相の言う通り、福井総裁は全くルールを侵していない
ので、絶対に辞職せずに頑張ってもらいたい・・。

日経平均株価下げ続け・・

原油高、アメリカの先行き不安定要素、そして福井ショック!
福井ショックは予想外のショックだ。(笑)
でも、なんだか毎週「ショック!」だらけで困りますね。(^-^;
昨日は2001年9月12日の同時多発テロ以来の下げ幅の
682円85銭・安に続く

「614円41銭・安」(◎_◎;

今日は日経平均株価は反発し、前日終値比「90円96銭・高」と
大きく下げたら必ず

「リバウンドが来る!」

という定説通り、軒並み増進!
新興系は、確かに昨日は微下げしたが、今日は2倍〜5倍と
増進の所も多い!下げすぎた市場の反発力はすごい!
個人的には11月〜4月頃からの保有株を持っていない人には、
かなり魅力的なレベルになっていると思う。さらに、東証は6/9に

「投資家が市場で株式を売買する際の最低金額(投資単位)に
 下限を最低金額は<5万円>と規制する」

とした。これ、最初すでに5万円以下の株式はどうするんだろう?
と思ったら、実際には厳しい措置ではなく、

「努力義務」

という事らしい。まあ、2〜3ケタの株式を1株で売買できる
ライブドア株のようなものが、今後出てこないようにするのと、
東証の売買システムのパンク防止のための規制という事だ。
個人的には「いいんじゃないの!」と思います。
で、底はどこよ?>日経平均株価様・・(笑)

日経平均株価・1万5000円割れ

下げが止まらない・・。
今日などは下げ幅は一時、前日終値よりも500円も下げ、
結果、少し戻し、今日の終値は462円98銭安の1万4633円3銭・・。
信用の追い証(株の信用取引における追加委託保証金)まみれ
になった投資家を中心に

「投げ売り」

が膨らんでいるという見方が強い。単純にほとんどのチャートを
みてもかなり酷い・・。
個人的にはこれから参戦する人間は、保持株が無ければ、かなり
チャンスだと思う。
ただ、そうは言うものの、アメリカに連動して、世界中が株価を
下げているので、まずはアメリカが戻ってこないと、この先さらに
下げが止まらない可能性もある。
その見極めは自己責任となるが・・。

 今までの日経平均株価最高は1989年の3万8950円。
それ以来はバブル経済の崩壊と共に株価は下がる一方で、2003年5月
にはバブル後最低の7600円にまで下がった。
この間、日本の企業は「売上」が伸びなくても「利益」の出る体質へ
リストラや規模縮小など体質改善と強化を図り「ゼロ金利」政策や
「公的資金」により銀行は不良債権の処理を進めてきた。
そしてやっと「デフレ脱出目前か?」という背景の中で日経平均株価は
2004年頃から徐々に回復、2005年10月には1万4千円台に回復、
2005年12月には1万6千円台にして、力強くなってきた所へ
ライブドア事件で1万5千円台に下げたものの、ライブドア事件を
もってしても、1万5千円の壁は突破されない程、厚かったのである。
それだけに、今回の1万5千円の壁が突破された事により、底の
見えない恐怖を感じる。
株の世界では、基本的には

「日経平均株価が上がっている時に買え!」

というのは基本。単純に考えても現在は

「買い手不在」

という事は否めない。売買代金は膨らんでいる所をみると、投げ売り
が一巡すれば一気に上がる可能性も高い。
さあ、この暗さの中、明日はサッカーワールドカップが開幕!
この株価の暗さを忘れさせてくれる戦いが見られるだろう。
楽しみだ!!

ニート&フリーターは扶養控除外

「自民党税制調査会は5月21日、少子化対策としての子育て支援減税の
 財源を確保するため、所得税の扶養控除(1人当たり38万円)に
 年齢制限を新設し、成人したニート、フリーターを対象から外す
 方向で検討に入った。現行制度は、成人した子どもが経済的に
 自立しないまま、親が生活費を負担しているケースも控除対象と
 なっているため「子育ての負担軽減という趣旨から外れる」と
 判断した。」

素晴らしい!ある調査では、ニートの70%以上が、両親と同居し、
部屋から出ないという数字が出てきている昨今、当然であろう。
このニュースが発表された時に、あるニュース番組で、街中で
フリーターにインタビューをしていたが、

「そんな事決められても払えないっすよ。」
「弱い者いじめですよね。」

などと答えている映像が流されていたが、なんだそりゃ?(笑)
聞いているインタビュアーもインタビュアーである。
まったく理解せずに質問をしちゃダメでしょう!(゚-゚)b
ニート&フリーター本人へ課税されるんじゃありません。
ニート&フリーターの息子&娘に、湯水のごとく生活費を手渡すなり
面倒をみるなりして悠々自適な生活をさせている親に対して

「扶養控除という割引きをなくしましょう!」

という事です!実際には、そんな事をしても、ニート&フリーター
本人は痛くもかゆくもないから、何も変わらないと思いますが、

「甘えさせている親に対するペナルティ」

としては、まずは良い方法だ。
で、何歳からを基準にするか?が難しいが、実際には選挙権が
与えられる20歳過ぎたらでイイのではないでしょうか?


ニートに関して言えば、大体にして、住む所があって、飯が
3食食えて、風呂に入れて、寝る所があって、好きに光熱費
が使えて、わがまま言っても怒る人がいなくて、好きな事が
できたら、結婚したいとか、子供が欲しいとかがなかったら、
誰だって働かない、最低のこずかい程度のお金があればイイ!
という発想になるよなぁ・・。

「自分に合った仕事」
「やりたい仕事」

現実には、理想を追いかける姿は「余裕」があるからこそ・・・。
「余裕」があるから理想を追いかけられるとも言える。
それがニート&フリーターを産むのなら、やはり育ててきた
親の責任を重くするしかないかもしれない・・・。
例えばニート&フリーターを抱える親は、所得税なども
2〜3倍に跳ね上がるとかね?
え?なぜって?
今後、ニート&フリーターは親が死んでいなくなったら
生活保護を受ける可能性が高くなる。その支給額はきちん
と親が生きているうちに、国に払って頂くというペナルティだ。
いかがでしょう!(笑)

中央青山監査法人・業務停止処分

ここを書くようになってから、色々と調べるようになった。
お陰で同時に色々な事を知る。最初は面倒だったが、最近は
それがうれしい。
今回の「中央青山監査法人・業務停止処分」もそのひとつだ。
カネボウの粉飾決算事件で中央青山の会計士3人が粉飾に加担した
として証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)で逮捕、起訴
されている。要は、赤字と知られたくないカネボウの当時の社長と
副社長が、中央青山の会計士3人に

「見逃して下さい!」

とお願いして、中央青山の会計士3人は、

「頼まれたら嫌とは言えなかった」

と裁判でも証言している通り、カネボウからの圧力は相当な
ものだったのだろう。結局、

「わかりました」

と粉飾決算をやってしまった。しかし、それは改めて見ると
すごいもので、

<2001年度分>
赤字・約819億円→黒字・約9億円
<2002年度分>
赤字・約806億円→黒字・約5億円

というとんでもない粉飾決算。

で、この「中央青山監査法人」というのは日本4大監査法人のひとつ。

所属公認会計士1616人、海外28カ所、国内25カ所に拠点を
持つというすごい規模。さらに「上場企業監査数」をみてみると、

<上場企業監査数(2005年)>
1位 トーマツ 844社
2位 中央青山 798社
3位 新日本  779社
4位 あずさ  622社

と第2位。もうひとつ「4大監査法人の収益額」をみてみると

<4大監査法人の収益額(2005年)>
1位 中央青山 62億2500万円
2位 トーマツ 53億3600万円
3位 新日本  40億4800万円
4位 あずさ  30億2000万円

とこちらではダントツの第1位。個人的には全然知らなかったが
とんでもないレベルの監査法人なのだ。
その中央青山監査法人に今年7月からの2カ月間、上場企業など
に対する「法定監査業務」を、一部の例外を除いてすべて停止
するという厳しい内容の「業務停止処分」を出した。これは本当に

「経済界に大激震!」

だろう。同時に見せしめでもあり、

「粉飾を行ったら大変な事になるよ!」

という金融庁のプライドを見せた形だ。それもそのはずで、
2005年の3月に出した<金融庁「懲戒処分」指針>によると、

「意図的に虚偽の監査証明をした場合、
 公認会計士→登録抹消
 監査法人→3ヶ月の業務停止」

と発表していた。それをふまえると本当は「3ヶ月の業務停止」
のところを「2ヶ月の業務停止」にしていますから、いわゆる
お客様の会社の方への負担を軽減する措置が取られ、むしろ
中央青山にとっては、少し軽い処分だったのかもしれませんね。
いずれにしても、カネボウ、ライブドアと粉飾が出る所をみると
どこも「決算」というのは半分位悪く見ていた方が無難という
事かもしれませんね。

「灰色金利」撤廃へ

いいねいいね!遅かったくらいだね>「灰色金利」撤廃。
現在、

●「出資法」の上限金利(年29.2%)
●「利息制限法」の上限金利(年15〜20%)

の2つの規制があり、上限金利を超える融資について「出資法」は刑事罰を
科しているのに対して、「利息制限法」は原則、無効としつつも罰則規定を
設けていない。よっていわゆる

「グレーゾーン(灰色金利)」

として、今回のアイフルのような消費者金融の多くが「灰色金利」で融資して
いるという。
昨今では「利息制限法」の上限を超える金利の支払いを制限する判例が相次いで
いるのと、利用者が払いすぎた利息の返還を求めて訴訟を起こすケースも
増えているため、実際には今は多くの消費者金融は「内容証明」を送ると、

「利息制限法の金利に下げてくれる」

と、うちのそちら関係のお客様は言っていた。
よって、事実上は無知な人間には「出資法」、法規詳しい人、もしくは法規に
詳しい人がサポートに付いた人間には「利息制限法」でという使い分けされて
いたというのが実情だろう。
ここでも前から言っている通り、法律は知っている人にしか味方しない良い例だ。

消費者金融からは借りた事がないので、ちょっとわからないが、1回だけ、
空の財布を持ってきた時に、JCBの「キャッシングサービス」を利用し、
1万円借りた事がある。コンビニですぐにキャッシングできるし、
このシステム自体はああだこうだ言われる事無く、本当に便利で助かると思う。
しかし、お金は家に帰ればあるので、金利が高いのは知っていたので
すぐに次の日に入金しようとコンビニに出掛けると、確認しなかった(知らなかった)
自分が悪いのだが、「引き出しボタン」はあっても「入金ボタン」は無いのである。
なんと入金はできないのである。すぐさま、JCBに問い合わせると、次回の
「利用額引き落とし」の際に一緒に引き落としされるとの事。

「それじゃ、そこまでの金利が付いちゃうじゃん!」

というと「そうなりますね」とむこうも淡々。(笑)

「今すぐに払う方法は無いのか?」

と聞くと「お振込下さい」とな・・・。

「それじゃ、振込手数料がかかるじゃん!」

と聞くと、計算してくれて、

「お振り込み頂くより、次回の利用額引き落としまでの金利の方が安いですよ」

とな・・・_| ̄|○>まんまと「キャッシング」の罠にはまってしまった。
やはりシステムも、知っている人にしか味方しないのである。